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公開番号
2025075207
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-15
出願番号
2023186205
出願日
2023-10-31
発明の名称
インモールドコート方法
出願人
トヨタ自動車株式会社
代理人
弁理士法人平木国際特許事務所
主分類
B29C
45/16 20060101AFI20250508BHJP(プラスチックの加工;可塑状態の物質の加工一般)
要約
【課題】本発明は、単純な工程でベース塗膜及びクリア塗膜を有する複層塗膜を熱硬化性樹脂の表面に配置し得るインモールドコート方法を提供する。
【解決手段】本発明の一態様は、熱硬化性樹脂、該熱硬化性樹脂より比重の低いマイクロカプセル中にベース塗料成分を内包したベース塗料成分粒子、該熱硬化性樹脂より比重の低いマイクロカプセル中にクリア塗料成分を内包し、且つ該ベース塗料成分粒子より比重の低いクリア塗料成分粒子を準備する、材料準備工程、溶融した熱硬化性樹脂にベース塗料成分粒子及びクリア塗料成分粒子を分散させる、分散工程、ベース塗料成分粒子及びクリア塗料成分粒子を分散させた溶融熱硬化性樹脂を型内に投入する、投入工程、型内に投入された、ベース塗料成分粒子及びクリア塗料成分粒子を分散させた溶融熱硬化性樹脂を半硬化温度に加熱して成形する、加熱成形工程、加熱成形工程で成形された、ベース塗料成分粒子及びクリア塗料成分粒子を含む熱硬化性樹脂を硬化温度に加熱して、ベース塗料成分及びクリア塗料成分を含む塗膜を熱硬化性樹脂の表面に形成させる、塗膜形成工程、を含む、インモールドコート方法に関する。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
熱硬化性樹脂、該熱硬化性樹脂より比重の低いマイクロカプセル中にベース塗料成分を内包したベース塗料成分粒子、該熱硬化性樹脂より比重の低いマイクロカプセル中にクリア塗料成分を内包し、且つ該ベース塗料成分粒子より比重の低いクリア塗料成分粒子を準備する、材料準備工程、
溶融した熱硬化性樹脂にベース塗料成分粒子及びクリア塗料成分粒子を分散させる、分散工程、
ベース塗料成分粒子及びクリア塗料成分粒子を分散させた溶融熱硬化性樹脂を型内に投入する、投入工程、
型内に投入された、ベース塗料成分粒子及びクリア塗料成分粒子を分散させた溶融熱硬化性樹脂を半硬化温度に加熱して成形する、加熱成形工程、
加熱成形工程で成形された、ベース塗料成分粒子及びクリア塗料成分粒子を含む熱硬化性樹脂を硬化温度に加熱して、ベース塗料成分及びクリア塗料成分を含む塗膜を熱硬化性樹脂の表面に形成させる、塗膜形成工程、
を含む、インモールドコート方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、インモールドコート方法に関する。
続きを表示(約 2,500 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1は、金型で構成されたキャビティ内に臨むガン本体と、前記ガン本体の内部に摺動可能に設けられた塗料シャフトと、前記塗料シャフトの内部に摺動可能に設けられたガスシャフトと、を備え、前記ガン本体には、塗料が流通する塗料供給路及び塗料排出路が貫通して形成され、前記ガン本体及び前記塗料シャフトには、ガスが流通するガス流通路が貫通して形成され、前記塗料シャフトの外周面には、当該塗料シャフトの先端が前記ガン本体の先端まで前進した状態で、前記塗料供給路の貫通位置から前記塗料排出路の貫通位置に至る凹部が形成され、前記塗料シャフトの先端側には、前記ガスシャフトの先端により開閉可能なガス流通孔が形成された注入ガンを使用し、成形品の表面に塗膜を形成するインモールドコート方法であって、前記キャビティ内に溶融した熱可塑性の樹脂を供給する供給工程と、前記供給工程により供給された樹脂が完全に凝固する前に、前記注入ガンを用いて、前記キャビティ内にガスを吐出し、前記金型の型面と樹脂の表面との間に空隙を形成するガス吐出工程と、前記注入ガンを用いて、前記金型の型面と樹脂の表面との間の空隙内のガスを脱気するガス脱気工程と、前記注入ガンを用いて、前記ガス吐出工程で形成された空隙内に塗料を吐出し、樹脂の表面に塗膜を形成する塗料吐出工程と、を含むことを特徴とするインモールドコート方法を記載する。
【0003】
特許文献2は、工程(A):基材A及び/又は基材Bに絵柄層を形成する工程、工程(B):工程(A)で基材A及び/又は基材Bに設けられた絵柄層側、並びに/若しくは絵柄層が設けられない基材A又は基材Bに、機能性材料と硬化性樹脂とを含む硬化性樹脂組成物を塗工して機能層を形成する工程、工程(C):前記絵柄層及び機能層が基材Aと基材Bとの間になるように、接着剤を介して基材Aと基材Bとを積層させる工程を有する機能性シートの製造方法を記載する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2010-17906号公報
特開2010-82819号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
熱硬化性樹脂は耐候性が低い性質を有する。このため、熱硬化性樹脂の表面に塗膜又はフィルムを配置して保護層とする技術が知られている。しかしながら、接着剤等を用いて保護層を熱硬化性樹脂の表面に積層する場合、接着界面の剥離及び/又は膨張が起きる可能性がある。また、熱硬化性樹脂の成形から保護層の接着までの間に接着界面が汚染されて、接着不良が起きる可能性がある。
【0006】
このような課題に対して、特許文献1に記載のようなインモールドコート方法が注目されている。インモールドコート方法では、熱硬化性樹脂の成形途中で、半硬化状態の熱硬化性樹脂の表面と金型の片面との空隙に塗料を注入し、該熱硬化性樹脂の表面に塗膜を形成する。しかしながら、従来技術のインモールドコート方法の場合、半硬化状態の熱硬化性樹脂の表面に塗料を注入するための空隙の制御及び塗料注入のタイミングの制御等の複雑な工程管理が必要であることから、製造コストが上昇し得る且つ/又は生産性が低下し得るという課題が存在した。また、従来技術のインモールドコート方法の場合、ベース塗膜の上面にクリア塗膜を配置する複層塗膜の形成が困難であるという課題が存在した。
【0007】
それ故、本発明は、単純な工程でベース塗膜及びクリア塗膜を有する複層塗膜を熱硬化性樹脂の表面に配置し得るインモールドコート方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者は、前記課題を解決するための手段を種々検討した。本発明者は、熱硬化性樹脂、該熱硬化性樹脂より比重の低いマイクロカプセル中にベース塗料成分を内包したベース塗料成分粒子、該熱硬化性樹脂より比重の低いマイクロカプセル中にクリア塗料成分を内包し、且つ該ベース塗料成分粒子より比重の低いクリア塗料成分粒子を準備して、溶融した熱硬化性樹脂にベース塗料成分粒子及びクリア塗料成分粒子を分散し、半硬化温度で加熱成形した後で硬化温度で加熱成形することにより、比重差に基づき、熱硬化性樹脂層、ベース塗料成分粒子層及びクリア塗料成分粒子層が形成されて、結果としてベース塗料成分及びクリア塗料成分を含む塗膜が熱硬化性樹脂の表面に形成されることを見出した。本発明者は、前記知見に基づき、本発明を完成した。
【0009】
すなわち、本発明は、以下の態様及び実施形態を包含する。
(実施形態1)
熱硬化性樹脂、該熱硬化性樹脂より比重の低いマイクロカプセル中にベース塗料成分を内包したベース塗料成分粒子、該熱硬化性樹脂より比重の低いマイクロカプセル中にクリア塗料成分を内包し、且つ該ベース塗料成分粒子より比重の低いクリア塗料成分粒子を準備する、材料準備工程、
溶融した熱硬化性樹脂にベース塗料成分粒子及びクリア塗料成分粒子を分散させる、分散工程、
ベース塗料成分粒子及びクリア塗料成分粒子を分散させた溶融熱硬化性樹脂を型内に投入する、投入工程、
型内に投入された、ベース塗料成分粒子及びクリア塗料成分粒子を分散させた溶融熱硬化性樹脂を半硬化温度に加熱して成形する、加熱成形工程、
加熱成形工程で成形された、ベース塗料成分粒子及びクリア塗料成分粒子を含む熱硬化性樹脂を硬化温度に加熱して、ベース塗料成分及びクリア塗料成分を含む塗膜を熱硬化性樹脂の表面に形成させる、塗膜形成工程、
を含む、インモールドコート方法。
【発明の効果】
【0010】
本発明により、単純な工程でベース塗膜及びクリア塗膜を有する複層塗膜を熱硬化性樹脂の表面に配置し得るインモールドコート方法を提供することが可能となる。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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