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公開番号2025076087
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-15
出願番号2023187785
出願日2023-11-01
発明の名称情報処理装置、運転支援方法およびプログラム
出願人ENEOS株式会社
代理人個人
主分類B01J 8/08 20060101AFI20250508BHJP(物理的または化学的方法または装置一般)
要約【課題】触媒反応装置において循環使用される触媒の活性を推定する。
【解決手段】情報処理装置10は、触媒反応装置の運転状態を示す複数のパラメータのそれぞれの時系列値を含む運転データ28を取得する取得部12と、運転データ28を用いて、触媒反応装置にて使用中の触媒の活性に関する推定値を演算する演算部14と、を備える。触媒反応装置は、原料油および触媒を反応させる反応器と、反応器から出る触媒を反応器に戻すための循環経路と、を備える。複数のパラメータは、原料油に関する少なくとも一つのパラメータと、反応器の温度に関する少なくとも一つのパラメータと、循環経路から部分的に排出される触媒の排出量または循環経路に投入される新たな触媒の投入量に関する少なくとも一つのパラメータとを含む。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
触媒反応装置の運転状態を示す複数のパラメータのそれぞれの時系列値を含む運転データを取得する取得部と、
前記運転データを用いて、前記触媒反応装置にて使用中の触媒の活性に関する推定値を演算する演算部と、を備え、
前記触媒反応装置は、原料油および触媒を反応させる反応器と、前記反応器から出る触媒を前記反応器に戻すための循環経路と、を備え、
前記複数のパラメータは、前記原料油に関する少なくとも一つのパラメータと、前記反応器の温度に関する少なくとも一つのパラメータと、前記循環経路から部分的に排出される触媒の排出量または前記循環経路に投入される新たな触媒の投入量に関する少なくとも一つのパラメータとを含む、
情報処理装置。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
前記演算部は、前記運転データに含まれる少なくとも一つのパラメータの時系列値から、前記少なくとも一つのパラメータの所定の運転期間における平均値を算出し、前記平均値を用いて前記推定値を演算する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記演算部は、前記運転データに含まれる第1パラメータの時系列値から、前記第1パラメータの第1運転期間における第1平均値と、前記第1パラメータの前記第1運転期間よりも長い第2運転期間における第2平均値とを算出し、前記第1平均値および前記第2平均値を用いて前記推定値を演算する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記演算部は、前記運転データに含まれる第1パラメータの時系列値から、前記第1パラメータの前記第2運転期間よりも長い第3運転期間における第3平均値をさらに算出し、前記第3平均値をさらに用いて前記推定値を演算する、
請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記演算部は、前記運転データに含まれる第2パラメータの時系列値から、前記第2パラメータの前記第1運転期間または前記第2運転期間における平均値をさらに算出し、前記平均値をさらに用いて前記推定値を演算する、
請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記演算部は、前記運転データに含まれる第2パラメータの時系列値から、前記第2パラメータの前記第1運転期間および前記第2運転期間のそれぞれとは長さが異なる第3運転期間における平均値をさらに算出し、前記平均値をさらに用いて前記推定値を演算する、
請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記演算部は、前記運転データに含まれる第1パラメータの時系列値から前記第1パラメータの第1運転期間における第1平均値を算出し、前記運転データに含まれる前記第1パラメータとは異なる第2パラメータの時系列値から前記第2パラメータの前記第1運転期間よりも長い第2運転期間における第2平均値を算出し、前記第1平均値および前記第2平均値を用いて前記推定値を演算する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記演算部は、前記運転データに含まれる前記第1パラメータおよび前記第2パラメータとは異なる第3パラメータの時系列値から、前記第3パラメータの前記第2運転期間よりも長い第3運転期間における第3平均値を算出し、前記第3平均値をさらに用いて前記推定値を演算する、
請求項7に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記第2運転期間は、前記第1運転期間と重複するように設定される、
請求項3から8のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項10】
前記第3運転期間は、前記第1運転期間および前記第2運転期間のそれぞれと重複するように設定される、
請求項4、6または8に記載の情報処理装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、情報処理装置、運転支援方法およびプログラムに関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
石油精製工場等のプラントでは、原料油を触媒に通して生成油を得るための触媒反応装置が用いられる。例えば、触媒反応装置の一種であるアルキレーション装置では、触媒として硫酸を使用し、原料油である炭化水素原料を反応させ、生成油であるアルキレートを生成する。触媒として使用される硫酸は、例えば装置内で循環させて使用される(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2005-272684号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
触媒反応装置において循環する触媒は、使用とともに劣化していくことが知られている。循環する触媒の活性を維持するためには、劣化した触媒の一部を排出して新たな触媒を投入する必要がある。触媒反応装置を経済的に運用する観点では、触媒の活性を所定の基準値以上に維持しながら、触媒の交換量をできるだけ少なくすることが好ましい。しかしながら、触媒の活性をリアルタイムで精度良く測定することは難しいため、触媒の活性を測定する頻度や精度に応じた余裕値を加味して基準値を設定しなければならない。この場合、余裕値の分だけ触媒の交換量を増やす必要があり、運用コストの増加につながる。
【0005】
本開示のある態様の例示的な目的の一つは、触媒反応装置において循環使用される触媒の活性を推定するための技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示のある態様の情報処理装置は、触媒反応装置の運転状態を示す複数のパラメータのそれぞれの時系列値を含む運転データを取得する取得部と、運転データを用いて、触媒反応装置にて使用中の触媒の活性に関する推定値を演算する演算部と、を備える。触媒反応装置は、原料油および触媒を反応させる反応器と、反応器から出る触媒を反応器に戻すための循環経路と、を備える。複数のパラメータは、原料油に関する少なくとも一つのパラメータと、反応器の温度に関する少なくとも一つのパラメータと、循環経路から部分的に排出される触媒の排出量または循環経路に投入される新たな触媒の投入量に関する少なくとも一つのパラメータとを含む。
【0007】
本開示の別の態様は、運転支援方法である。この方法は、触媒反応装置の運転状態を示す複数のパラメータのそれぞれの時系列値を含む運転データを取得するステップと、運転データを用いて、触媒反応装置にて使用中の触媒の活性に関する推定値を演算するステップと、を備える。触媒反応装置は、原料油および触媒を反応させる反応器と、反応器から出る触媒を反応器に戻すための循環経路と、を備える。複数のパラメータは、原料油に関する少なくとも一つのパラメータと、反応器の温度に関する少なくとも一つのパラメータと、循環経路から部分的に排出される触媒の排出量または循環経路に投入される新たな触媒の投入量に関する少なくとも一つのパラメータとを含む。
【0008】
本開示のさらに別の態様は、プログラムである。このプログラムは、触媒反応装置の運転状態を示す複数のパラメータのそれぞれの時系列値を含む運転データを取得する機能と、運転データを用いて、触媒反応装置にて使用中の触媒の活性に関する推定値を演算する機能と、を備える。触媒反応装置は、原料油および触媒を反応させる反応器と、反応器から出る触媒を反応器に戻すための循環経路と、を備える。複数のパラメータは、原料油に関する少なくとも一つのパラメータと、反応器の温度に関する少なくとも一つのパラメータと、循環経路から部分的に排出される触媒の排出量または循環経路に投入される新たな触媒の投入量に関する少なくとも一つのパラメータとを含む。
【発明の効果】
【0009】
本開示によれば、触媒反応装置にて循環使用される触媒の活性を推定できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
実施の形態に係る触媒反応装置の概略構成の一例を示す図である。
実施の形態に係る触媒反応装置の概略構成の一例を示す図である。
実施の形態に係るアルキレーション装置の概略構成の一例を示す図である。
実施の形態に係る情報処理装置の構成を模式的に示す図である。
第1パラメータの時系列値と複数の運転期間の一例を模式的に示すグラフである。
異なる時刻に取得される検査値および検査値から算出される補正値の一例を模式的に示すグラフである。
実施の形態に係る運転支援方法の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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