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公開番号
2025073640
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-13
出願番号
2023184598
出願日
2023-10-27
発明の名称
除電装置を含む印刷システム、その制御方法及びプログラム
出願人
キヤノン株式会社
代理人
弁理士法人ひのき国際特許事務所
主分類
B41J
29/00 20060101AFI20250502BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約
【課題】 印刷装置内でシートが搬送される搬送経路が異なる場合、印刷装置からシートが排出される時点の帯電量が異なり、シートの貼り付きが起こるという課題があった。
【解決手段】 シートに印刷を実行する印刷装置(100)と前記シートの除電処理を実行する除電装置(200-3a)を含む印刷システム1000であって、印刷ジョブに基づいてシートの搬送経路を決定する決定手段(S807)と、前記決定されたシートの搬送経路に応じて除電処理における印加電圧値を設定する設定手段(S808)と、を有することを特徴とする。
【選択図】図8
特許請求の範囲
【請求項1】
シートに印刷を実行する印刷装置と前記シートの除電処理を実行する除電装置を含む印刷システムであって、
印刷ジョブに基づいてシートの搬送経路を決定する決定手段と、
前記決定されたシートの搬送経路に応じて除電処理における印加電圧値を設定する設定手段と、を有する
ことを特徴とする印刷システム。
続きを表示(約 670 文字)
【請求項2】
前記決定手段が決定するシートの搬送経路は、
片面印刷シートの搬送経路又は両面印刷シートの搬送経路である
ことを特徴とする請求項1に記載の印刷システム。
【請求項3】
片面印刷シートと両面印刷シートが混在する印刷ジョブの場合、
前記決定手段は、片面印刷シートは片面印刷シートの搬送経路と決定する
ことを特徴とする請求項2に記載の印刷システム。
【請求項4】
片面印刷シートと両面印刷シートが混在する印刷ジョブの場合、
前記決定手段は、片面印刷シートと両面印刷シートの搬送経路の切り替え回数が所定の上限値を超えないよう決定する
ことを特徴とする請求項2に記載の印刷システム。
【請求項5】
前記決定手段が決定するシートの搬送経路は、
使用する定着器の数が異なる搬送経路である
ことを特徴とする請求項1~4のいずれか1項に記載の印刷システム。
【請求項6】
シートに印刷を実行する印刷装置と前記シートの除電処理を実行する除電装置を含む印刷システムの制御方法であって、
印刷ジョブに基づいてシートの搬送経路を決定する決定工程と、
前記決定されたシートの搬送経路に応じて除電処理における印加電圧値を設定する設定工程と、を有する
ことを特徴とする印刷システムの制御方法。
【請求項7】
請求項6に記載の印刷システムの制御方法を、コンピュータに実行させるためのプログラム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、印刷されたシートを除電する除電装置を含む印刷システム、その制御方法及びプログラムに関する。
続きを表示(約 2,700 文字)
【背景技術】
【0002】
印刷作業に用いる記録媒体(以下代表して「シート」という。)は、電子写真プロセスの過程における残荷電、もしくはシート搬送中に生じる搬送ローラーやガイドとの僅かな摩擦により、静電気を帯びた状態で搬送される。そしてこの静電気により、シート紙同士が貼り付いてしまうことがある。また、埃や紙粉が成果物に付着することによる成果物品質の低下を引き起こす。
ここで、普通紙は自体が持つ電気抵抗が低く、シート内で電荷が移動しやすいため、帯電量自体も小さく、解消も早いが、シートに載るトナーは、トナー層が抵抗として振る舞う。そのため、同じシート種別であってもトナー使用量が多いほど帯電し、電荷が残りやすくなる。さらに両面印刷の場合は、シートの表裏にトナー層が形成されるため、シート内での電荷移動が起こりにくい。そのため、結果としてシートにトナーが載れば載る分だけ帯電しやすく、電荷が残りやすいという傾向がある。また、シートの材質によって帯電性の傾向が異なる場合もある。例えば、合成樹脂を主原料として製造された合成紙は、シートの体積抵抗が大きく、電荷が残りやすいという傾向がある。
上記は電荷が残りやすい要因の例であるが、帯電を解消させる要因も存在する。例えば、電子写真プロセスを用いる印刷装置はアース線を接続して設置されることが一般的である。この場合、シートに帯電した電荷が搬送ローラーやガイドを通じてシートから移動し、シートの静電気が除電される傾向がある。このように、印刷装置から排紙された時点でシートに残る静電気量は、帯電しやすく電荷が残りやすい要因と、除電されやすく電荷が残りにくい要因によって決まってくる。
このような複数の要因によってシートに残った静電気によって、仮にシート同士が貼り付いた状態で後処理を行うと、シートの整合処理に影響を及ぼし、後処理の品質が低下する。また、排出されたシートをオフラインフィニッシャにセットし、オフラインフィニッシャで後処理を実行する時のJAM(シートの詰まり)につながるおそれがある。
【0003】
そのため、後処理の実施前に、印刷工程後のシートの静電気を除電することが望ましい。そこで、シート搬送方向の下流に位置する搬送ローラー対に対して電圧を印加することで、シートに帯電した電荷を打ち消す提案などがなされている。(特許文献1参照)搬送ローラーに電圧を印加した構成(以下「除電ローラー」という。)による除電は、シートに帯電している電荷と逆の電荷を、除電ローラーを介してシートに与えることにより、帯電している静電気を打ち消すものである。そのため、除電ローラーによる除電制御(除電ローラーへの、シートと逆電荷の印加)は、シートの帯電量に合わせて実施される必要がある。つまりこれは、湿度といった印刷環境やシートの銘柄ごとに、最適な除電用の電荷調整値というものが存在するということである。そして、仮に不適切な電荷調整の状態で、シートに対して除電制御を実施すると、逆に帯電を引き起こしてしまうこととなり、更なるシートの貼り付きに繋がってしまう恐れがある。
この最適な除電用の印加電圧値を見つける工程(以下「調整工程」という。)は、印刷装置から搬送されたシートを、除電ローラーを持つ除電装置にて印加電圧値を設定することで、最適な除電用の印加電圧値を決定する。調整工程で決定した印加電圧値は、調整工程で使用した印刷環境やシート種別に対して最適な印加電圧値である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開平11-258881号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、調整工程においてシートごとに印加電圧値を設定したとしても、そのシートが印刷される際に印刷装置内でシートが搬送される搬送経路が異なる場合、印刷装置からシートが排出される時点の帯電量も異なってしまう。その場合、搬送経路によっては最適な印加電圧値とならず、シートの貼り付きに繋がってしまう課題があった。
本発明は、上記課題に鑑みシートの搬送経路の違いから帯電量が異なってしまったシートに対しても適切な除電を行える仕組みを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、シートに印刷を実行する印刷装置と前記シートの除電処理を実行する除電装置を含む印刷システムであって、印刷ジョブに基づいてシートの搬送経路を決定する決定手段と、前記決定されたシートの搬送経路に応じて除電処理における印加電圧値を設定する設定手段とを有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、シートの搬送経路の違いから帯電量が異なってしまったシートに対しても適切な除電を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本実施形態におけるシステムの全体構成図
印刷装置のハードウェアブロック図
印刷システムの断面図
印刷装置に具備された操作部の例図
除電装置のハードウェアブロック図
除電装置に具備された操作部の例図
除電処理の説明模式図
本実施形態の基本フローチャート
本実施形態の印刷装置における印加電圧設定画面の例
本実施形態の印刷装置における印加電圧設定画面の例
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明を実施するための形態について図面を用いて例示的に詳しく説明する。ただし、この実施の形態に記載されている構成要素はあくまで例示であり、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
(実施形態1)
【0010】
・システムの全体構成
以下、本発明を実施するための形態について図面を用いて説明する。
図1の本実施形態のシステムの全体構成であり、印刷システム1000、クライアントコンピュータ102(以下「PC」という。)を有し、それらは相互にネットワーク101を介して接続されている。そして、PC102はネットワーク101を介して、印刷システム1000へ印刷ジョブであるPDL(ページ記述言語)コードデータを送信することが可能である。
(【0011】以降は省略されています)
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