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公開番号2025069066
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-30
出願番号2024169856
出願日2024-09-30
発明の名称衣服
出願人グンゼ株式会社
代理人個人
主分類A41D 27/00 20060101AFI20250422BHJP(衣類)
要約【課題】解れ止め機能を備えているか否かに関わらず、裁断端縁からの解れを防止しながらも、長期に亘り良好な着心地と見栄えを維持可能な衣服を提供する。
【解決手段】伸縮性の生地2,3で構成され、着用時に身体の一部を挿通させる開口部10に、裁断端縁11を前記裁断端縁11に沿う折返し線12で内側に折り返した折返し部13が設けられ、前記折返し部13を構成する前記生地の接合面に接着層14が形成されている衣服であって、前記接着層14は、前記裁断端縁から内側3mm以内の領域に、線幅が0.5~2mm、繰返しピッチが3~5mmの波状または円状の塗布パターンで、前記裁断端縁に沿って連続塗布された接着剤で構成されている衣服。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
伸縮性の生地で構成され、着用時に身体の一部を挿通させる開口部に、裁断端縁を前記裁断端縁に沿う折返し線で内側に折り返した折返し部が設けられ、前記折返し部を構成する前記生地の接合面に接着層が形成されている衣服であって、
前記接着層は、少なくとも一部が前記裁断端縁または前記折返し部の内側端縁から内側3mm以内の領域に存在するように、連続した塗布パターンで前記裁断端縁に沿って塗布された接着剤で構成されている衣服。
続きを表示(約 790 文字)【請求項2】
前記塗布パターンは、前記開口部を構成する前記裁断端縁の曲率に関わらず、線幅が0.5~2mm、繰返しピッチが3~5mmの波状または円状の塗布パターンで構成され、
前記接着層は、前記接合面を構成する前記生地に接着剤が浸透した浸透層と、前記生地の間に接着剤のみでなる中間層が形成され、前記中間層の平均厚みが30~300μmに設定されている請求項1記載の衣服。
【請求項3】
前記中間層の平均厚み(D1)に対する前記浸透層の平均厚み(D2+D3)の比((D2+D3)/D1)が0.5~9に設定されている請求項2記載の衣服。
【請求項4】
前記伸縮性生地は、地糸に対するポリウレタン混用率が30%以下の生地で構成され、前記塗布パターンは、前記開口部を構成する前記裁断端縁に沿って線幅0.5~5mmの直線状の塗布パターンで構成されている請求項1記載の衣服。
【請求項5】
前記接着層は、前記接合面を構成する前記生地に接着剤が浸透した浸透層と、前記生地の間に接着剤のみでなる中間層が形成され、前記中間層の平均厚みが50~250μmであって、前記中間層の平均厚み(D1)に対する前記浸透層の平均厚み(D2+D3)の比((D2+D3)/D1)が0.3~9に設定されている請求項4記載の衣服。
【請求項6】
前記折返し線は、前記裁断端縁から4~30mmの範囲に設定されている請求項1から5の何れかに記載の衣服。
【請求項7】
前記接着剤がホットメルト接着剤である請求項1から5の何れかに記載の衣服。
【請求項8】
前記折返し部は、前記裁断端縁を前記内側に折り返した内側端縁を前記裁断端縁に沿う折返し線で内側に折り返した3つ折りに構成されている請求項1から5の何れかに記載の衣服。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、衣服に関し、詳しくは、伸縮性の生地で構成され、着用時に身体の一部を挿通させる開口部に、裁断端縁を前記裁断端縁に沿う折返し線で内側に折り返した折返し部が設けられ、前記折返し部を構成する前記生地の接合面に接着層が形成されている衣服に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、熱融着弾性糸とそれ以外の糸をプレーティング編により編みたてて、ヒートセット加工することにより熱融着弾性糸を溶融して解れ止め機能を付与した編地で構成された切りっぱなし開口部を有する衣類が提案されている。
【0003】
上述の解れ止め機能を備えた編地であれば、生地の裁断端縁を折り返して縫着したり、テープなどの別布で包み込んで縫着したりする端縁周囲の解れ止めのための後処理が不要になる。
【0004】
特許文献2には、伸縮性を有する生地からなり、着用者の人体部位を通過させる開口部を有する衣類であって、前記開口部は、生地端を二つに折り返した構造からなり、前記生地端に沿って単列または複列状に付設されたドット状の接着剤により前記生地端と生地本体とが固着されており、前記開口部の一部は曲率の変化するパターンで構成されるとともに、前記生地の端部側に付設された前記接着剤の列は、前記生地の端部から2mm以内に付設され、前記開口部の曲率半径の最も大きい部分と、曲率半径の小さい部分のそれぞれ3cm区間の列状に付設された隣接する接着剤の間隔の平均値の差が、15%以内であることを特徴とする衣類が開示されている。
【0005】
当該衣類によれば、開口部の曲率半径に応じて接着剤の間隔を調節することにより、開口部において凹型に湾曲し曲率半径の異なる部分を有する生地端を二つ折りにしてドット状の接着剤を用いて固着したときでも、接着力の低下を防止するとともに、見栄えの悪さを軽減しうる、と記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2005-113349号公報
特開2021-25157号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1に開示された編地を用いれば、解れ止めのための後処理が不要になるという優れた効果が奏されるようになるが、洗濯を繰り返すに連れて裁断端縁に微小な解れが生じることにより、裁断端縁の美観が損なわれる虞があった。
【0008】
特許文献2に開示された衣類によれば、解れ止め機能を備えていない生地であっても、裁断端縁に対する解れ止めのための縫製処理が不要となり、開口部でも伸縮性を有する生地と同等の伸張性が確保でき、着心地の良い衣類が得られるのであるが、洗濯を繰り返すに連れてドット状の接着個所の剥離が進み、開口部が部分的に膨らみ、また折り返した生地端からの解れが進むこともあり、美観が損なわれる虞があった。
【0009】
本発明の目的は、解れ止め機能を備えているか否かに関わらず、縫製処理に依らずに裁断端縁からの解れを防止しながらも、長期に亘り良好な着心地と見栄えを維持可能な衣服を提供する点にある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上述の目的を達成するため、本発明による衣服の第一の特徴構成は、伸縮性の生地で構成され、着用時に身体の一部を挿通させる開口部に、裁断端縁を前記裁断端縁に沿う折返し線で内側に折り返した折返し部が設けられ、前記折返し部を構成する前記生地の接合面に接着層が形成されている衣服であって、前記接着層は、少なくとも一部が前記裁断端縁または前記折返し部の内側端縁から内側3mm以内の領域に存在するように、連続した塗布パターンで前記裁断端縁に沿って塗布された接着剤で構成されている点にある。
(【0011】以降は省略されています)

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