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公開番号2025072872
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-12
出願番号2023183298
出願日2023-10-25
発明の名称鉛蓄電池
出願人株式会社GSユアサ
代理人弁理士法人暁合同特許事務所
主分類H01M 50/367 20210101AFI20250501BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】排気通路に溜まった電解液が排気アダプタ収容空間に流れ込んでも外部に漏れ出す可能性を低減すること。
【解決手段】電槽と電槽の開口を塞ぐ蓋部と、排気アダプタ21とを備え、蓋部は蓋部の側面に凹み状に形成されており、排気アダプタ21が収容される収容空間と、蓋部の内部に形成され、各セル室で発生したガスを収容空間に導く排気通路と、セル室毎に設けられ、セル室と排気通路とを連通する連通口(第1の円筒部の内部空間)とを有し、排気アダプタは、収容空間に蓋をするとともに、排気口21Dを有すアダプタ蓋部21Aと、排気通路と連通し、上に向かい開口しているガス流入口21Mと、ガス流入口21Mから流入したガスを排気口21Dに導く内部通路(21L、21Q)と、を有し、アダプタ蓋部21Aと一体化されている本体部21Bと、内部通路に配される第1のフィルタ21Cとを有する鉛蓄電池。
【選択図】図9
特許請求の範囲【請求項1】
電極と、
電解液と、
内部が、前記電極及び前記電解液を収容する複数のセル室に仕切られており、上に開口している電槽と、
前記電槽の開口を塞ぐ蓋部と、
排気アダプタと、
を備え、
前記蓋部は、
前記蓋部の側面に凹み状に形成されており、前記排気アダプタが収容されている収容空間と、
前記蓋部の内部に形成されており、各前記セル室で発生したガスを前記収容空間に導く排気通路と、
前記セル室毎に設けられており、当該セル室と前記排気通路とを連通している連通口と、
を有し、
前記排気アダプタは、
前記収容空間に蓋をするとともに、排気口を有するアダプタ蓋部と、
前記排気通路と連通し、上に向かって開口しているガス流入口と、前記ガス流入口から流入したガスを前記排気口に導く内部通路と、を有し、前記アダプタ蓋部と一体化されている本体部と、
前記内部通路に配されているフィルタと、
を有する、鉛蓄電池。
続きを表示(約 420 文字)【請求項2】
前記内部通路は、前記排気口から水平方向に延びている第1の内部通路と、前記ガス流入口から下に延びて前記第1の内部通路と繋がっている第2の内部通路と、を有し、前記フィルタは前記第2の内部通路に配されている、請求項1に記載の鉛蓄電池。
【請求項3】
前記ガス流入口の開口面が前記排気通路より高い位置にある、請求項1又は請求項2に記載の鉛蓄電池。
【請求項4】
前記排気アダプタの前記本体部を中実の物体と見做した場合に、前記収容空間のうち前記収容空間に流れ込んだ前記電解液が前記ガス流入口に入り込み始める直前の前記電解液の液面より下の部分の体積から、前記本体部のうち当該液面より下の部分の体積を減じた体積が、前記排気通路の体積より大きい、請求項1又は請求項2に記載の鉛蓄電池。
【請求項5】
前記ガス流入口に切り欠きが設けられている、請求項1又は請求項2に記載の鉛蓄電池。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本明細書で開示する技術は、鉛蓄電池に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
従来、電極と電解液とが収容されているセル室を複数有する鉛蓄電池が知られている(例えば、特許文献1参照)。具体的には、特許文献1に記載の鉛蓄電池は、複数の正極板及び負極板がセパレータを介して積層された極板群が複数用意されて、電解液と共に、電槽の中で区切られた複数のセル室にそれぞれ収容されている。
【0003】
特許文献1に記載の鉛蓄電池は、各セル室の直上に相応する位置に設けた複数個の液口(第1の孔)と、第1の孔を挟んで断続的に設けた第1の横穴(第2の孔)と、第2の孔と繋がる排出口(第3の孔)とを有している。そして、第3の孔は、閉口部品(第2の蓋)で塞がれている。この第2の蓋は、第3の孔と連通する穿孔(第5の孔)を有しつつ第3の孔を覆う平板部と、第5の孔を囲むように平板部から略垂直方向に突出させたリブ(筒状部)と、平板部と筒状部に囲まれた空間に装着された多孔体からなるフィルタとからなる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第5838382号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載の鉛蓄電池は、断続的に設けた第1の横穴(第2の孔)に溜まった電解液が外部に漏れ出す可能性を低減する上で改善の余地があった。
本明細書では、排気通路に溜まった電解液が排気アダプタの収容空間に流れ込んでも外部に漏れ出す可能性を低減する技術を開示する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本明細書によって開示される鉛蓄電池は、電極と、電解液と、内部が、前記電極及び前記電解液を収容する複数のセル室に仕切られており、上に開口している電槽と、前記電槽の開口を塞ぐ蓋部と、排気アダプタと、を備え、前記蓋部は、前記蓋部の側面に凹み状に形成されており、前記排気アダプタが収容されている収容空間と、前記蓋部の内部に形成されており、各前記セル室で発生したガスを前記収容空間に導く排気通路と、前記セル室毎に設けられており、当該セル室と前記排気通路とを連通している連通口と、を有し、前記排気アダプタは、前記収容空間に蓋をするとともに、排気口を有するアダプタ蓋部と、前記排気通路と連通し、上に向かって開口しているガス流入口と、前記ガス流入口から流入したガスを前記排気口に導く内部通路と、を有し、前記アダプタ蓋部と一体化されている本体部と、前記内部通路に配されているフィルタと、を有する。
【発明の効果】
【0007】
上記の構成によれば、排気通路に溜まった電解液が排気アダプタの収容空間に流れ込んでも外部に漏れ出す可能性を低減できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
実施形態1に係る鉛蓄電池の斜視図
電槽の斜視図
蓋部を下から見た斜視図
鉛蓄電池の断面図
鉛蓄電池の断面図
蓋部の部分断面図
蓋部の断面図
排気アダプタの斜視図
排気アダプタの断面図
液口栓の斜視図
図7に示すA-A線の部分断面図
比較例に係る排気アダプタの断面図
【発明を実施するための形態】
【0009】
[本開示の実施形態の概要]
(1)実施形態に係る鉛蓄電池は、電極と、電解液と、内部が、前記電極及び前記電解液を収容する複数のセル室に仕切られており、上に開口している電槽と、前記電槽の開口を塞ぐ蓋部と、排気アダプタと、を備え、前記蓋部は、前記蓋部の側面に凹み状に形成されており、前記排気アダプタが収容されている収容空間と、前記蓋部の内部に形成されており、各前記セル室で発生したガスを前記収容空間に導く排気通路と、前記セル室毎に設けられており、当該セル室と前記排気通路とを連通している連通口と、を有し、前記排気アダプタは、前記収容空間に蓋をするとともに、排気口を有するアダプタ蓋部と、前記排気通路と連通し、上に向かって開口しているガス流入口と、前記ガス流入口から流入したガスを前記排気口に導く内部通路と、を有し、前記アダプタ蓋部と一体化されている本体部と、前記内部通路に配されているフィルタと、を有する。
【0010】
近年はインターネットなどによる通信販売(所謂EC販売)によって鉛蓄電池が販売されており、鉛蓄電池が1個単位で配送されることがある。鉛蓄電池を1個単位で配送する場合、配送作業者が鉛蓄電池を傾けたり、あるいは倒したりすることがあり、その際にセル室内の電解液が排気通路に流れ込んで排気通路に溜まることがあった。そして、配送された鉛蓄電池が車両などに搭載されて使用が開始された後、セル室内でガスが発生し、排気通路に溜まっていた電解液がガスに押し出されて排気アダプタの収容空間に流れ込むことがあった。鉛蓄電池が車両などに搭載された後に振動などによって電解液が排気通路に溜まり、ガスに押し出されて収容空間に流れ込むこともあった。
(【0011】以降は省略されています)

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