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公開番号
2025070589
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-02
出願番号
2023181034
出願日
2023-10-20
発明の名称
軸受吊り具
出願人
日本精工株式会社
代理人
弁理士法人栄光事務所
主分類
F16C
35/06 20060101AFI20250424BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約
【課題】大型の軸受を加工することなく吊り下げる軸受吊り具を、低コスト且つコンパクトに構成した軸受吊り具及び軸受吊り具を提供する。
【解決手段】円錐ころ又は円筒ころからなる転動体と、軸方向両側に配置される鍔部の間に保持器を用いて前記転動体が配置される軌道面が形成された軌道輪と、を有する組立体を、軸方向を上下方向に向けた吊下姿勢で吊り下げ可能な軸受吊り具であって、軌道輪の上面に対向する基部と、基部から下方に向けて延在し、鍔部に係止される係止部と、基部に形成した上下方向のネジ孔に締結され、軌道面の上面に押付けられる押圧部を有するアイボルトと、を有し、係止部は、隣接する転動体の間に形成される隙間で、鍔部に係止される。
【選択図】図4
特許請求の範囲
【請求項1】
円錐ころ又は円筒ころからなる転動体と、軸方向両側に配置される鍔部の間に保持器を用いて前記転動体が配置される軌道面が形成された軌道輪と、を有する組立体を、軸方向を上下方向に向けた吊下姿勢で吊り下げ可能な軸受吊り具であって、
前記軌道輪の上面に対向する基部と、
前記基部から下方に向けて延在し、前記鍔部に係止される係止部と、
前記基部に形成した上下方向のネジ孔に締結され、前記軌道面の上面に押付けられる押圧部を有するアイボルトと、を有し、
前記係止部は、隣接する前記転動体の間に形成される隙間で、前記鍔部に係止される、
軸受吊り具。
続きを表示(約 330 文字)
【請求項2】
前記係止部は、前記転動体を挟むように配置される一対のフック部を有する、
請求項1に記載の軸受吊り具。
【請求項3】
前記係止部は、単一のフック部を有する、
請求項1に記載の軸受吊り具。
【請求項4】
前記基部は、前記軌道輪の上面から径方向に突出する延設部と、前記延設部を上下方向に貫通する貫通孔に挿通される規制体と、を有し、
前記規制体は、前記係止部との間で前記軌道輪を径方向で挟むように配置される、
請求項1に記載の軸受吊り具。
【請求項5】
前記軌道輪に3つ以上取付けられ、前記軌道輪の軸心を中心として等間隔に配置される、
請求項1に記載の軸受吊り具。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、軸受を構成する組立体を吊り下げる軸受吊り具に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
従来より、内輪にアイボルトが締結されるボルト孔加工を施し、アイボルトと吊り上げ用のフックとをチェーン等で連結し、クレーンで大型の転がり軸受を吊り上げることにより、風力発電機やトンネル掘削機に用いられる大型で重量のある転がり軸受を回転軸に組み込む特許文献1に記載の軸受の組み込み方法が開示されている。
【0003】
特許文献2には、円錐ころ軸受の軸組込み装置であって、昇降可能に設けられた環状のクランプアーム支持体と、このクランプアーム支持体に開閉自在に設けられる複数のクランプアームと、このクランプアームに設けられるクランプ爪とを有し、このクランプ爪を、内輪の小鍔部と円錐ころの小径側の端面との間の隙間に挿入して係合させることにより、大型の円錐ころ軸受を吊り上げて軸に組み込む方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2006-322548号公報
特開2015-182177号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1では、コンパクトな吊り具に軸受を吊り下げることを目的としているが、アイボルトを固定するために内輪に形成したボルト孔が内輪の軌道面近傍まで延びるため、重量のある転がり軸受によって作用するフープ応力がボルト孔に作用することによってボルト孔を起点とする亀裂が発生し易くなり、軸受の強度を十分に保つことができない場合があるという課題があった。
特許文献2では、軸受側にボルト孔を設けることなく軸受を吊り上げることを目的としているが、軸受の上面とほぼ同じサイズで環状に形成されるクランプアーム支持体にクランプ爪が設けられるため、装置全体が大型になって製造と保管に手間とコストがかかるという課題があった。
【0006】
本発明は、前述した課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、大型の軸受を加工することなく吊り下げ可能であって、低コスト且つコンパクトに構成された軸受吊り具を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の上記目的は、下記の構成により達成される。
(1) 円錐ころ又は円筒ころからなる転動体と、軸方向両側に配置される鍔部の間に保持器を用いて前記転動体が配置される軌道面が形成された軌道輪と、を有する組立体を、軸方向を上下方向に向けた吊下姿勢で吊り下げ可能な軸受吊り具であって、
前記軌道輪の上面に対向する基部と、
前記基部から下方に向けて延在し、前記鍔部に係止される係止部と、
前記基部に形成した上下方向のネジ孔に締結され、前記軌道面の上面に押付けられる押圧部を有するアイボルトと、を有し、
前記係止部は、隣接する前記転動体の間に形成される隙間で、前記鍔部に係止される、
軸受吊り具。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、大型の軸受を加工することなく吊り下げる軸受吊り具を、低コスト且つコンパクトに構成する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1は、本発明の一実施形態に係る軸受吊り具を備えた軸受吊込機構を示した斜視図である。
図2は、内輪組立体に取り付けられた軸受吊り具を示した要部斜視図である。
図3は、内輪組立体に取り付けられた軸受吊り具を示した要部正面図である。
図4は、内輪組立体に取り付けられた軸受吊り具を示した要部側断面図である。
図5は、内輪組立体に取り付けられた第2実施形態の軸受吊り具を示した要部正面図である。
図6は、軸受に取り付けられた第3実施形態の軸受吊り具を示した要部側断面図である。
図7は、内輪組立体に取り付けられた第4実施形態の軸受吊り具を示した要部斜視図である。
図8は、内輪組立体に取り付けられた第4実施形態の軸受吊り具を示した要部側断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、添付図面を参照して、本発明の軸受吊り具を適用した軸受吊込機構の構成を説明する。各図は、本発明の説明のために作成されたものであり、本発明の実施形態は図示の内容に限られない。なお、以下の説明において、軸受(内輪組立体又は外輪組立体)の吊下姿勢とは、軸受の軸方向を上下方向に向けた状態を表しており、軸受の径方向は、軸受の軸心と直交する方向であって、ラジアル方向とも言う。また、径方向内側は、軸受の軸心に向かう方向を言い、径方向外側は軸受の軸心から離間する方向を言う。
(【0011】以降は省略されています)
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