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公開番号2025075562
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-15
出願番号2023186824
出願日2023-10-31
発明の名称車両用制動支援装置
出願人スズキ株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人,個人
主分類B60T 7/22 20060101AFI20250508BHJP(車両一般)
要約【課題】後方衝突時に車両の前方への移動を抑制して二次衝突等を回避できる車両用制動支援装置を提供する。
【解決手段】車両用制動支援装置1は、自車両の後方衝突を検知する衝突検知手段と、後方衝突の検知時、後方衝突の直前にフットブレーキ装置5で発生していた制動力に対応する制動力が後方衝突後も継続して保持されるように、フットブレーキ装置5を制御する制動制御手段と、を備える。衝突検知手段は、軸13を中心に回動自在に支持された慣性ストッパ11を含み、慣性ストッパ11が、通常時の初期状態から、後方衝突時の衝撃による慣性で車両後方側に回動した後方衝突状態に変位する。制動制御手段は、慣性ストッパ11に形成された係合部15と、フットブレーキ装置5のシリンダーシャフト52に形成された被係合部16と、を含み、慣性ストッパ11の後方衝突状態において係合部15が被係合部16に係合する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
衝突時に自車両の制動手段を支援する車両用制動支援装置であって、
自車両の後方衝突を検知する衝突検知手段と、
前記衝突検知手段で後方衝突が検知された時、後方衝突の直前に前記制動手段で発生していた制動力に対応する制動力が後方衝突後も継続して保持されるように、前記制動手段を制御する制動制御手段と、を備える、
ことを特徴とする車両用制動支援装置。
続きを表示(約 1,900 文字)【請求項2】
前記制動手段は、自車両の運転者によるブレーキペダルの踏力に応じた制動力を発生するフットブレーキ装置を含み、
前記フットブレーキ装置は、前記ブレーキペダルが踏み込まれることによって車両前方に移動する移動部を有し、
前記衝突検知手段は、前記フットブレーキ装置に取り付けられ、車幅方向に延びる軸を中心に回動自在に支持された慣性部材を含み、
前記慣性部材は、自車両で後方衝突が発生していない通常時の初期状態から、後方衝突時の衝撃による慣性で車両後方側に回動した後方衝突状態に変位するように構成され、
前記制動制御手段は、前記慣性部材に形成された係合部と、前記フットブレーキ装置の前記移動部に形成された被係合部と、を含み、
前記係合部は、前記慣性部材の前記後方衝突状態において前記被係合部に係合するように構成されている、
ことを特徴とする請求項1に記載の車両用制動支援装置。
【請求項3】
前記フットブレーキ装置の前記移動部は、車両前後方向に並べて形成された複数の前記被係合部を有し、
前記係合部は、前記慣性部材の前記後方衝突状態において、前記複数の被係合部のうちで、後方衝突の直前における前記ブレーキペダルの踏み込み状態に対応した位置にある被係合部に係合するように構成されている、
ことを特徴とする請求項2に記載の車両用制動支援装置。
【請求項4】
前記係合部は、前記被係合部に係合した状態で前記ブレーキペダルが制動方向に踏み込まれることにより、前記被係合部との係合が解除されるように構成されている、ことを特徴とする請求項2に記載の車両用制動支援装置。
【請求項5】
前記慣性部材は、前記初期状態において、前記軸に対して車両前後方向にずれた位置に重心を有している、ことを特徴とする請求項2に記載の車両用制動支援装置。
【請求項6】
前記衝突検知手段は、前記慣性部材の前記初期状態から前記後方衝突状態への変位を規制する規制部を含み、
前記規制部は、自車両の後方衝突時に前記変位の規制を解除するように構成されている、
ことを特徴とする請求項2に記載の車両用制動支援装置。
【請求項7】
前記規制部は、前記初期状態が維持される方向に前記慣性部材を押圧する押圧部材を有する、ことを特徴とする請求項6に記載の車両用制動支援装置。
【請求項8】
前記規制部は、
前記慣性部材の回動経路上に設けられ、前記慣性部材の前記初期状態から前記後方衝突状態への変位を規制する規制位置と該規制を解除する解除位置とを切換え可能に構成された可動部材と、
自車両の後方に位置する障害物または他車両を監視する後方監視装置と、
前記後方監視装置の監視結果を基に自車両の後方衝突を判定または推測した場合に、前記可動部材を前記規制位置から前記解除位置に切り換える規制制御装置と、を有する、
ことを特徴とする請求項6に記載の車両用制動支援装置。
【請求項9】
前記制動手段は、前記フットブレーキ装置による制動力とは異なる制動力を発生する補助制動装置を含み、
前記制動制御手段は、後方衝突後における自車両の周辺の状況に応じて、前記補助制動装置による制動力を増減させる制動力調整装置を含む、
ことを特徴とする請求項2に記載の車両用制動支援装置。
【請求項10】
前記制動手段は、
自車両の乗員によるブレーキペダルの踏力に応じた制動力を発生するフットブレーキ装置と、
前記フットブレーキ装置による制動力とは異なる制動力を発生する補助制動装置と、を含み、
前記衝突検知手段は、
自車両の周辺の状況を監視する周辺監視装置と、
前記周辺監視装置の監視結果を基に自車両の後方衝突を判定または推測する衝突検知装置と、を含み、
前記制動制御手段は、
前記衝突検知装置により後方衝突が判定または推測された時、該後方衝突の直前に前記フットブレーキ装置で発生していた制動力が後方衝突後も継続して保持されるように、前記フットブレーキ装置を制御する制動力保持装置と、
後方衝突後における前記周辺監視装置の監視結果に応じて、前記補助制動装置による制動力を増減させる制動力調整装置と、を含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の車両用制動支援装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、車両用制動支援装置に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
従来、自動車等の車両の衝突時に、自車両の制動を支援することで被害を軽減したり、2次的な事故の発生を防止したりする車両用制動支援装置が知られている。例えば、特許文献1には、後方衝突の検出後、加速度が所定の閾値よりも大きい場合に、ブレーキ装置による制動を行わないことによって、車両の前方への移動を許容して衝突直後の衝撃を緩和し、その後、車体後部の変形等によって衝撃エネルギが吸収され、加速度が低減して閾値を下回った後に制動力を発生させることによって、二次的事故の発生を予防できるようにした制動制御装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2008-100603号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、上記のような後方衝突は、交差点での信号待ちや渋滞時など、自車両が停止または低速で走行している状況において多く発生する。このような状況下で後方衝突が発生した場合の1つの問題として、衝突直前までフットブレーキ装置のブレーキペダルを踏み込んでいた運転者の足が、後方衝突時の衝撃による慣性でブレーキペダルから外れ、フットブレーキ装置による制動力が得られなくなり、衝突直後に自車両が前方へ加速する状況が想定される。このような状況では、後方衝突の後、フットブレーキ装置による制動力が得られないまま自車両が慣性で前方に移動し続けた場合、二次衝突等が発生してしまう可能性がある。
【0005】
前述した従来の技術は、後方衝突の発生後に自車両の加速度が閾値を下回った場合にブレーキ装置による制動力を発生させることで二次衝突を予防できるものの、加速度が閾値を超える後方衝突直後のタイミングにおいて、制動力を意図的に発生させずに衝撃の緩和を図る制御が行われるため、自車両の加速度が閾値を下回るまで自車両が前方に移動してしまい、二次衝突等の回避という点で改善の余地があった。
【0006】
本発明は上記の点に着目してなされたもので、後方衝突時に車両の前方への移動を抑制して二次衝突等を回避できる車両用制動支援装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するため本発明の一態様は、衝突時に自車両の制動を支援する車両用制動支援装置であって、自車両の後方衝突を検知する衝突検知手段と、前記衝突検知手段で後方衝突が検知された時、後方衝突の直前に前記制動手段で発生していた制動力に対応する制動力が後方衝突後も継続して保持されるように、前記制動手段を制御する制動制御手段と、を備える。
【発明の効果】
【0008】
本発明に係る車両用制動支援装置によれば、自車両が後方衝突された後も衝突直前の制動力が発生し続けるため自車両の前方への移動を抑制して二次衝突等を回避できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明の第1実施形態に係る車両用制動支援装置が適用されるフットブレーキ装置の概略構成を示す側面図である。
図1における慣性ストッパの周辺を拡大して示す図である。
第1実施形態における後方衝突時の動作を説明する側面図である。
第1実施形態に関連した慣性ストッパの変形例を示す図である。
第1実施形態に関連したストッパブラケット周辺の変形例を示す図である。
本発明の第2実施形態に係る車両用制動支援装置における慣性ストッパの周辺を拡大して示す図である。
第2実施形態における後方衝突時の動作を説明する側面図である。
本発明の第3実施形態に係る車両用制動支援装置における慣性ストッパの周辺を拡大して示す図である。
第3実施形態における後方衝突時の動作を説明する側面図である。
本発明の第4実施形態に係る車両用制動支援装置における慣性ストッパの周辺を拡大して示す図である。
第4実施形態における後方衝突時の動作を説明する側面図である。
本発明の第5実施形態に係る車両用制動支援装置における慣性ストッパの周辺を拡大して示す図である。
第5実施形態における後方衝突時の動作を説明する側面図である。
本発明の第6実施形態に係る車両用制動支援装置の機能構成を示すブロック図である。
第6実施形態に関連した変形例による車両用制動支援装置の機能構成を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施形態について添付図面を参照しながら詳細に説明する。
[第1実施形態]
図1は、本発明の第1実施形態に係る車両用制動支援装置1が適用されるフットブレーキ装置5の概略構成を示す側面図である。なお、以下で説明する各図において、矢印F方向は車両前後方向で前方を示し、矢印U方向は車両上下方向で上方を示し、矢印R方向および矢印L方向は、車室内から車両前方を見たときの右方および左方を示している。
(【0011】以降は省略されています)

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