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公開番号
2025072922
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-12
出願番号
2023183410
出願日
2023-10-25
発明の名称
樹脂組成物の製造方法
出願人
YKK AP株式会社
代理人
弁理士法人武和国際特許事務所
主分類
B29B
17/02 20060101AFI20250501BHJP(プラスチックの加工;可塑状態の物質の加工一般)
要約
【課題】ポリ塩化ビニルを主成分として鉛系安定剤を含有する樹脂成形品の鉛を除去して樹脂成形品をリサイクルし、ポリ塩化ビニルの樹脂組成物を効率よく製造する。
【解決手段】樹脂組成物の製造方法では、ポリ塩化ビニルを主成分として鉛系安定剤を含有する樹脂成形品の鉛を除去してポリ塩化ビニルの樹脂組成物を製造する。樹脂組成物の製造方法は、樹脂成形品を粉砕して粉砕材を形成する粉砕工程と、粉砕材を酸性又はアルカリ性の液体に浸漬して、鉛系安定剤に含有される鉛を粉砕材から液体に溶解させる溶解工程と、鉛を溶解させた液体から粉砕材を分離する分離工程と、を有する。
【選択図】 図1
特許請求の範囲
【請求項1】
ポリ塩化ビニルを主成分として鉛系安定剤を含有する樹脂成形品の鉛を除去してポリ塩化ビニルの樹脂組成物を製造する樹脂組成物の製造方法であって、
前記樹脂成形品を粉砕して粉砕材を形成する粉砕工程と、
前記粉砕材を酸性又はアルカリ性の液体に浸漬して、前記鉛系安定剤に含有される鉛を前記粉砕材から前記液体に溶解させる溶解工程と、
前記鉛を溶解させた前記液体から前記粉砕材を分離する分離工程と、
を有する樹脂組成物の製造方法。
続きを表示(約 210 文字)
【請求項2】
請求項1に記載された樹脂組成物の製造方法において、
前記溶解工程では、前記粉砕材の最大寸法が200μm~10mmである樹脂組成物の製造方法。
【請求項3】
請求項1又は2に記載された樹脂組成物の製造方法において、
前記液体から分離した前記粉砕材に鉛を含有しないポリ塩化ビニルを添加して、前記ポリ塩化ビニルと前記粉砕材を溶融して混合する混合工程を有する樹脂組成物の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、鉛系安定剤を含有するポリ塩化ビニルの樹脂成形品からポリ塩化ビニルの樹脂組成物を製造する樹脂組成物の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
樹脂窓等の建具では、ポリ塩化ビニルを主成分とする樹脂形材等の樹脂成形品が使用さている。また、従来、熱安定剤として鉛系安定剤を含有する樹脂成形品が使用されている。このような鉛系安定剤を含有する樹脂成形品をリサイクルして、ポリ塩化ビニルの樹脂組成物を製造する場合には、安全性等の観点から、樹脂成形品の鉛を除去することが好ましい。これに対し、従来、廃塩化ビニル樹脂組成物から重金属類を除去してポリ塩化ビニルを回収するポリ塩化ビニルの回収方法が知られている(特許文献1参照)。
【0003】
特許文献1に記載された従来のポリ塩化ビニルの回収方法では、廃塩化ビニル樹脂組成物を有機溶剤に溶解させ、ポリマー溶解液を調整する。また、ポリマー溶解液と吸着剤とを接触させた後、固液分離により、ポリマー溶解液から重金属類を除去する。ところが、廃塩化ビニル樹脂組成物を有機溶剤に溶解させる処理やポリマー溶解液を調整する処理には手間が掛かることがある。また、重金属類を除去したポリマー溶解液からポリ塩化ビニルを回収する際には、ポリマー溶解液と析出液とを接触させて、ポリ塩化ビニルを析出させる必要があり、ポリ塩化ビニルを回収して再利用するための工程が複雑になる虞もある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2008-174666号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、前記従来の問題に鑑みなされたもので、その目的は、ポリ塩化ビニルを主成分として鉛系安定剤を含有する樹脂成形品の鉛を除去して樹脂成形品をリサイクルし、ポリ塩化ビニルの樹脂組成物を効率よく製造することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、
ポリ塩化ビニルを主成分として鉛系安定剤を含有する樹脂成形品の鉛を除去してポリ塩化ビニルの樹脂組成物を製造する樹脂組成物の製造方法であって、
前記樹脂成形品を粉砕して粉砕材を形成する粉砕工程と、
前記粉砕材を酸性又はアルカリ性の液体に浸漬して、前記鉛系安定剤に含有される鉛を前記粉砕材から前記液体に溶解させる溶解工程と、
前記鉛を溶解させた前記液体から前記粉砕材を分離する分離工程と、
を有する樹脂組成物の製造方法である。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、ポリ塩化ビニルを主成分として鉛系安定剤を含有する樹脂成形品の鉛を除去して樹脂成形品をリサイクルし、ポリ塩化ビニルの樹脂組成物を効率よく製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本実施形態のポリ塩化ビニルの樹脂組成物の製造手順を示すフローチャートである。
本実施形態のポリ塩化ビニルの樹脂組成物の製造過程の各段階の状態を模式的に示す図である。
本実施形態の酸性又はアルカリ性の液体に浸漬する粉砕材の例を示す図である。
本実施形態の粉砕材の溶融に用いる押出機の概略構成を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明の樹脂組成物の製造方法の一実施形態について、図面を参照して説明する。
本実施形態の樹脂組成物の製造方法では、ポリ塩化ビニルを主成分として鉛系(Pb系)安定剤を含有する樹脂成形品の鉛を除去して、ポリ塩化ビニルの樹脂組成物を製造する。これにより、一旦製造された樹脂成形品を再利用して、樹脂成形品を樹脂組成物にリサイクルし、新たに樹脂組成物を生成する。
【0010】
図1は、本実施形態のポリ塩化ビニルの樹脂組成物の製造手順(工程)を示すフローチャートである。図2は、本実施形態のポリ塩化ビニルの樹脂組成物の製造過程の各段階の状態を模式的に示す図である。
(【0011】以降は省略されています)
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