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公開番号2025071932
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-09
出願番号2023182363
出願日2023-10-24
発明の名称かぶり厚計測システム、かぶり厚計測治具およびかぶり厚計測方法。
出願人コムシス情報システム株式会社,日本高圧コンクリート株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類G01B 5/06 20060101AFI20250430BHJP(測定;試験)
要約【課題】本開示によりかぶり厚の測定を容易化するかぶり厚計測システム、かぶり厚測定治具およびかぶり厚測定方法を提供する。
【解決手段】本開示の一実施形態であるかぶり厚計測治具は、鉄筋とコンクリートの壁面との距離を計測するかぶり厚計測治具であって、前記鉄筋と天板部の位置を調整する調整部と、前記天板部が備える摺動部の上下運動によって摺動するストッパ部と、前記ストッパ部の稼働に応じ移動し、かぶり厚計測の指標となる指標部と、前記指標部が移動した距離を計測する目盛部とを備える。
【選択図】図1


特許請求の範囲【請求項1】
かぶり厚計測治具と、撮像装置と、情報処理端末装置とを備えたかぶり厚計測システムであって、
前記かぶり厚計測治具は、
前記鉄筋と天板部の位置を調整する調整部と、
前記天板部が備える摺動部の上下運動によって摺動するストッパ部と、
前記ストッパ部の稼働に応じて移動し、かぶり厚計測の指標となる指標部と、
前記指標部が移動した距離を計測する目盛部とを備え、
前記撮像装置は、所定の距離だけ離れた前記鉄筋と、前記かぶり計測治具とを撮像し、
前記情報処理端末装置は、画像処理部と、色彩処理部と、位置特定部と、距離換算部とを備え、
前記画像処理部は、前記撮像装置から送信されてきた画像データから前記目盛部および前記指標部にかかる画像データを抽出し、
前記色彩処理部は、前記画像処理部が抽出した前記目盛部および前記指標部にかかる画像データの色彩を鮮明にする処理を行い、
前記位置特定部は、前記色彩処理部が鮮明にした前記目盛部および前記指標部にかかる画像データの縞模様の位置を特定し、
前記距離算出部は、前記位置特定部が特定した前記目盛部および前記指標部にかかる画像データの縞模様の位置を比較することにより前記目盛部にかかる画像データに対する前記指標部にかかる画像データの移動距離を算出する、
ことを特徴とするかぶり厚計測システム。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記ストッパ部は前記指標部が有している弾性部材による弾性力で前記摺動部を制御することを特徴とする請求項1に記載のかぶり厚計測システム。
【請求項3】
前記目盛部は、多色の縞模様であることを特徴とする請求項1または2に記載のかぶり厚計測システム。
【請求項4】
前記目盛部は、2mm間隔の縞模様であることを特徴とする請求項3に記載のかぶり厚計測システム。
【請求項5】
かぶり厚計測治具であって、
前記鉄筋と天板部の位置を調整する調整部と、
前記天板部が備える摺動部の上下運動によって摺動するストッパ部と、
前記ストッパ部の稼働に応じ移動し、かぶり厚計測の指標となる指標部と、
前記指標部が移動した距離を計測する目盛部と、
を備えることを特徴とするかぶり厚計測治具。
【請求項6】
かぶり厚計測治具と、撮像装置と、情報処理端末装置とを備えたかぶり厚計測方法であって、
前記鉄筋と前記天板部の位置を調整する工程と、
前記天板部が備える摺動部の上下運動によってストッパ部が摺動する工程と、
前記ストッパ部の稼働に応じてかぶり厚計測の指標となる指標部を水平方向に移動させる工程と、
前記指標部が移動した距離を目盛部に対して計測する工程と、
を備え、
前記撮像装置は、所定の距離だけ離れた前記鉄筋と、前記かぶり計測治具とを撮像する工程と、
前記情報処理端末装置は、画像処理部と、色彩処理部と、位置特定部と、距離換算部とを備え、
前記画像処理部は、前記撮像装置から送信されてきた画像データから前記目盛部および前記指標部にかかる画像データを抽出する工程と、
前記色彩処理部は、前記画像処理部が抽出した前記目盛部および前記指標部にかかる画像データの色彩を鮮明にする処理をする工程と、
前記位置特定部は、前記色彩処理部が鮮明にした前記目盛部および前記指標部にかかる画像データの縞模様の位置を特定する工程と、
前記距離算出部は、前記位置特定部が特定した前記目盛部および前記指標部にかかる画像データの縞模様の位置を比較することにより前記目盛部にかかる画像データに対する前記指標部にかかる画像データの移動距離を算出する工程と、
を備えることを特徴とするかぶり厚計測方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、かぶり厚計測システム、かぶり厚計測治具およびかぶり厚計測方法に関する。
続きを表示(約 2,600 文字)【背景技術】
【0002】
従来から鉄筋コンクリート構造物の鉄筋とコンクリート表面までの距離、いわゆるかぶり厚を計測する技術が知られている(特許文献1)。
【0003】
特許文献1には、「エアシリンダの作動に連動して拡開するパンタグラフ式部材を介して対向設置された計測板、該計測板の外面間を測距するように設定されたエンコーダを備えた計測器と、該計測器のエンコーダからの信号を受領して数値表示する表示盤、前記エアシリンダを作動させるエアポンプの接続口を備えた手元器とを、エア路と信号路を備えたフレキシブル管を介して連繋したことを特徴とするかぶり厚計測装置。」と記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2014-202569号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1は、かぶり厚を計測する装置である。しかし、特許文献1のかぶり厚計測装置は、都度かぶり厚を計測する必要があり、非常に手間のかかるものである。
一方、建築現場においては、鉄筋の本数、鉄筋の間隔、鉄筋の径を計測する必要もある。
発明者は、建築現場におけるこれら複数回の計測を効率よく計測することは技術的課題であると認識した。
【0006】
本開示は、かぶり厚の測定を容易化するものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一実施形態としてかぶり厚計測システムは、かぶり厚計測治具と、撮像装置と、情報処理端末装置とを備えるものである。
前記かぶり厚計測治具は、前記鉄筋と天板部の位置を調整する調整部と、前記天板部が備える摺動部の上下運動によって摺動するストッパ部と、前記ストッパ部の稼働に応じて移動し、かぶり厚計測の指標となる指標部と、前記指標部が移動した距離を計測する目盛部を備えるものである。
前記撮像装置は、所定の距離だけ離れた前記鉄筋と、前記かぶり計測治具とを撮像するものである。
前記情報処理端末装置は、画像処理部と、色彩処理部と、位置特定部と、距離換算部とを備えるものである。
前記画像処理部は、前記撮像装置から送信されてきた画像データから前記目盛部および前記指標部にかかる画像データを抽出し、前記色彩処理部は、前記画像処理部が抽出した前記目盛部および前記指標部にかかる画像データの色彩を鮮明にする処理を行い、前記位置特定部は、前記色彩処理部が鮮明にした前記目盛部および前記指標部にかかる画像データの縞模様の位置を特定し、前記距離算出部は、前記位置特定部が特定した前記目盛部および前記指標部にかかる画像データの縞模様の位置を比較することにより前記目盛部にかかる画像データに対する前記指標部にかかる画像データの移動距離を算出するものである。
かぶり厚計測システムは、前記ストッパ部は前記指標部が有している弾性部材による弾性力で前記摺動部を制御するものである。
本発明の一実施形態として前記目盛部は、多色の縞模様でもよい。
本発明の一実施形態として前記目盛部は、2mm間隔の縞模様でもよい。
前記かぶり厚計測治具は、前記鉄筋と天板部の位置を調整する調整部と、前記天板部が備える摺動部の上下運動によって摺動するストッパ部と、前記ストッパ部の稼働に応じ移動し、かぶり厚計測の指標となる指標部と、
前記指標部が移動した距離を計測する目盛部とを備えるものである。
前記かぶり厚計測方法は、かぶり厚計測治具と、撮像装置と、情報処理端末装置とを備えるものである。
前記かぶり厚計測方法は、前記鉄筋と前記天板部の位置を調整する工程と、前記天板部が備える摺動部の上下運動によってストッパ部が摺動する工程と、前記ストッパ部の稼働に応じてかぶり厚計測の指標となる指標部を水平方向に移動させる工程と、前記指標部が移動した距離を目盛部に対して計測する工程とを備える。
前記撮像装置は、所定の距離だけ離れた前記鉄筋と、前記かぶり計測治具とを撮像する工程と、前記情報処理端末装置は、画像処理部と、色彩処理部と、位置特定部と、距離換算部とを備えるものである。
前記かぶり厚計測方法にかかる前記画像処理部は、前記撮像装置から送信されてきた画像データから前記目盛部および前記指標部にかかる画像データを抽出する工程と、前記色彩処理部は、前記画像処理部が抽出した前記目盛部および前記指標部にかかる画像データの色彩を鮮明にする処理をする工程と、前記位置特定部は、前記色彩処理部が鮮明にした前記目盛部および前記指標部にかかる画像データの縞模様の位置を特定する工程と、前記距離算出部は、前記位置特定部が特定した前記目盛部および前記指標部にかかる画像データの縞模様の位置を比較することにより前記目盛部にかかる画像データに対する前記指標部にかかる画像データの移動距離を算出する工程を備えるものである。
【発明の効果】
【0008】
本開示にかかるかぶり厚測定システム、かぶり厚測定治具およびかぶり厚測定方法によれば、かぶり厚の測定を容易化する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本開示におけるかぶり厚計測システムを示した概略図である。
本開示におけるかぶり厚計測治具を示した外観図である。
本開示における目盛部および指標部を示した概略図である。
本開示における目盛部に対する指標部の動きを示した概略図である。
本開示における情報処理端末装置のブロック図である。
本開示におけるかぶり厚計測の処理を示したフローチャートである。
【0010】
この発明の実施形態を説明したが、上記の実施形態は例として提示したものであり、発明の範囲を限定することを意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
(【0011】以降は省略されています)

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