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公開番号2025070016
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-02
出願番号2023180027
出願日2023-10-19
発明の名称駆動輪及び台車
出願人日本精工株式会社
代理人弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類B60K 17/30 20060101AFI20250424BHJP(車両一般)
要約【課題】車輪を駆動しない場合で瞬時の方向転換を行うこと。
【解決手段】同軸の第一入力軸25A及び第二入力軸25Bと、同軸の第一出力軸40A及び第二出力軸40Bと、車輪15に接続される車軸37と、車軸を介して車輪を旋回可能に支持する旋回軸35と、第一入力軸の回転力を第一出力軸に伝達する第一伝達機構13Aと、第二入力軸の回転力を第二出力軸に伝達する第二伝達機構13Bと、車輪と共の変換従動歯車42及び第一出力軸に設けられる第一変換駆動歯車41Aを含む第一動力変換機構14Aと、変換従動歯車及び第二出力軸に設けられる第二変換駆動歯車41Bを含む第二動力変換機構14Bと、を含み、変換従動歯車は、単一で構成されて第一動力変換機構及び第二動力変換機構に共通に用いられる。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項１】
同軸上に配置される第一入力軸及び第二入力軸と、
前記第一入力軸及び第二入力軸に平行で同軸上に配置される第一出力軸及び第二出力軸と、
車輪に接続される車軸と、
前記第一入力軸及び第二入力軸と同軸上に配置され前記車軸を介して前記車輪を旋回可能に支持する旋回軸と、
前記第一入力軸の回転力を前記第一出力軸に伝達する第一伝達機構と、
前記第二入力軸の回転力を前記第二出力軸に伝達する第二伝達機構と、
前記車輪と共に設けられた変換従動歯車及び当該変換従動歯車に噛み合い前記第一出力軸に設けられる第一変換駆動歯車を含む第一動力変換機構と、
前記変換従動歯車及び当該変換従動歯車に噛み合い前記第二出力軸に設けられる第二変換駆動歯車を含む第二動力変換機構と、
を含み、
前記変換従動歯車は、単一で構成されて前記第一動力変換機構及び前記第二動力変換機構に共通に用いられており、前記車軸の軸心に直交して鉛直方向に沿う前記車輪の鉛直回転軸心が、前記旋回軸の軸心に対して前記車軸の軸心に直交する水平方向にずれて配置され、かつ前記車軸の軸心に直交して水平方向に沿う前記車輪の水平回転軸心が、前記旋回軸の軸心に対して直交して配置される、
駆動輪。
続きを表示（約 770 文字）【請求項２】
前記車輪は、単輪からなり、前記車輪の赤道面上に前記鉛直回転軸心及び前記水平回転軸心が存在する、
請求項１に記載の駆動輪。
【請求項３】
前記車輪は、双輪からなり、各前記車輪の間の中心に前記鉛直回転軸心及び前記水平回転軸心が存在する、
請求項１に記載の駆動輪。
【請求項４】
駆動輪と、
前記駆動輪が取付けられる台車本体と、
を備え、
前記駆動輪は、
同軸上に配置される第一入力軸及び第二入力軸と、
前記第一入力軸及び第二入力軸に平行で同軸上に配置される第一出力軸及び第二出力軸と、
車輪に接続される車軸と、
前記第一入力軸及び第二入力軸と同軸上に配置され前記車軸を介して前記車輪を旋回可能に支持する旋回軸と、
前記第一入力軸の回転力を前記第一出力軸に伝達する第一伝達機構と、
前記第二入力軸の回転力を前記第二出力軸に伝達する第二伝達機構と、
前記車輪と共に設けられた変換従動歯車及び当該変換従動歯車に噛み合い前記第一出力軸に設けられる第一変換駆動歯を含む第一動力変換機構と、
前記変換従動歯車及び当該変換従動歯車に噛み合い前記第二出力軸に設けられる第二変換駆動歯車を含む第二動力変換機構と、
を含み、
前記変換従動歯車は、単一で構成されて前記第一動力変換機構及び前記第二動力変換機構に共通に用いられており、前記車軸の軸心に直交して鉛直方向に沿う前記車輪の鉛直回転軸心が、前記旋回軸の軸心に対して前記車軸の軸心に直交する水平方向にずれて配置され、かつ前記車軸の軸心に直交して水平方向に沿う前記車輪の水平回転軸心が、前記旋回軸の軸心に対して直交して配置される、
台車。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、駆動輪及び台車に関するものである。
続きを表示（約 1,600 文字）【背景技術】
【０００２】
例えば、特許文献１に、車体に複数のステアリング軸を回転可能に設け、各ステアリング軸に車軸に固定された車輪を備え、各車輪を任意の方向に転換させて走行する全方向移動車のステアリング機構が示されている。ステアリング軸は、従来の駆動輪として、同軸に配置された第一駆動軸及び第二駆動軸と、第一駆動軸及び第二駆動軸を駆動する駆動装置と、車軸に設けられた従動傘歯車と、第一駆動軸に設けられて従動傘歯車に噛み合う第一駆動傘歯車と、第二駆動軸に設けられて従動傘歯車に噛み合う第二駆動傘歯車と、が設けられる。また、車輪は、第一駆動軸及び第二駆動軸の軸中心から車軸に沿う方向に所定距離偏った位置に設けられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特公平７－６４２０６号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
特許文献１に記載の駆動輪は、差動式の全方向移動機構を備える。しかし、従来の駆動輪は、車輪が、旋回軸となる第一駆動軸及び第二駆動軸の軸中心から車軸に沿う方向に所定距離偏った位置に設けられる。このため、従来の駆動輪は、駆動装置で駆動せず車体を手動などの外力で移動させる場合、車輪が旋回軸を中心として従動で旋回することが円滑に行われないため、瞬時の方向転換が困難である。
【０００５】
本開示は、上記の課題に鑑みてなされたものであって、差動式の全方向移動機構を備え、車輪を駆動しない場合で瞬時の方向転換を行うことのできる駆動輪及び台車を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
上記の目的を達成するための本開示の一態様の駆動輪は、同軸上に配置される第一入力軸及び第二入力軸と、前記第一入力軸及び第二入力軸に平行で同軸上に配置される第一出力軸及び第二出力軸と、車輪に接続される車軸と、前記第一入力軸及び第二入力軸と同軸上に配置され前記車軸を介して前記車輪を旋回可能に支持する旋回軸と、前記第一入力軸の回転力を前記第一出力軸に伝達する第一伝達機構と、前記第二入力軸の回転力を前記第二出力軸に伝達する第二伝達機構と、前記車輪と共に設けられた変換従動歯車及び当該変換従動歯車に噛み合い前記第一出力軸に設けられる第一変換駆動歯車を含む第一動力変換機構と、前記変換従動歯車及び当該変換従動歯車に噛み合い前記第二出力軸に設けられる第二変換駆動歯車を含む第二動力変換機構と、を含み、前記変換従動歯車は、単一で構成されて前記第一動力変換機構及び前記第二動力変換機構に共通に用いられており、前記車軸の軸心に直交して鉛直方向に沿う前記車輪の鉛直回転軸心が、前記旋回軸の軸心に対して前記車軸の軸心に直交する水平方向にずれて配置され、かつ前記車軸の軸心に直交して水平方向に沿う前記車輪の水平回転軸心が、前記旋回軸の軸心に対して直交して配置される。
【０００７】
上記駆動輪の望ましい態様として、前記車輪は、単輪からなり、前記車輪の赤道面上に前記鉛直回転軸心及び前記水平回転軸心が存在する。
【０００８】
上記駆動輪の望ましい態様として、前記車輪は、双輪からなり、各前記車輪の間の中心に前記鉛直回転軸心及び前記水平回転軸心が存在する。
【０００９】
上記の目的を達成するための本開示の一態様の台車は、上述のいずれか１つの駆動輪と、前記駆動輪が取付けられる台車本体と、を備える。
【発明の効果】
【００１０】
本開示によれば、差動式の全方向移動機構を備え、車輪を駆動しない場合で瞬時の方向転換を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
（【００１１】以降は省略されています）

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