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公開番号2025078371
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-20
出願番号2023190884
出願日2023-11-08
発明の名称回路設計支援装置
出願人株式会社日立製作所
代理人青稜弁理士法人
主分類G06F 30/32 20200101AFI20250513BHJP(計算;計数)
要約【課題】
回路の一部設計変更による他部分への性能上の影響、環境性能への影響を設計者が直感的に目視確認できるようにし、回路設計支援の効率を向上する。
【解決手段】
演算装置を有する制御部、メモリ、ストレージ、入力装置、表示装置を有する回路設計支援装置であり、前記ストレージには全体の回路情報が格納され、前記入力装置からは前記演算装置を有する制御部に前記全体の回路情報中の変更される回路情報が入力され、前記演算装置を有する制御部は、前記変更される回路情報の性能と、前記全体の回路情報中の他回路の性能への影響を算出すると共に、前記変更される回路情報による環境性能への影響を算出し、算出された前記回路情報の性能、前記全体の回路情報中の他回路の性能への影響、前記変更される回路情報による環境性能への影響を前記表示装置に表示する回路設計支援装置。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項１】
演算装置を有する制御部、メモリ、ストレージ、入力装置、表示装置を有する回路設計支援装置において、
前記ストレージには全体の回路情報が格納され、
前記入力装置からは前記演算装置を有する制御部に前記全体の回路情報中の変更される回路情報が入力され、
前記演算装置を有する制御部は、
前記変更される回路情報の性能と、前記全体の回路情報中の他回路の性能への影響を算出すると共に、前記変更される回路情報による環境性能への影響を算出し、
算出された前記回路情報の性能、前記全体の回路情報中の他回路の性能への影響、前記変更される回路情報による環境性能への影響を前記表示装置に表示する回路設計支援装置。
続きを表示（約 1,100 文字）【請求項２】
請求項１記載の回路設計支援装置において、前記環境性能がＬＣＡ性能である回路設計支援装置。
【請求項３】
請求項１記載の回路設計支援装置において、前記演算装置を有する制御部は、前記回路情報をグラフトポロジーによるモデル化を通じて演算することで、前記変更される回路情報による前記全体の回路情報中の他回路の性能への影響および環境性能への影響を算出する回路設計支援装置。
【請求項４】
請求項３記載の回路設計支援装置において、前記グラフトポロジーによるモデル化は、パーツノードと、配線ノードと、前記パーツノードと配線ノードの間に位置する端子ノードとを含む回路設計支援装置。
【請求項５】
請求項４記載の回路設計支援装置において、前記グラフトポロジーによるモデル化は、前記パーツノードと前記端子ノードの間を結ぶパーツ・端子エッジと、前記端子ノードと前記配線ノードの間を結ぶ端子・配線エッジを含む回路設計支援装置。
【請求項６】
演算装置を有する制御部、メモリ、ストレージ、入力装置、表示装置を有する回路設計支援装置において、
前記演算装置を有する制御部は、前記入力装置から入力された設計変更の対象となる回路情報に対し、前記ストレージに格納されたデータベースからの情報を元に、前記設計変更の対象となる回路の性能の情報と、前記設計変更の対象となる回路が接続される他の回路の性能への影響を算出すると共に、前記設計変更による環境性能への影響を算出し、
前記演算装置を有する制御部は、前記表示装置に、前記設計変更の対象となる回路の性能、前記設計変更の対象となる回路が接続される他の回路の性能への影響、および前記設計変更による環境性能への影響を表示する回路設計支援装置。
【請求項７】
請求項６記載の回路設計支援装置において、前記環境性能が消費電力あるいはＬＣＡ性能の少なくともいずれかである回路設計支援装置。
【請求項８】
請求項６記載の回路設計支援装置において、前記演算装置を有する制御部は、前記表示装置に前記回路情報をグラフトポロジーとして表示可能である回路設計支援装置。
【請求項９】
請求項８記載の回路設計支援装置において、前記グラフトポロジーには、パーツノードと、配線ノードと、前記パーツノードと配線ノードの間に位置する端子ノードとを含む回路設計支援装置。
【請求項１０】
請求項９記載の回路設計支援装置において、前記グラフトポロジーには、前記パーツノードと前記端子ノードの間を結ぶパーツ・端子エッジと、前記端子ノードと前記配線ノードの間を結ぶ端子・配線エッジを含む回路設計支援装置。
（【請求項１１】以降は省略されています）
発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、設計者の回路設計を支援する回路設計支援装置に関する。
続きを表示（約 1,500 文字）【背景技術】
【０００２】
回路設計において、設計者の回路設計を支援する回路設計支援装置が知られている。一例として、特許文献１には、回路を構成する部品の集合が形成する機能を明示し、回路図の理解を容易にする回路設計支援装置および回路設計支援プログラムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２０１２－９９００７号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
特許文献１に開示の回路設計支援装置によれば、特定の回路の設計に際しては十分に効果を発揮できるものである。しかし、その回路が用いられる電気製品では、例えば、ある回路で１つの部品が構成されても、その先にはその部品と他の部品を組み合わせて実現されるさらに規模の大きい回路がある場合がある。また、さらにその先に、場合によってはそれら規模の大きい複数の回路を組み合わせより規模の大きい回路が構成される場合がある。このような大規模回路により構成される電気製品においては、例えばある回路が最適化されても、それが結果的に他の回路との関係では全体に対しマイナスの結果となることが生じ得る。したがって、個々の回路への着目のみならず、周辺を見渡した回路設計支援の手法確立とその実用化が求められていた。
【０００５】
さらに近年、回路設計に際しても、環境性能への配慮が求められるようになっている。一例として、仮に回路性能が上がる設計結果であっても、消費電力等の環境性能の劣化は許容されないこともある。したがって、性能と環境性能の双方に考慮した回路設計が必要となっている。
【０００６】
本願発明はかかる事情を背景とするものであり、回路の設計や変更に際し、当該変更による他の回路への影響を評価、提示することが可能な回路設計支援装置を提供するものである。さらに、回路の性能と合わせ環境性能も提示可能とし、回路性能と環境対応の高いバランスをとった回路設計を実現可能な回路設計支援装置を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
上記課題を解決するための手段の一例をあげれば、ＣＰＵ、メモリ、ストレージ、入力装置、表示装置を有する回路設計支援装置において、前記ストレージには全体の回路情報が格納され、前記入力手段からは前記ＣＰＵに前記全体の回路情報中の変更される回路情報が入力され、前記ＣＰＵは、前記変更される回路情報の性能と、前記全体の回路情報中の他回路の性能への影響を算出すると共に、前記変更される回路情報によるＬＣＡ性能（ライフサイクルアセスメント性能）への影響を算出し、算出された前記回路情報の性能、前記全体の回路情報中の他回路の性能への影響、前記変更される回路情報による環境性能への影響を前記表示手段に表示する回路設計支援装置である。
【０００８】
本願発明の更なる手段および更なる効果は、以下明細書全文を通じ明らかとなる。
【発明の効果】
【０００９】
本発明による回路設計支援装置によれば、回路設計者は回路の設計変更による回路の性能、さらに他の回路の性能への影響、そして環境性能への影響を表示手段にて
確認しながら回路設計を進めることが可能となる。このため、性能と環境性能の両立を実現した回路設計を効率的に進めることが可能となる。
【００１０】
本願発明の更なる手段および更なる効果は、以下明細書全文を通じ明らかとなる。
【図面の簡単な説明】
（【００１１】以降は省略されています）

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