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公開番号2025073211
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-13
出願番号2023183783
出願日2023-10-26
発明の名称画像形成装置
出願人キヤノン株式会社
代理人個人,個人
主分類B41J 2/47 20060101AFI20250502BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約【課題】発光点ピッチの異なるマルチビームレーザ素子が走査光学装置に搭載された場合でも、搭載されたマルチビームレーザ素子に適した補正を実施して画像不良の発生を低減すること。
【解決手段】感光ドラム12、複数の発光点を有し、複数の発光点からそれぞれレーザ光を出射する半導体レーザと、複数の発光点から出射されたそれぞれのレーザ光を走査方向に偏向する光偏向器9、を有し、光偏向器9により偏向されたレーザ光により感光ドラム12上に静電潜像を形成する走査光学装置と、走査光学装置を制御する制御部1109と、を備え、走査光学装置は、複数の発光点の間隔である発光点ピッチが異なる光源を搭載することが可能な画像形成装置であって、制御部1109は、時間差Dsw又は時間差Dsnに基づいて発光点ピッチを識別する。
【選択図】図8
特許請求の範囲【請求項1】
感光体と、
複数の発光点を有し、複数の前記発光点からそれぞれレーザ光を出射する光源と、複数の前記発光点から出射されたそれぞれのレーザ光を走査方向に偏向する偏向器と、を有し、前記偏向器により偏向されたレーザ光により前記感光体上に静電潜像を形成する走査光学装置と、
前記走査光学装置を制御する制御部と、
を備え、
前記走査光学装置は、複数の前記発光点の間隔である発光点ピッチが異なる光源を搭載することが可能な画像形成装置であって、
前記制御部は、前記発光点ピッチに関する情報に基づいて前記発光点ピッチを識別することを特徴とする画像形成装置。
続きを表示(約 940 文字)【請求項2】
前記走査光学装置は、複数の前記発光点から出射されたレーザ光が前記偏向器によって偏向されたレーザ光を検知する検知手段を有し、
複数の前記発光点を第1発光点及び第2発光点としたとき、
前記発光点ピッチに関する情報は、前記第1発光点から出射されたレーザ光を前記検知手段によって検知した第1タイミングと、前記第2発光点から出射されたレーザ光を前記検知手段によって検知した第2タイミングと、の時間差であり、
前記制御部は、前記時間差に基づいて前記発光点ピッチを識別することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記時間差は、前記発光点ピッチが広いほど長くなることを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記走査光学装置は、前記発光点ピッチに関する情報を記憶した記憶手段を有し、
前記制御部は、前記記憶手段に記憶された前記発光点ピッチに関する情報に基づいて前記発光点ピッチを識別することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記走査方向におけるレーザ光の光量分布を補正する第1補正手段を備え、
前記第1補正手段は、前記制御部によって識別した前記発光点ピッチに基づいて前記光量分布を補正するための補正値を取得し、前記補正値により前記光量分布を補正することを特徴とする請求項1から請求項4のうちのいずれか1項に記載の画像形成装置。
【請求項6】
複数の前記発光点のうち1つの発光点から出射されたレーザ光が前記検知手段によって検知されたタイミングからの時間を補正値として複数の前記発光点の各々から出射されるレーザ光の書き出しタイミングを補正する第2補正手段を備え、
前記第2補正手段は、前記制御部によって識別した前記発光点ピッチに基づいて前記補正値を取得し、前記補正値により前記書き出しタイミングを補正することを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記制御部は、画像形成時以外のタイミングで前記発光点ピッチを識別することを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置に関する。例えば、レーザビームプリンタ(LBP)やデジタル複写機、デジタルファクシミリ(FAX)等の画像形成装置において、レーザ光を用いて光書き込みを行う走査光学装置に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
従来、レーザビームプリンタやデジタル複写機等の画像形成装置に用いられる走査光学装置においては、画像信号に応じて光源である半導体レーザ素子から光変調されて出射したレーザ光を、回転多面鏡等の光偏向器によって周期的に偏向走査させている。そして、fθ特性を有する結像光学素子や折り返しミラーによって光偏向器から出射したレーザ光を感光ドラム上の結像面にスポット状に結像させる。結像面上のスポットは、光偏向器によって走査される主走査方向と、感光ドラムの回転による副走査方向に伴って静電潜像を形成し、画像記録を行っている。その際、主走査方向におけるレーザ光の書き出しタイミングは、水平同期センサへのレーザ光の入射タイミングで決めている。加えて、照度分布補正と呼ばれる主走査方向におけるレーザ光量の補正で、主走査方向の感光ドラム上の静電潜像の分布を均一にして、画像上の濃度ムラを低減する構成が採用されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
加えて近年、毎分あたりの出力枚数の高速化が求められる中、半導体レーザ素子内部のレーザチップ上に複数の発光点を有するマルチビームレーザ素子を用いる画像形成装置がある。マルチビームレーザ素子によって光偏向器で一度に走査できる走査線数を増やすことで光偏向器の回転数を低く抑え、低騒音かつ高速の画像形成装置が実現されている。また、光源である半導体レーザは汎用的な電子部品であり、レーザ素子メーカから購入される場合が多い。1種類の画像形成装置において、安定供給とコストの観点から、複数のレーザ素子メーカの半導体レーザを搭載できるようにする場合がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2008-152091号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、画像形成装置に複数のレーザ素子メーカの半導体レーザを搭載できるようにする場合、マルチビームレーザ素子においては、レーザ素子における重要な特性の一つであり、レーザチップ上の発光点の間隔である発光点ピッチが異なる場合がある。板塔体レーザ毎に発光点ピッチが異なる主な理由は、レーザ素子メーカ毎にレーザ構造が異なるためである。発光点ピッチは、狭くするほど隣の発光点が発光した際の熱の影響を受けやすくなる。その影響の受け方はレーザ構造によって異なるため、レーザ構造毎に発光点ピッチの選択に制約があり、その中で顧客からの要求仕様とのバランスを取って、各レーザ素子の発光点ピッチが決まる。そのため、レーザ構造の異なるレーザ素子メーカ間で発光点ピッチが異なることが起こり得る。顧客からの要求仕様に対して性能面でのマージンがあれば、発光点ピッチを合わせたレーザ素子を新規で開発することも可能ではあるが、開発期間やリソースがかかってしまい、レーザ素子のコストの上昇をもたらす課題がある。そのような状況において、同じ画像形成装置で発光点ピッチの異なるレーザ素子を使うことができるようにする場合、発光点ピッチの違いが性能に影響する。感光ドラム上での副走査方向におけるレーザ光の結像位置を合わせるために半導体レーザをレーザ光の光軸周りに回転させる際、発光点ピッチが異なると、その回転量が異なることになる。半導体レーザの回転量が異なると、レーザ光の振動方向である偏光の具合が変わるので、走査光学装置の照度分布も変わる。そのため、従来例のように照度分布補正を行う場合には、照度分布を補正するためのレーザ光量の補正量が変わってしまうおそれがある。
【0006】
また、半導体レーザの回転量が異なると、感光ドラム上における各レーザ光の結像位置の主走査方向の間隔も変わる。そのため、マルチビームレーザ素子の1つのレーザが水平同期センサに入射するタイミングを基準にして、各レーザの主走査方向における書き出しタイミングを補正する構成においては、各レーザの書き出しタイミングの補正量が変わってしまうおそれがある。そのため、発光点ピッチの情報が分からないと適切な補正が実施できず、濃度ムラが発生するおそれや、レーザ間の書き出しタイミングずれによるモアレなどの画像不良が発生するおそれがある。
【0007】
本発明は、このような状況のもとでなされたもので、発光点ピッチの異なるマルチビームレーザ素子が走査光学装置に搭載された場合でも、搭載されたマルチビームレーザ素子に適した補正を実施して画像不良の発生を低減することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上述した課題を解決するために、本発明は、以下の構成を備える。
【0009】
(1)感光体と、複数の発光点を有し、複数の前記発光点からそれぞれレーザ光を出射する光源と、複数の前記発光点から出射されたそれぞれのレーザ光を走査方向に偏向する偏向器と、を有し、前記偏向器により偏向されたレーザ光により前記感光体上に静電潜像を形成する走査光学装置と、前記走査光学装置を制御する制御部と、を備え、前記走査光学装置は、複数の前記発光点の間隔である発光点ピッチが異なる光源を搭載することが可能な画像形成装置であって、前記制御部は、前記発光点ピッチに関する情報に基づいて前記発光点ピッチを識別することを特徴とする画像形成装置。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、発光点ピッチの異なるマルチビームレーザ素子が走査光学装置に搭載された場合でも、搭載されたマルチビームレーザ素子に適した補正を実施して画像不良の発生を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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