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公開番号2025075447
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-15
出願番号2023186620
出願日2023-10-31
発明の名称ペレットの製造方法、および、ペレットの製造装置
出願人住友化学株式会社
代理人弁理士法人藤本パートナーズ
主分類B29B 9/06 20060101AFI20250508BHJP(プラスチックの加工;可塑状態の物質の加工一般)
要約【課題】フィッシュアイの発生を比較的低減できるペレットの製造方法及び該ペレットを製造可能なペレットの製造装置を提供する。
【解決手段】
本発明のペレットの製造方法は、オレフィン系重合体及びアンチブロッキング剤を含むペレットの製造方法であって、以下の工程1及び2を含む。
工程1:オレフィン系重合体及びアンチブロッキング剤をそれぞれ計量し、計量された所定量のオレフィン系重合体及びアンチブロッキング剤を、それぞれ別の箇所から搬送フィーダーに供給して搬送フィーダーにて搬送する計量搬送工程
工程2:搬送フィーダーから、オレフィン系重合体及びアンチブロッキング剤を、それぞれ同じ箇所から造粒機へ供給し、供給されたオレフィン系重合体を加熱溶融しつつ、オレフィン系重合体及びアンチブロッキング剤を、造粒機内で混練して混練物とし、該混練物を造粒機から排出する造粒工程
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
オレフィン系重合体、および、アンチブロッキング剤を含むペレットの製造方法であって、以下の工程1および2を含む、ペレットの製造方法。
工程1:オレフィン系重合体、および、アンチブロッキング剤をそれぞれ計量し、計量された所定量のオレフィン系重合体、および、アンチブロッキング剤を、それぞれ別の箇所から搬送フィーダーに供給して搬送フィーダーにて搬送する計量搬送工程。
工程2:搬送フィーダーから、オレフィン系重合体、および、アンチブロッキング剤を、それぞれ同じ箇所から造粒機へ供給し、供給されたオレフィン系重合体を加熱溶融しつつ、オレフィン系重合体、および、アンチブロッキング剤を、造粒機内で混練して混練物とし、該混練物を造粒機から排出する造粒工程。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
前記搬送フィーダーが、搬送方向に沿って配されたスクリューを有し、スクリューの回転により被搬送物を搬送するスクリュー式フィーダーである、請求項1に記載のペレットの製造方法。
【請求項3】
前記工程1において、オレフィン系重合体、および、アンチブロッキング剤が、粉体である、請求項1に記載のペレットの製造方法。
【請求項4】
前記アンチブロッキング剤の質量比率が、前記オレフィン系重合体100質量部に対して、0.01質量部以上20質量部以下である、請求項1に記載のペレットの製造方法。
【請求項5】
前記アンチブロッキング剤が、二酸化ケイ素、アルミノシリケート、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸アルミニウム、ホウ酸アルミニウム、および、炭酸カルシウムからなる群から選ばれる少なくとも1種から構成される微粒子、または、スチレン誘導体モノマーと、ラジカル重合性モノマーユニットと、架橋剤とから構成される架橋ポリマー微粒子である、請求項1に記載のペレットの製造方法。
【請求項6】
前記ペレットが、オレフィン系重合体として、オレフィン単独重合体、および、オレフィン系共重合体からなる群から選ばれる少なくとも1つを含む、請求項1に記載のペレットの製造方法。
【請求項7】
前記オレフィン系重合体が、プロピレンに由来する構造単位が主成分であるプロピレン系重合体である、請求項1に記載のペレットの製造方法。
【請求項8】
さらに、前記工程1の前に、オレフィン系重合体、並びに、中和剤、酸化防止剤、光安定剤、滑剤、帯電防止剤、顔料、造核剤、および、メルトフローレート調整剤からなる群から選ばれる少なくとも一つの添加剤を混合する混合工程を含む、請求項1に記載のペレットの製造方法。
【請求項9】
前記工程1が、さらに、中和剤、酸化防止剤、光安定剤、滑剤、帯電防止剤、顔料、造核剤、および、メルトフローレート調整剤からなる群から選ばれる少なくとも1つの添加剤を計量し、計量された所定量の該添加剤を、オレフィン系重合体、および、アンチブロッキング剤とは別の箇所から搬送フィーダーに供給して搬送フィーダーにて搬送する、請求項1に記載のペレットの製造方法。
【請求項10】
オレフィン系重合体およびアンチブロッキング剤をそれぞれ計量する計量部と、計量された所定量のオレフィン系重合体およびアンチブロッキング剤が供給され、供給されたオレフィン系重合体およびアンチブロッキング剤を搬送する搬送フィーダーとを有する計量搬送装置と、
該計量搬送装置の搬送フィーダーからオレフィン系重合体およびアンチブロッキング剤が供給され、供給されたオレフィン系重合体を加熱溶融しつつオレフィン系重合体およびアンチブロッキング剤を混練して混練物とし、該混練物を排出する造粒機と、
を備え、
前記搬送フィーダーは、オレフィン系重合体およびアンチブロッキング剤が供給される箇所が別であり、前記造粒機は、オレフィン系重合体およびアンチブロッキング剤が供給される箇所が同じである、ペレットの製造装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ペレットの製造方法、および、ペレットの製造装置に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
従来、アルミニウムを蒸着させたフィルム(「アルミ蒸着フィルム」と称する)は、軽量でバリア性に優れるため、食品軽包装用の包装材等として好適に用いられている。アルミニウムを蒸着させるフィルム(「原反フィルム」と称する)としては、ポリオレフィンフィルムが用いられている。
【0003】
ポリオレフィンフィルムは、一般的に、フィルム同士の滑り性および耐ブロッキング性を向上させるため、ポリオレフィン樹脂に無機微粉末などのアンチブロッキング剤が配合されたポリオレフィン樹脂組成物のペレットを原料とする。このようなポリオレフィン樹脂組成物のペレットの製造方法として、例えば、特許文献1には、ポリプロピレン樹脂およびアンチブロッキング剤などの添加剤を、所定量ヘンシェルミキサーを用いて混合し、その後二軸押出機に供給して溶融混練を加えるという方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2003-292687号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、原反フィルムには、フィッシュアイの発生が少ないことが求められる。原反フィルムにフィッシュアイが存在すると、アルミ蒸着フィルムにピンホール状の蒸着抜けが生じ、バリア性が低下する虞がある。
【0006】
しかしながら、特許文献1に記載の方法では、ポリオレフィン樹脂とアンチブロッキング剤とを混合する際に分散不良が生じ、得られたフィルムにフィッシュアイが生じやすいという問題がある。
【0007】
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、フィッシュアイの発生を比較的低減できるペレットの製造方法、および、該ペレットを製造可能なペレットの製造装置を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係るペレットの製造方法は、オレフィン系重合体、および、アンチブロッキング剤を含むペレットの製造方法であって、以下の工程1および2を含む。
工程1:オレフィン系重合体、および、アンチブロッキング剤をそれぞれ計量し、計量された所定量のオレフィン系重合体、および、アンチブロッキング剤を、それぞれ別の箇所から搬送フィーダーに供給して搬送フィーダーにて搬送する計量搬送工程。
工程2:搬送フィーダーから、オレフィン系重合体、および、アンチブロッキング剤を、それぞれ同じ箇所から造粒機へ供給し、供給されたオレフィン系重合体を加熱溶融しつつ、オレフィン系重合体、および、アンチブロッキング剤を、造粒機内で混練して混練物とし、該混練物を造粒機から排出する造粒工程。
【0009】
本発明に係るペレットの製造装置は、オレフィン系重合体およびアンチブロッキング剤をそれぞれ計量する計量部と、計量された所定量のオレフィン系重合体およびアンチブロッキング剤が供給され、供給されたオレフィン系重合体およびアンチブロッキング剤を搬送する搬送フィーダーとを有する計量搬送装置と、
該計量搬送装置の搬送フィーダーからオレフィン系重合体およびアンチブロッキング剤が供給され、供給されたオレフィン系重合体を加熱溶融しつつオレフィン系重合体およびアンチブロッキング剤を混練して混練物とし、該混練物を排出する造粒機と、
を備え、
前記搬送フィーダーは、オレフィン系重合体およびアンチブロッキング剤が供給される箇所が別であり、前記造粒機は、オレフィン系重合体およびアンチブロッキング剤が供給される箇所が同じである。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、フィッシュアイの発生を比較的低減できるペレットの製造方法、および、該ペレットを製造可能なペレットの製造装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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