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公開番号2025077883
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-19
出願番号2023190390
出願日2023-11-07
発明の名称車両制御装置
出願人ダイハツ工業株式会社
代理人弁理士法人太陽国際特許事務所
主分類B60W 20/10 20160101AFI20250512BHJP(車両一般)
要約【課題】トルクリダクション制御機能を備えた車両において、モータの駆動トルクの変動に起因する過渡的な電力の超過分を抑制する。
【解決手段】車両制御装置10は、車両を走行させるモータの回転に対応する回転数を検出する回転数検出部11Aと、回転数から抽出される特定の周波数成分に応じて、モータに対して出力するモータトルク指令値を低減することによりモータの駆動トルクを制限トルクまで低減する制御を行うトルク制御部11Bと、を備える。トルク制御部11Bは、モータの駆動トルクを低減したときに、車両の制振制御で変動するモータの駆動目標トルクと制限トルクとの第1ずれ量、及び、内燃機関目標トルクに対する内燃機関実トルクの応答遅れを表す第2ずれ量の少なくとも一方から、モータの駆動トルクが制限トルクに到達するまでにかかる到達目標時間を予め決定し、決定した到達目標時間でモータの駆動トルクを制限トルクに到達させる。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
車両を走行させるモータの回転に対応する回転数を検出する回転数検出部と、
前記回転数から抽出される特定の周波数成分に応じて、前記モータに対して出力するモータトルク指令値を低減することにより前記モータの駆動トルクを制限トルクまで低減する制御を行うトルク制御部であって、前記モータの駆動トルクを低減したときに、前記車両の制振制御で変動する前記モータの駆動目標トルクと前記制限トルクとの第1ずれ量、及び、内燃機関の目標とするトルクである内燃機関目標トルクに対する実際の前記内燃機関のトルクである内燃機関実トルクの応答遅れを表す第2ずれ量の少なくとも一方から、前記モータの駆動トルクが前記制限トルクに到達するまでにかかる到達目標時間を予め決定し、決定した到達目標時間で前記モータの駆動トルクを前記制限トルクに到達させる前記トルク制御部と、
を備えた車両制御装置。
続きを表示(約 220 文字)【請求項2】
前記トルク制御部は、前記第1ずれ量に対応する前記到達目標時間、及び、前記第2ずれ量に対応する前記到達目標時間のうち何れか長い方の前記到達目標時間に決定する、
請求項1に記載の車両制御装置。
【請求項3】
前記トルク制御部は、前記第1ずれ量が少ないほど、前記到達目標時間を短くし、前記第2ずれ量が少ないほど、前記到達目標時間を短くする、
請求項1又は請求項2に記載の車両制御装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、車両制御装置に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
車両が波状路を走行する際に、駆動輪がスリップとグリップを繰り返す走行状態となり、駆動力に応じて駆動輪の回転速度に大きな変動が発生し、動力伝達経路においてねじり共振が発生することがある。ねじり共振が発生すると、部品の破損の原因となる可能性がある。このため波状路と判定した場合、動力源のトルクリダクション制御、つまり、動力源の駆動トルクを低減する制御を実施する場合がある。
【0003】
例えば、特許文献1には、車体共振に起因するインバータの過電流を防止することが可能な車両用モータ制御装置が記載されている。この車両用モータ制御装置は、モータの回転角に基づいてモータの回転速度変化量を検出し、検出した回転速度変化量に基づいて車体に共振が発生しているか否かを判定し、車体に共振が発生していると判定した場合、モータトルク指令値を低減する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第4661744号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、トルクリダクション制御によりモータの駆動トルクを低減する際に、バッテリの充電可能量(例えば、下限容量)を超えないようにモータトルク指令値が決定され駆動トルクが制限される。駆動トルクを急変させることで制振制御が働き、過渡的にモータトルク指令値よりも低い駆動トルクとなる。車両では必要な電力を発電しており、駆動トルクが低くなると、制限トルクとのずれ分に相当する発電量が余剰電力となる。
【0006】
一方、内燃機関(エンジン)を用いてジェネレータを回転させて発電しているときに、モータのトルクリダクション制御が行われると、過渡的に実際の内燃機関実トルクの応答が内燃機関目標トルクに対して遅れるため、このずれ分に相当する発電量が余剰電力となる。
【0007】
これらの過渡的な余剰電力はバッテリの充電に充当されるが、バッテリの充電可能量が不足していると、充電可能量を超過してしまい、バッテリの劣化の原因となる虞がある。
【0008】
本発明は、以上の事実を考慮して成されたもので、トルクリダクション制御機能を備えた車両において、モータの駆動トルクの変動に起因する過渡的な電力の超過分を抑制することができる車両制御装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
請求項1に記載の車両制御装置は、車両を走行させるモータの回転に対応する回転数を検出する回転数検出部と、前記回転数から抽出される特定の周波数成分に応じて、前記モータに対して出力するモータトルク指令値を低減することにより前記モータの駆動トルクを制限トルクまで低減する制御を行うトルク制御部であって、前記モータの駆動トルクを低減したときに、前記車両の制振制御で変動する前記モータの駆動目標トルクと前記制限トルクとの第1ずれ量、及び、内燃機関の目標とするトルクである内燃機関目標トルクに対する実際の前記内燃機関のトルクである内燃機関実トルクの応答遅れを表す第2ずれ量の少なくとも一方から、前記モータの駆動トルクが前記制限トルクに到達するまでにかかる到達目標時間を予め決定し、決定した到達目標時間で前記モータの駆動トルクを前記制限トルクに到達させる前記トルク制御部と、を備える。
【0010】
請求項1に記載の発明によれば、トルクリダクション制御を実行したときのモータの駆動トルクの変動に起因する過渡的な電力の超過分を抑制することができる。これにより、バッテリの劣化が抑制される。
(【0011】以降は省略されています)

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