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公開番号
2025071986
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-09
出願番号
2023182448
出願日
2023-10-24
発明の名称
車両の制御装置
出願人
スズキ株式会社
代理人
弁理士法人日誠国際特許事務所
主分類
F16D
35/00 20060101AFI20250430BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約
【課題】運転者に与える違和感を抑制しつつ、走行に与える支障を抑制することができる車両の制御装置を提供すること。
【解決手段】粘性流体のせん断抵抗を利用してエンジントルクを副駆動輪に伝達するビスカスカップリングを備えた車両の制御装置であって、カップリング温度Tcを取得するカップリング温度取得部と、カップリング温度取得部で取得したカップリング温度Tcが閾値TH1を超えると、カップリング温度の上昇を抑制する第1のフェールセーフ処理を実行する制御部と、を備え、制御部は、第1のフェールセーフ処理の実行中、カップリング温度Tcが閾値TH1よりも大きい閾値TH2より高くなった場合、第1のフェールセーフ処理よりもカップリング温度の上昇を抑制可能な第2のフェールセーフ処理を実行する。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
粘性流体のせん断抵抗を利用して動力源の駆動力を駆動輪に伝達する粘性カップリングを備えた車両の制御装置であって、
前記粘性カップリングの温度であるカップリング温度を取得するカップリング温度取得部と、
前記カップリング温度取得部で取得した前記カップリング温度が第1の閾値を超えると、前記カップリング温度の上昇を抑制する第1のフェールセーフ処理を実行する制御部と、を備え、
前記制御部は、前記第1のフェールセーフ処理の実行中、前記カップリング温度が前記第1の閾値よりも大きい第2の閾値より高くなった場合、前記第1のフェールセーフ処理よりも前記カップリング温度の上昇を抑制可能な第2のフェールセーフ処理を実行する、車両の制御装置。
続きを表示(約 980 文字)
【請求項2】
前記制御部は、前記第1のフェールセーフ処理として、前記駆動輪の制動装置を作動させて前記粘性カップリングの入力側と出力側との回転数差を抑制する処理を実行する請求項1に記載の車両の制御装置。
【請求項3】
前記制御部は、前記第1のフェールセーフ処理として、前記粘性カップリングの近傍に配置された送風ファンによって前記粘性カップリングに向けて送風を行う処理を実行する請求項2に記載の車両の制御装置。
【請求項4】
前記車両には、前記動力源の冷却水を冷却するラジエータと、前記ラジエータを通過した空気を車両後方に送風するラジエータファンと、が設けられており、
前記送風ファンとして、前記ラジエータファンを用いる請求項3に記載の車両の制御装置。
【請求項5】
前記制御部は、前記第2のフェールセーフ処理として、アクセル開度に対する前記動力源の駆動力を低下させる処理を実行する請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の車両の制御装置。
【請求項6】
前記制御部は、前記第1のフェールセーフ処理が実行される前に、前記第1のフェールセーフ処理が実行される可能性があることを、報知部を介して運転者に報知する請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の車両の制御装置。
【請求項7】
前記制御部は、前記第1のフェールセーフ処理が実行される前に、前記第1のフェールセーフ処理が実行される可能性があることを、報知部を介して運転者に報知する請求項5に記載の車両の制御装置。
【請求項8】
前記制御部は、前記カップリング温度の上昇の傾きが所定の傾きより大きい場合、前記第2のフェールセーフ処理を実行する請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の車両の制御装置。
【請求項9】
前記制御部は、前記カップリング温度の上昇の傾きが所定の傾きより大きい場合、前記第2のフェールセーフ処理を実行する請求項5に記載の車両の制御装置。
【請求項10】
前記制御部は、前記カップリング温度の上昇の傾きが所定の傾きより大きい場合、前記第2のフェールセーフ処理を実行する請求項6に記載の車両の制御装置。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両の制御装置に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、カップリング機構の過熱を防止することを目的として、カップリング油温が油温閾値を超えて高くなった場合に、エンジンの出力トルクを低減して車速を低下させることによって、制御カップリング内で発生する摩擦を減少させるようにした制御が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2007-276575号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載の制御にあっては、カップリング油温が油温閾値を超えると急に、制御カップリング内で発生する摩擦を減少させる制御が実行されるので、運転者に違和感を与えやすく、また当該制御によってエンジン出力が急減することで走行に支障をきたすおそれがある。
【0005】
本発明は、上述のような事情に鑑みてなされたもので、運転者に与える違和感を抑制しつつ、走行に与える支障を抑制することができる車両の制御装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、上記目的を達成するため、粘性流体のせん断抵抗を利用して動力源の駆動力を駆動輪に伝達する粘性カップリングを備えた車両の制御装置であって、前記粘性カップリングの温度であるカップリング温度を取得するカップリング温度取得部と、前記カップリング温度取得部で取得した前記カップリング温度が第1の閾値を超えると、前記カップリング温度の上昇を抑制する第1のフェールセーフ処理を実行する制御部と、を備え、前記制御部は、前記第1のフェールセーフ処理の実行中、前記カップリング温度が前記第1の閾値よりも大きい第2の閾値より高くなった場合、前記第1のフェールセーフ処理よりも前記カップリング温度の上昇を抑制可能な第2のフェールセーフ処理を実行する構成を有する。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、運転者に与える違和感を抑制しつつ、走行に与える支障を抑制することができる車両の制御装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、本発明の一実施例に係る車両の制御装置を搭載した車両の概略構成図である。
図2は、本発明の一実施例に係る車両の制御装置を搭載した車両のフェールセーフ制御装置によって実行されるフェールセーフ制御の流れを示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明の一実施の形態に係る車両の制御装置は、粘性流体のせん断抵抗を利用して動力源の駆動力を駆動輪に伝達する粘性カップリングを備えた車両の制御装置であって、粘性カップリングの温度であるカップリング温度を取得するカップリング温度取得部と、カップリング温度取得部で取得したカップリング温度が第1の閾値を超えると、カップリング温度の上昇を抑制する第1のフェールセーフ処理を実行する制御部と、を備え、制御部は、第1のフェールセーフ処理の実行中、カップリング温度が第1の閾値よりも大きい第2の閾値より高くなった場合、第1のフェールセーフ処理よりもカップリング温度の上昇を抑制可能な第2のフェールセーフ処理を実行することを特徴とする。
【0010】
これにより、本発明の一実施の形態に係る車両の制御装置は、運転者に与える違和感を抑制しつつ、走行に与える支障を抑制することができる。
【実施例】
(【0011】以降は省略されています)
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