TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2025075872
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-15
出願番号
2023187323
出願日
2023-10-31
発明の名称
粒状農薬組成物およびその製造方法
出願人
クミアイ化学工業株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
A01N
25/08 20060101AFI20250508BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約
【課題】農薬活性成分の水中への溶出が促進された粒状農薬組成物およびその製造方法を提供する。
【解決手段】農薬活性成分と、石英含量が95質量%以上であるクレーを含有し、前記クレーの含有量が、組成物全量基準で20-99質量%であり、短径0.3-5mmの粒体であって、該粒体の内部構造は多孔質状を呈する粒状農薬組成物、および、農薬活性成分と、石英含量が95質量%以上であるクレーを含有する原料粉体に、水分を添加して混錬する混錬工程と;前記混錬工程にて得られた混錬物を孔径0.3-5mmの穴から押し出すことによって造粒する造粒工程と;前記造粒工程にて得られた造粒物を乾燥して水を除去する乾燥工程を含む;粒状農薬組成物の製造方法である。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
農薬活性成分と、石英含量が95質量%以上であるクレーを含有し、
前記クレーの含有量が、組成物全量基準で20-99質量%であり、
短径0.3-5mmの粒体であって、該粒体の内部構造は多孔質状を呈することを特徴とする、粒状農薬組成物。
続きを表示(約 680 文字)
【請求項2】
さらに界面活性剤を含有する、請求項1に記載の粒状農薬組成物。
【請求項3】
前記界面活性剤が、ポリオキシアルキレンアリールフェニルエーテル硫酸エステル塩である、請求項2に記載の粒状農薬組成物。
【請求項4】
前記クレーが、Cu-Kα線を用いた粉末X線回折測定において、20.0-21.5°および26.0-27.5°の範囲の回折角2θにピークを有するスペクトルを示すものである、請求項1に記載の粒状農薬組成物。
【請求項5】
前記粒状農薬組成物を粉砕した場合に、その粉砕物が、Cu-Kα線を用いた粉末X線回折測定において、20.0-21.5°および26.0-27.5°の範囲の回折角2θにピークを有するスペクトルを示すものである、請求項1に記載の粒状農薬組成物。
【請求項6】
さらに、組成物全量基準で0.1-20質量%の結合剤を含有する、請求項1に記載の粒状農薬組成物。
【請求項7】
前記結合剤が、アルファー化デンプンである、請求項6に記載の粒状農薬組成物。
【請求項8】
さらに、組成物全量基準で0.1-20質量%の炭酸カルシウムを含有する、請求項1に記載の粒状農薬組成物。
【請求項9】
前記粒体が、短径0.6-3mmの粒体である、請求項1に記載の粒状農薬組成物。
【請求項10】
前記粒体が、短径3-5mmの粒体である、請求項1に記載の粒状農薬組成物。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、農薬活性成分の水中への溶出が促進された粒状農薬組成物およびその製造方法に関する。
続きを表示(約 3,000 文字)
【背景技術】
【0002】
粒状農薬組成物は安全性の高い製剤形態であるが、農薬活性成分の水溶解度が低い場合、粒状農薬組成物中から農薬活性成分を水中にすばやく溶出させることが難しく、満足できる薬効が得られない場合がある。これらの問題点を解決するためには、粒状農薬組成物からの農薬活性成分の水中溶出性を向上させる必要があり、そのための種々の試みがなされている。
【0003】
例えば、1-[2-(N-トリフルオロメタンスルホニル)アミノベンジル]-3,3-ジメチルアゼチジン-2-オンおよび種々のアニオン性界面活性剤を粒状組成物中に含有する粒剤で農薬活性成分の溶出が促進されることが知られている。(特許文献1)
【0004】
また、農薬活性成分、ポリオキシエチレンアリールフェニルエーテル系界面活性剤またはポリオキシプロピレンアリールフェニルエーテル系界面活性剤、スルホネート系界面活性剤およびカルボキシメチルセルロース塩を含有する固形農薬組成物で、水中での崩壊性、拡展性及び分散性が改良され、農薬活性成分の水中への溶出が促進されることが知られている。(特許文献2)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特願2019-219309
特願2016-57255
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記のいずれの方法を用いても、農薬活性成分の水溶解度が低く所期の溶出性が達成できない場合や、崩壊性および分散性が向上することで溶出促進を望まない他の農薬活性成分の溶出性が好ましくない水準に亢進してしまう場合があった。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは、上記課題を解決すべく研究を行った結果、高純度の石英クレーを担体に用いて粒体とした粒状農薬組成物が上記の課題を解決することを見出し、本発明を完成させるに至った。
【0008】
すなわち、本発明は以下のものである。
[1] 農薬活性成分と、石英含量が95質量%以上であるクレーを含有し、
前記クレーの含有量が、組成物全量基準で20-99質量%であり、
短径0.3-5mmの粒体であって、該粒体の内部構造は多孔質状を呈することを特徴とする、粒状農薬組成物。
[2] さらに界面活性剤を含有する、前記1に記載の粒状農薬組成物。
[3] 前記界面活性剤が、ポリオキシアルキレンアリールフェニルエーテル硫酸エステル塩である、前記2に記載の粒状農薬組成物。
[4] 前記クレーが、Cu-Kα線を用いた粉末X線回折測定において、20.0-21.5°および26.0-27.5°の範囲の回折角2θにピークを有するスペクトルを示すものである、前記1に記載の粒状農薬組成物。
[5] 前記粒状農薬組成物を粉砕した場合に、その粉砕物が、Cu-Kα線を用いた粉末X線回折測定において、20.0-21.5°および26.0-27.5°の範囲の回折角2θにピークを有するスペクトルを示すものである、前記1に記載の粒状農薬組成物。
[6] さらに、組成物全量基準で0.1-20質量%の結合剤を含有する、前記1に記載の粒状農薬組成物。
[7] 前記結合剤が、アルファー化デンプンである、前記6に記載の粒状農薬組成物。
[8] さらに、組成物全量基準で0.1-20質量%の炭酸カルシウムを含有する、前記1に記載の粒状農薬組成物。
[9] 前記粒体が、短径0.6-3mmの粒体である、前記1に記載の粒状農薬組成物。
[10] 前記粒体が、短径3-5mmの粒体である、前記1に記載の粒状農薬組成物。
[11] 前記農薬活性成分が、ジクロベンチアゾクス、ベンチアバリカルブイソプロピル、イソチアニル、フェノキサスルホンおよびクロラントラニリプロールからなる群より選ばれる1種以上を含有する、前記1-10のいずれかに記載の粒状農薬組成物。
[12] 農薬活性成分と、石英含量が95質量%以上であるクレーを含有する原料粉体に、水分を添加して混錬する混錬工程と;前記混錬工程にて得られた混錬物を孔径0.3-5mmの穴から押し出すことによって造粒する造粒工程と;前記造粒工程にて得られた造粒物を乾燥して水を除去する乾燥工程を含む;粒状農薬組成物の製造方法。
[13] 前記原料粉体がさらに界面活性剤の溶液または分散液を含有し、
前記混錬工程において、前記界面活性剤の溶液または分散液に含まれる水分を用いて混錬する、前記12に記載の粒状農薬組成物の製造方法。
[14] 前記界面活性剤が、ポリオキシアルキレンアリールフェニルエーテル硫酸エステル塩である、前記13に記載の粒状農薬組成物の製造方法。
[15] 前記混錬工程において、前記原料粉体を攪拌しながら、これに水分を噴霧し、混錬を行う、前記12に記載の粒状農薬組成物の製造方法。
[16] 前記クレーが、Cu-Kα線を用いた粉末X線回折測定において、20.0-21.5°および26.0-27.5°の範囲の回折角2θにピークを有するスペクトルを示すものである、前記12に記載の粒状農薬組成物の製造方法。
[17] 前記原料粉体が、粒状農薬組成物を構成する全原料の乾燥質量総和基準で0.1-20質量%の結合剤をさらに含有する、前記12に記載の粒状農薬組成物の製造方法。
[18] 前記結合剤が、アルファー化デンプンである、前記17に記載の粒状農薬組成物の製造方法。
[19] 前記原料粉体が、粒状農薬組成物を構成する全原料の乾燥質量総和基準で0.1-20質量%の炭酸カルシウムをさらに含有する、前記12に記載の粒状農薬組成物の製造方法。
[20] 前記農薬活性成分が、ジクロベンチアゾクス、ベンチアバリカルブイソプロピル、イソチアニル、フェノキサスルホンおよびクロラントラニリプロールからなる群より選ばれる1種以上を含有する、前記12-19のいずれかに記載の粒状農薬組成物の製造方法。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、農薬活性成分の水中への溶出が促進された粒状農薬組成物およびその製造方法を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
実施例1で得られた粒状農薬組成物断面の走査型電子顕微鏡画像を示す。
比較例1で得られた粒状農薬組成物断面の走査型電子顕微鏡画像を示す。
実施例1-5に使用される石英含量が95質量%以上であるクレーの粉末X線回折スペクトルを示す。
実施例1で得られた粒状農薬組成物の粉砕物の粉末X線回折スペクトルを示す。
比較例1-5に使用される石英含量が95質量%未満であるクレーの粉末X線回折スペクトルを示す。
比較例1で得られた粒状農薬組成物の粉砕物の粉末X線回折スペクトルを示す。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
個人
昆虫捕獲器
1か月前
個人
トラップタワー
1か月前
井関農機株式会社
作業車両
1か月前
井関農機株式会社
作業車両
3日前
井関農機株式会社
作業車両
1か月前
井関農機株式会社
育苗培地
1日前
井関農機株式会社
収穫作業機
1か月前
個人
プランターシーブ
1か月前
有限会社小林工業
エビ養殖設備
23日前
株式会社猫壱
首輪
22日前
個人
ペット用デンタルおもちゃ
1か月前
井関農機株式会社
収穫作業車両
今日
個人
害虫捕獲装置
1日前
井関農機株式会社
作業車両
29日前
個人
ペット用排泄物収納袋取付具
1か月前
井関農機株式会社
作業車両
22日前
個人
ショベルバケット型スコップ
1か月前
トヨタ自動車株式会社
飛行体
1か月前
井関農機株式会社
農業支援システム
1か月前
住友化学株式会社
植物病害防除方法
3日前
株式会社ダイイチ
海苔網の酸処理船
14日前
三菱マヒンドラ農機株式会社
移植機
今日
株式会社サタケ
穀物タンクの換気装置
15日前
平岡織染株式会社
防虫間仕切りシート
21日前
平岡織染株式会社
防虫間仕切りシート
29日前
株式会社丹勝
TK防草植込式緑化工法
1日前
池田食研株式会社
腹足類の駆除忌避剤
14日前
松山株式会社
草刈作業機
14日前
ニシム電子工業株式会社
散布装置
14日前
株式会社シマノ
釣竿及び着脱部材
1日前
東都興業株式会社
シート開閉装置
1か月前
井関農機株式会社
作業車両
1日前
株式会社ササキコーポレーション
農作業機
14日前
株式会社ササキコーポレーション
農作業機
14日前
株式会社ササキコーポレーション
農作業機
14日前
株式会社ササキコーポレーション
農作業機
1日前
続きを見る
他の特許を見る