TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2025078393
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-20
出願番号2023190934
出願日2023-11-08
発明の名称ソナーアレイ
出願人NECネットワーク・センサ株式会社
代理人個人,個人
主分類G01S 7/521 20060101AFI20250513BHJP(測定;試験)
要約【課題】船体前部に取り付けられるソナーアレイであって、船体後方の探査不可能な範囲を縮減し、全方位の検出を可能とするソナーアレイの提供。
【解決手段】ソナーアレイは、筐体の外周面の縦方向に配設された複数の送受波器の組を前記外周面の周回方向に複数組備え、船体の前部に配設されるソナーアレイであって、前記筐体の上面外周の船尾側は、前記筐体の底面外周の船尾側をさらに船尾方向に突出するように拡延した曲線形状とされ、前記外周面の船尾側は、前記底面外周の船尾側の端部から予め定められた所定の傾斜角で前記上面外周の船尾側の端部に到る形状を有する。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
筐体の外周面の縦方向に配設された複数の送受波器の組を前記外周面の周回方向に複数組備え、船体の前部に配設されるソナーアレイであって、
前記筐体の上面外周の船尾側は、前記筐体の底面外周の船尾側をさらに船尾方向に突出するように拡延した曲線形状とされ、前記外周面は、前記底面外周の船尾側の端部から予め定められた所定の傾斜角で前記上面外周の船尾側の端部に到る形状を有する、ソナーアレイ。
続きを表示(約 930 文字)【請求項2】
前記上面外周の船首側は、前記底面外周の船首側に対応した形状とされる、請求項1に記載のソナーアレイ。
【請求項3】
前記底面外周の平面形状は円形であり、
前記上面外周の船首側の平面形状は、前記船首側に凸の半円であり、前記底面外周の船首側の半円に対応しており、
前記上面外周の船尾側の平面形状は、半短軸が前記上面外周の船首側の前記半円の半径と等しく、半長軸が前記半円の半径よりも大とされ、前記船尾側に突出した半楕円形であり、前記上面外周の前記半円の船尾側の端部と、前記上面外周の前記半楕円形の船首側の端部同士は連続して繋がっており、
前記外周面の船尾側は、前記底面外周の前記円形の船尾側から傾斜して前記上面外周の前記半楕円形の船尾側に到る形状を有する、請求項1に記載のソナーアレイ。
【請求項4】
前記外周面において、前記上面外周の前記船尾側の端部と前記底面外周の前記船尾側の端部を繋ぐ領域に配設される前記送受波器は、前記所定の傾斜角に対応した所定の俯角を有する、請求項1に記載のソナーアレイ。
【請求項5】
前記送受波器の前記俯角は、前記ソナーアレイよりも前記船体の後部側に位置するエンジンやスクリュープロペラが、前記ソナーアレイの垂直方向の探査範囲から外れる角度に設定されている、請求項4に記載のソナーアレイ。
【請求項6】
前記外周面において、前記底面外周の前記船尾側の端部から前記上面外周の船尾側の端部に到る前記傾斜角が所定の鋭角であり、
前記外周面に直交して配設される前記送受波器のうち、前記上面外周の前記船尾側の端部と前記底面外周の前記船尾側の端部を繋ぐ領域の前記外周面に配設される前記送受波器の俯角は、前記所定の鋭角と等しい、請求項1に記載のソナーアレイ。
【請求項7】
前記上面外周の船首側は、前記底面外周の船首側を上面まで平行移動した形状に対応している、請求項1に記載のソナーアレイ。
【請求項8】
船首下部のソナードームに収容される、請求項1乃至7のいずれか1項に記載のソナーアレイ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、ソナーアレイに関する。
続きを表示(約 2,500 文字)【背景技術】
【0002】
3次元ソナーは、送信用の複数の音響素子で音波を水中に送信し、受信用の複数の音響素子で水中音波を受信し受信信号を処理することで、水中の物標を3次元映像で表示する。3次元ソナーとして、例えば円筒形状の筐体の外周面(底面および上面の外周同士を繋ぐ筐体側壁の外周面)において、縦方向に配設された複数の音響素子の組を周回方向に複数組配設したソナーアレイが用いられる。例えば特許文献1には、3次元ソナーとして円筒形状の筐体のほか、円筒形状の下部が半球状に形成された筐体、下向きに半球状の筐体、球状の筐体のそれぞれについて、複数の送受波器(音響素子)を備えた構成が開示されている。船舶用ソナーアレイとして、船体前部(例えば船首下部や船底)に配置されるものがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2019-200204号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
船体前部に配置されるソナーアレイは、例えば船体中央部のエンジンの作動音や船体後部のスクリュープロペラの回転による推進音等の影響を受ける。また、ソナーアレイの位置によっては、船体そのものが水中音波を遮蔽する。このため、船体前部に配置されるソナーアレイでの送波と受波による水中音波の探査において、船体後方に探査が不可能な範囲が生じる。
【0005】
本開示は、船体前部に配設されるソナーアレイであって、船体後方の探査が不可能な範囲を縮減し、水平方向について全方位の探査を可能とするソナーアレイを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示によれば、ソナーアレイは、筐体の外周面の縦方向に配設された複数の送受波器の組を前記外周面の周回方向に複数組備え、船体の前部に配設されるソナーアレイであって、前記筐体の上面外周の船尾側は、前記筐体の底面外周の船尾側をさらに船尾方向に突出するように拡延した曲線形状とされ、前記外周面は、前記底面外周の船尾側の端部から予め定められた所定の傾斜角で前記上面外周の船尾側の端部に到る形状を有する。
【発明の効果】
【0007】
本開示によれば、船体後方の探査不可能範囲を縮減し、全方位の検出を可能とするソナーアレイを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
(A)は比較例のソナーアレイを船舶の船首に装備した一例を模式的に示す図である。(B)は比較例の船首部の拡大模式図である。(C)は比較例のソナードームの一例の模式図である。(D)は比較例の円筒型ソナーアレイの模式斜視図である。
(A)は比較例のソナーアレイの模式平面図である。(B)は比較例のソナーアレイの模式正面図である。(C)は比較例のソナーアレイの模式側面図である。
比較例のソナーアレイの水平探査範囲を模式的に説明する図である。
(A)は本開示のソナーアレイを船舶の船首に装備した一例を模式的に示す図である。(B)本開示の船首部の拡大模式図である。(C)は本開示のソナーアレイの模式図である。
(A)は本開示のソナーアレイの模式平面図である。(B)は本開示のソナーアレイの模式正面図である。(C)は本開示のソナーアレイの模式側面図である。
比較例のソナーアレイの垂直指向性の一例を示すグラフである。
本開示のソナーアレイの垂直指向性の一例を示すグラフである。
本開示のソナーアレイの水平探査範囲を模式的に説明する図である。
(A)は本開示における船体前方の水中音波伝搬経路の例を模式的に説明する図である。(B)は本開示における船体前方の水中音波伝搬経路の例を模式的に説明する図である。
(A)は本開示における船体後方の水中音波伝搬経路の例を模式的に説明する図である。(B)は本開示における船体後方水中音波伝搬経路の例を模式的に説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本開示の実施形態について説明する。以下では、はじめに、比較例を説明する。図1(A)は、比較例として、船舶用ソナーアレイを船首下部に固定した典型的な一例を模式的に示す図である。図1(A)において、ソナーアレイ2は、船舶1の船首下部に固定されるソナーアレイである。この比較例では、ソナーアレイ2は円筒形状(円筒型)とされる。船舶1の船体中央に搭載されるエンジン4は、ディーゼルエンジンまたはガスタービンエンジン等であってよい。スクリュープロペラ5は、船体後部に装備される。船舶1に装備される舵6の数に制限はない。船舶1の航行時、エンジン4やスクリュープロペラ5はソナーアレイ2に対して雑音源となる。船首(喫水部)7は、船舶1が前進する際に海面3の波浪を切り裂くため、砕波音が発生する。この砕波音がソナーアレイ2に対して雑音源となる。なお、図1(A)では、船舶1として船首側に機関砲等を搭載した護衛艦が模式的に示されているが、船舶1は護衛艦等に制限されるものでないことは勿論である。なお、図面では、方向をわかりやすくするため、XYZ座標系を適宜示してある。XYZ座標系は左手系としており、例えばソナーアレイ2の中心を原点として、Y軸の正方向は船舶1の進行方向(船首方向)、負方向は船舶1の後方(船尾方向)、X軸の正方向は、船舶1の左舷、負方向は船舶1の右舷、Z軸の正方向は上方向、負方向は下方向としている。
【0010】
図1(B)は、図1(A)の船首のソナードーム8の近傍を部分的に拡大して模式的に示している。船舶1の船体の船首の下部の空洞部71にソナーアレイ2が収容され、ソナードーム8は空洞部71を海水等で満たすように船体に取り付けられている。ソナードーム8は、船舶1の航行により発生する海中で水流の抵抗を軽減するため流線形に成形され、海水の水流が直接接触することにより生じる摩擦音を軽減する構成とされている。
(【0011】以降は省略されています)

特許ウォッチbot のツイートを見る
この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

個人
粒子分析装置
28日前
株式会社イシダ
計量装置
22日前
日本精機株式会社
表示装置
8日前
株式会社エビス
水準器
7日前
個人
アクセサリー型テスター
29日前
日本精機株式会社
アセンブリ
14日前
個人
準結晶の解析方法
14日前
株式会社豊田自動織機
自動走行体
13日前
株式会社テイエルブイ
振動検出装置
28日前
株式会社不二越
塵埃噴射装置
2日前
株式会社ミツトヨ
画像測定機
1か月前
栄進化学株式会社
浸透探傷用濃縮液
1か月前
日本碍子株式会社
ガスセンサ
7日前
個人
浸透探傷試験方法
3日前
トヨタ自動車株式会社
検査装置
22日前
株式会社東芝
センサ
2日前
トヨタ自動車株式会社
制御装置
3日前
ダイハツ工業株式会社
試料セル
28日前
日本特殊陶業株式会社
ガスセンサ
2日前
トヨタ自動車株式会社
電気自動車
29日前
日本特殊陶業株式会社
ガスセンサ
14日前
GEE株式会社
光学特性測定装置
13日前
大和製衡株式会社
計量装置
1か月前
日本特殊陶業株式会社
ガスセンサ
1日前
株式会社熊谷組
計測システム
1か月前
東ソー株式会社
簡易型液体クロマトグラフ
24日前
株式会社TISM
センサ部材
13日前
理研計器株式会社
ガス検出器
1か月前
理研計器株式会社
ガス検出器
1か月前
株式会社不二越
X線測定装置
8日前
理研計器株式会社
ガス検出器
1か月前
理研計器株式会社
ガス検出器
1か月前
理研計器株式会社
ガス検出器
1か月前
TDK株式会社
アレイセンサ
3日前
株式会社不二越
X線測定装置
8日前
株式会社 システムスクエア
検査装置
1か月前
続きを見る