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公開番号2025073893
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-13
出願番号2023185043
出願日2023-10-27
発明の名称個室ブース用空調システム、個室ブース、及び、個室ブース用空調方法
出願人パナソニックIPマネジメント株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類F24F 11/64 20180101AFI20250502BHJP(加熱;レンジ;換気)
要約【課題】利用者の知的作業を支援することができる個室ブース用空調システムを提供する。
【解決手段】個室ブース用空調システム10は、空気の温度を調整するエアコン11と、空気の供給量を調整する送風機12と、制御装置13とを備え、制御装置13は、(a)第1の期間において、室温以下の第1の強さの空気を供給し、(b)第2の期間において、第1の強さよりも弱い第2の強さの空気を供給し、(c)第2の期間内における利用者の集中度に関する所定の条件を満たしたタイミングにおいて、利用者の手の位置に相当する部分吹き出し口から、第2の強さよりも強い第3の強さの空気を供給し、(d)第3の期間において、上部吹き出し口21、及び、下部吹き出し口22のそれぞれから供給した空気が利用者の正面で衝突する位置から、利用者の少なくとも上半身の高さで供給した空気が衝突する強さの空気を供給する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
個人作業用の作業空間を区画する個室ブースにおいて、前記個室ブースの天井面に設けられ、吹き出し方向に交差する方向において複数の部分吹き出し口を有する上部吹き出し口、及び、前記個室ブースの床面に設けられ、吹き出し方向に交差する方向において複数の部分吹き出し口を有する下部吹き出し口のそれぞれから前記作業空間に向けて空気を供給する個室ブース用空調システムであって、
前記上部吹き出し口、及び、前記下部吹き出し口のそれぞれから供給する空気の温度を調整するエアコンと、
前記上部吹き出し口、及び、前記下部吹き出し口のそれぞれから供給する空気の供給量を調整する送風機と、
制御装置とを備え、
前記制御装置は、
前記エアコン及び前記送風機を制御する制御部と、
前記個室ブースの利用者の作業開始のタイミング、及び、作業終了のタイミングを取得する取得部と、を有し、
前記制御部は、前記エアコン及び前記送風機を制御することで、
(a)取得した前記作業開始のタイミングから、第1の時間が経過するまでの第1の期間において、前記上部吹き出し口、及び、前記下部吹き出し口の全ての部分吹き出し口から、室温以下の第1の強さの空気を供給し、
(b)取得した前記作業開始のタイミングから、前記第1の時間が経過した後の第2の期間において、前記上部吹き出し口、及び、前記下部吹き出し口の全ての部分吹き出し口から、前記第1の強さよりも弱い第2の強さの空気を供給し、
(c)前記第2の期間内における前記利用者の集中度に関する所定の条件を満たしたタイミングにおいて、前記上部吹き出し口、及び、前記下部吹き出し口の前記利用者の手の位置に相当する部分吹き出し口から、前記第2の強さよりも強い第3の強さの空気を供給し、
(d)取得した前記作業終了のタイミングに対して第2の時間遡ったタイミングから、前記作業終了のタイミングまでの第3の期間において、前記上部吹き出し口、及び、前記下部吹き出し口の互いに対向する位置の部分吹き出し口であって、前記上部吹き出し口、及び、前記下部吹き出し口のそれぞれから供給した空気が前記利用者の正面で衝突する位置の部分吹き出し口から、前記第2の強さよりも強い第4の強さの空気であって前記利用者の少なくとも上半身の高さで供給した空気が衝突する強さの空気を供給する
個室ブース用空調システム。
続きを表示(約 1,800 文字)【請求項2】
前記制御装置は、前記利用者の集中度を推定する集中度推定部をさらに有し、
前記制御部は、前記(c)において、前記所定の条件として、推定した前記利用者の集中度が所定値を下回ることを用いる
請求項1に記載の個室ブース用空調システム。
【請求項3】
前記制御部は、前記(c)において、前記所定の条件として、前記作業開始のタイミングから、集中度が所定値を下回ることが予想される所定の期間が経過することを用いる
請求項1に記載の個室ブース用空調システム。
【請求項4】
前記制御部は、前記(c)において、前記所定の条件として、前記作業開始のタイミングに対して前記所定の期間が経過してから、集中度が再び所定値を下回ることが予想される別の所定の期間が経過することを用いる
請求項3に記載の個室ブース用空調システム。
【請求項5】
前記制御部は、前記(b)において、前記上部吹き出し口から室温以下の空気を供給し、前記下部吹き出し口から室温以上の空気を供給することで前記作業空間の室温を維持する
請求項1に記載の個室ブース用空調システム。
【請求項6】
前記制御部は、前記(c)において、前記送風機を制御することで前記第3の強さの空気を供給する
請求項1に記載の個室ブース用空調システム。
【請求項7】
前記制御部は、前記(c)において、前記エアコンを制御することで前記作業空間に室温よりも低い前記第3の強さの空気を供給する
請求項1に記載の個室ブース用空調システム。
【請求項8】
前記制御部は、前記(c)において、前記第3の強さの空気を数十秒~数分間供給する
請求項1に記載の個室ブース用空調システム。
【請求項9】
請求項1に記載の個室ブース用空調システムと、
前記上部吹き出し口を有する前記天井面、及び、前記下部吹き出し口を有する前記床面、ならびに、前記天井面と前記床面とを接続する側壁面を有し、前記作業空間を区画する隔壁と、を備える
個室ブース。
【請求項10】
個人作業用の作業空間を区画する個室ブースにおいて、前記個室ブースの天井面に設けられ、吹き出し方向に交差する方向において複数の部分吹き出し口を有する上部吹き出し口、及び、前記個室ブースの床面に設けられ、吹き出し方向に交差する方向において複数の部分吹き出し口を有する下部吹き出し口のそれぞれから前記作業空間に向けて空気を供給する個室ブース用空調方法であって、
前記上部吹き出し口、及び、前記下部吹き出し口のそれぞれから供給する空気の温度及び供給量を制御するステップを含み、
前記制御するステップでは、
前記個室ブースの利用者による作業開始のタイミング、及び、作業終了のタイミングを取得し、
(a)取得した前記作業開始のタイミングから、第1の時間が経過するまでの第1の期間において、前記上部吹き出し口、及び、前記下部吹き出し口の全ての部分吹き出し口から、室温以下の第1の強さの空気を供給し、
(b)取得した前記作業開始のタイミングから、前記第1の時間が経過した後の第2の期間において、前記上部吹き出し口、及び、前記下部吹き出し口の全ての部分吹き出し口から、前記第1の強さよりも弱い第2の強さの空気を供給し、
(c)前記第2の期間内における前記利用者の集中度に関する所定の条件を満たしたタイミングにおいて、前記上部吹き出し口、及び、前記下部吹き出し口の前記利用者の手の位置に相当する部分吹き出し口から、前記第2の強さよりも強い第3の強さの空気を供給し、
(d)取得した前記作業終了のタイミングに対して第2の時間遡ったタイミングから、前記作業終了のタイミングまでの第3の期間において、前記上部吹き出し口、及び、前記下部吹き出し口の互いに対向する位置の部分吹き出し口であって、前記上部吹き出し口、及び、前記下部吹き出し口のそれぞれから供給した空気が前記利用者の正面で衝突する位置の部分吹き出し口から、前記第2の強さよりも強い第4の強さの空気であって前記利用者の少なくとも上半身の高さで供給した空気が衝突する強さの空気を供給する
個室ブース用空調方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、個室ブース用空調システム、個室ブース、及び、個室ブース用空調方法に関する。
続きを表示(約 2,700 文字)【背景技術】
【0002】
執務または学習などの知的作業を行う利用者の作業効率は、意識集中の程度(以下、「集中度」という)の影響を受けることが知られている。また、利用者の集中度は、様々な環境要素によって変化する。このため、利用者の集中度に影響を与える環境要素を制御する技術が提案されている。
【0003】
特許文献1には、覚醒水準を高めて作業効率を向上させるために、白色光での照明に単波長光を付加する技術が記載されている。特許文献1に記載された技術は、点灯エネルギーを過大にすることなく作業効率を向上させることができる。
【0004】
特許文献2には、昼食後の時間帯の照度を通常照度より高く設定し、その他の時間帯の照度を通常照度より低く設定する技術が記載されている。特許文献2に記載された技術は、昼食後の時間帯における作業効率の向上を図ることができ、かつ、総エネルギー消費量を抑制することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2009-59677号公報
特開2003-245356号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、利用者の知的作業を支援することができる個室ブース用空調システム等を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一態様に係る個室ブース用空調システムは、個人作業用の作業空間を区画する個室ブースにおいて、前記個室ブースの天井面に設けられ、吹き出し方向に交差する方向において複数の部分吹き出し口を有する上部吹き出し口、及び、前記個室ブースの床面に設けられ、吹き出し方向に交差する方向において複数の部分吹き出し口を有する下部吹き出し口のそれぞれから前記作業空間に向けて空気を供給する個室ブース用空調システムであって、前記上部吹き出し口、及び、前記下部吹き出し口のそれぞれから供給する空気の温度を調整するエアコンと、前記上部吹き出し口、及び、前記下部吹き出し口のそれぞれから供給する空気の供給量を調整する送風機と、制御装置とを備え、前記制御装置は、前記エアコン及び前記送風機を制御する制御部と、前記個室ブースの利用者の作業開始のタイミング、及び、作業終了のタイミングを取得する取得部と、を有し、前記制御部は、前記エアコン及び前記送風機を制御することで、(a)取得した前記作業開始のタイミングから、第1の時間が経過するまでの第1の期間において、前記上部吹き出し口、及び、前記下部吹き出し口の全ての部分吹き出し口から、室温以下の第1の強さの空気を供給し、(b)取得した前記作業開始のタイミングから、前記第1の時間が経過した後の第2の期間において、前記上部吹き出し口、及び、前記下部吹き出し口の全ての部分吹き出し口から、前記第1の強さよりも弱い第2の強さの空気を供給し、(c)前記第2の期間内における前記利用者の集中度に関する所定の条件を満たしたタイミングにおいて、前記上部吹き出し口、及び、前記下部吹き出し口の前記利用者の手の位置に相当する部分吹き出し口から、前記第2の強さよりも強い第3の強さの空気を供給し、(d)取得した前記作業終了のタイミングに対して第2の時間遡ったタイミングから、前記作業終了のタイミングまでの第3の期間において、前記上部吹き出し口、及び、前記下部吹き出し口の互いに対向する位置の部分吹き出し口であって、前記上部吹き出し口、及び、前記下部吹き出し口のそれぞれから供給した空気が前記利用者の正面で衝突する位置の部分吹き出し口から、前記第2の強さよりも強い第4の強さの空気であって前記利用者の少なくとも上半身の高さで供給した空気が衝突する強さの空気を供給する。
【0008】
本発明の一態様に係る個室ブースは、上記に記載の個室ブース用空調システムと、前記上部吹き出し口を有する前記天井面、及び、前記下部吹き出し口を有する前記床面、ならびに、前記天井面と前記床面とを接続する側壁面を有し、前記作業空間を区画する隔壁と、を備える。
【0009】
本発明の一態様に係る個室ブース用空調方法は、個人作業用の作業空間を区画する個室ブースにおいて、前記個室ブースの天井面に設けられ、吹き出し方向に交差する方向において複数の部分吹き出し口を有する上部吹き出し口、及び、前記個室ブースの床面に設けられ、吹き出し方向に交差する方向において複数の部分吹き出し口を有する下部吹き出し口のそれぞれから前記作業空間に向けて空気を供給する個室ブース用空調方法であって、前記上部吹き出し口、及び、前記下部吹き出し口のそれぞれから供給する空気の温度及び供給量を制御するステップを含み、前記制御するステップでは、前記個室ブースの利用者による作業開始のタイミング、及び、作業終了のタイミングを取得し、(a)取得した前記作業開始のタイミングから、第1の時間が経過するまでの第1の期間において、前記上部吹き出し口、及び、前記下部吹き出し口の全ての部分吹き出し口から、室温以下の第1の強さの空気を供給し、(b)取得した前記作業開始のタイミングから、前記第1の時間が経過した後の第2の期間において、前記上部吹き出し口、及び、前記下部吹き出し口の全ての部分吹き出し口から、前記第1の強さよりも弱い第2の強さの空気を供給し、(c)前記第2の期間内における前記利用者の集中度に関する所定の条件を満たしたタイミングにおいて、前記上部吹き出し口、及び、前記下部吹き出し口の前記利用者の手の位置に相当する部分吹き出し口から、前記第2の強さよりも強い第3の強さの空気を供給し、(d)取得した前記作業終了のタイミングに対して第2の時間遡ったタイミングから、前記作業終了のタイミングまでの第3の期間において、前記上部吹き出し口、及び、前記下部吹き出し口の互いに対向する位置の部分吹き出し口であって、前記上部吹き出し口、及び、前記下部吹き出し口のそれぞれから供給した空気が前記利用者の正面で衝突する位置の部分吹き出し口から、前記第2の強さよりも強い第4の強さの空気であって前記利用者の少なくとも上半身の高さで供給した空気が衝突する強さの空気を供給する。
【発明の効果】
【0010】
本発明の個室ブース用空調システム等は、利用者の知的作業を支援することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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