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公開番号
2025071031
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-02
出願番号
2024182010
出願日
2024-10-17
発明の名称
ポリエステル系樹脂組成物、ポリエステル系粘着剤組成物、ポリエステル系粘着剤、粘着シート、および電子部材用粘着シート
出願人
三菱ケミカル株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
C08L
67/00 20060101AFI20250424BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】架橋速度、架橋安定性、ポットライフに優れ、さらに、粘着剤とした際の粘着力、光学特性にも優れるポリエステル系樹脂組成物を提供する。
【解決手段】ポリエステル系樹脂(A)、架橋剤(B)、触媒(C)を含有するポリエステル系樹脂組成物であって、前記架橋剤(B)が多官能イソシアネート化合物を含有し、前記触媒(C)が鉄元素を含有し、前記ポリエステル系樹脂(A)100質量部に対する鉄元素の含有量が150ppm以下であるポリエステル系樹脂組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
ポリエステル系樹脂(A)、架橋剤(B)、触媒(C)を含有するポリエステル系樹脂組成物であって、前記架橋剤(B)が多官能イソシアネート化合物を含有し、前記触媒(C)が鉄元素を含有し、前記ポリエステル系樹脂(A)100質量部に対する鉄元素の含有量が150ppm以下であるポリエステル系樹脂組成物。
続きを表示(約 600 文字)
【請求項2】
前記ポリエステル系樹脂(A)の酸価が5mgKOH/g以下である請求項1に記載のポリエステル系樹脂組成物。
【請求項3】
前記ポリエステル系樹脂(A)100質量部に対する多官能イソシアネート化合物の含有量が10質量部以下である請求項1または2に記載のポリエステル系樹脂組成物。
【請求項4】
前記多官能イソシアネート化合物が環状構造由来の構造単位を含有する請求項1または2に記載のポリエステル系樹脂組成物。
【請求項5】
前記触媒(C)が鉄錯体化合物である請求項1または2に記載のポリエステル系樹脂組成物。
【請求項6】
前記ポリエステル系樹脂(A)の重量平均分子量が10000以上である請求項1または2に記載のポリエステル系樹脂組成物。
【請求項7】
請求項1または2に記載のポリエステル系樹脂組成物からなるポリエステル系粘着剤組成物。
【請求項8】
請求項7に記載のポリエステル系粘着剤組成物が架橋されてなるポリエステル系粘着剤。
【請求項9】
請求項8に記載のポリエステル系粘着剤を含有する粘着剤層を有する粘着シート。
【請求項10】
粘着力が1N/25mm以上である請求項9に記載の粘着シート。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ポリエステル系樹脂組成物、ポリエステル系粘着剤組成物、ポリエステル系粘着剤、粘着シート、および電子部材用粘着シートに関し、さらに詳しくは、粘着力、硬化速度、架橋安定性、光学特性、ポットライフに優れるポリエステル系樹脂組成物、ポリエステル系粘着剤組成物、ポリエステル系粘着剤、粘着シート、および電子部材用粘着シートに関するものである。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
一般的に、粘着剤(感圧接着剤ともいう。以下同じ。)は室温付近の温度域において柔らかい固体(粘弾性体)の状態を呈し、圧力により簡単に被着体に接着する性質を有する。このような性質を活かして、粘着剤は、家電製品から自動車、各種機械、電気機器、電子機器等の様々な産業分野において、典型的には前記粘着剤の層を含む粘着シートの形態で、作業性がよく接着の信頼性の高い接合手段として広く利用されている。こられに使用される粘着剤としては、アクリル系粘着剤、ゴム系粘着剤、ポリエステル系粘着剤等が挙げられ、特に携帯電子機器等を含む電子部材用粘着剤においては、接着信頼性、意匠性のため、さらなる粘着力、光学特性の向上が求められる。なかでも、ポリエステル系粘着剤は、接着性、強靭性、耐熱性、機械的強度に優れた粘着剤であり、様々な検討が行われている。
【0003】
前記ポリエステル系粘着剤は、ポリエステル系樹脂を架橋剤によって架橋反応させることによって得られる。このような架橋反応は、時間とともに進行し、安定化するまでにある程度の時間が必要となり、架橋反応の進行にともなって、発現される粘着力も変化する。ポリエステル系樹脂は、通常、直鎖構造からなり分子末端にしか架橋点を有しないため、分岐構造を有するアクリル系樹脂と比較して架橋速度が遅く、粘着剤として使用する場合に粘着物性の安定性や生産効率に課題がある。このため、ポリエステル系樹脂と架橋剤の架橋反応を速やかに完了させるために触媒が用いられている。
【0004】
例えば、特許文献1では、ポリエステル系樹脂とイソシアネート系架橋剤、触媒としてジルコニウム系化合物を含む粘着剤組成物が開示されている。
【0005】
また、特許文献2では、ポリエステル系ポリマーとイソシアネート系架橋剤、触媒として有機スズ化合物を含む粘着剤組成物が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2022-79443号公報
国際公開第2022/181141号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
近年の環境対応の観点により、錫等の特定金属の使用に対して法的な規制がかけられるようになっており、錫系化合物を触媒に用いることなく、非常に高い反応性を有し、かつポットライフに優れるポリエステル系粘着剤組成物が求められている。
前記特許文献1では、触媒として、ジルコニウム系化合物が用いられており、錫系化合物に比べて架橋速度についてさらに改良の余地が有った。
また、前記特許文献2では、触媒として、錫系化合物が多量含有されており、地球環境への負荷が大きく、さらに触媒活性が高いもののポットライフに課題が残るものであった。
【0008】
そこで、本発明ではこのような背景の下において、架橋速度、架橋安定性、ポットライフに優れ、さらに、粘着剤とした際の粘着力、光学特性にも優れるポリエステル系樹脂組成物を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
しかるに本発明者らは、かかる事情に鑑み鋭意研究を重ねた結果、ポリエステル系樹脂の架橋剤として、多官能イソシアネート化合物を用い、さらに触媒として、鉄元素を含有する触媒を特定微量用いることにより、前記課題が解決できることを見出し、本発明を完成した。
【0010】
ポリエステル系樹脂の架橋に関して、鉄元素を含有する触媒の必要量はこれまで明らかにされておらず、架橋速度を速めるために鉄元素を含有する触媒を多量に使用することが一般的であった。そのため、ポットライフが短すぎて工業的に使用が困難であることや、過剰分の触媒が粘着界面に析出し粘着力が低くなるという課題があった。
さらに、鉄元素を含有する触媒は色味が強く光学特性が著しく悪化するため、良好な光学特性が求められるような粘着剤組成物への使用は避けられてきた。
しかし、本発明においては、驚くべきことに、ポリエステル系樹脂に対し、鉄元素を含有する触媒を特定微量に制限することにより、架橋速度、架橋安定性、ポットライフに優れ、さらに、粘着剤とした際の粘着力、光学特性にも優れるポリエステル系樹脂組成物が得られることを見出した。
(【0011】以降は省略されています)
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