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公開番号2025078488
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-20
出願番号2023191094
出願日2023-11-08
発明の名称コンベクションオーブン
出願人株式会社山善
代理人個人
主分類F24C 7/06 20060101AFI20250513BHJP(加熱;レンジ;換気)
要約【課題】ヒータの特性を考慮しつつ、効果的に輻射加熱と対流加熱を行うことが可能なコンベクションオーブンを提供する。
【解決手段】本発明のコンベクションオーブン1は、被加熱物を加熱する加熱室120と、加熱室120の両側壁に設けられ、被加熱物を載置するための調理皿を設置する調理皿受け130と、加熱室120の天面壁を介して形成される送風機室121に配設され、天面壁に設けられた送風口122から加熱室120に向けて空気を供給する送風機140と、通電によって発熱する発熱体を備える複数の加熱部材150とを備え、加熱部材150が、ニクロム線を金属パイプで包囲することで形成され主に遠赤外線を発するシーズヒータ151A、151B、及び、カーボンフィラメントをガラス菅で包囲することで形成され主に中赤外線を発するカーボンヒータ152Aを含み、シーズヒータ151Aが、送風口122から供給される空気を受けるよう配設される。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
被加熱物を加熱する加熱室と、
前記加熱室の両側壁に設けられ、前記被加熱物を載置するための調理皿を設置する調理皿受けと、
前記加熱室の天面壁を介して形成される送風機室に配設され、前記天面壁に設けられた送風口から前記加熱室に向けて空気を供給する送風機と、
通電によって発熱する発熱体を備える複数の加熱部材とを備え、
前記加熱部材が、ニクロム線を金属パイプで包囲することで形成され主に遠赤外線を発するシーズヒータ、及び、カーボンフィラメントをガラス菅で包囲することで形成され主に中赤外線を発するカーボンヒータを含み、
前記シーズヒータが、前記送風口から供給される空気を受けるよう配設される、
コンベクションオーブン。
続きを表示(約 400 文字)【請求項2】
前記送風口が前記天面壁の中心側に密に設けられた複数の開口であるとともに、
前記加熱部材が前記調理皿受けの上方に配設される上部ヒータを含み、
前記上部ヒータとして前記シーズヒータと前記カーボンヒータをそれぞれ複数本備え、
前記カーボンヒータが前記シーズヒータよりも前記天面壁の端部側に配設される、
請求項1に記載のコンベクションオーブン。
【請求項3】
前記送風口の略直下に前記シーズヒータを備える、
請求項2に記載のコンベクションオーブン。
【請求項4】
前記加熱部材が前記調理皿受けの下方に配設される下部ヒータを含み、
前記下部ヒータが、ニクロム線を金属パイプで包囲することで形成され主に遠赤外線を発するシーズヒータを含む、
請求項1~3のいずれかに記載のコンベクションオーブン。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、コンベクションオーブンに関するものであり、特に、様々な調理モードに対応するため効果的に加熱調理を行う技術に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
コンベクションオーブンは、加熱室内において食パンやピザなどの被加熱物を載置する載置皿を備え、加熱室内における載置皿の上方及び下方に抵抗加熱によって熱を発生するヒータが配設され、ヒータからの輻射熱によって載置皿上の被加熱物が加熱調理される。また、送風機から加熱室内に吹き込まれる空気をヒータからの熱によって加熱して対流させることで、対流による均一な加熱を図る。
【0003】
従来のコンベクションオーブンは、ヒータの表面が高温になるシーズヒータが多く用いられる。シーズヒータは通電によって発熱するニクロム線の周囲に絶縁体を介して金属製のパイプを包囲することで形成される。ニクロム線を包囲する金属製のパイプの熱伝達率が高いことから、空気流に熱を伝えやすく、コンベクションオーブンのための発熱体としてシーズヒータが多く用いられる。
【0004】
ところで、シーズヒータは赤外線の中でも波長が大きいいわゆる遠赤外線を主に放射するヒータである。遠赤外線は、波長の小さな近赤外線や中赤外線と比して、物体の表面を効果的に加熱することができるものの、物体の内部にまで到達することができず、物体の内部までは加熱しにくいという性質がある。また、ヒータ自体の立ち上がりが悪く、立ち上がり速度が遅いという弱点がある。したがって、シーズヒータを用いてオーブン調理を行う場合には予熱に時間がかかる。さらに、通電電力に対する応答性も悪いため、シーズヒータを用いた発熱体は一般に制御性が良くない。
【0005】
そのため、シーズヒータのみを用いたコンベクションオーブンで、チキンの丸焼きやグラタンあるいは焼き菓子など、じっくりと熱を加えていく調理を行う場合には、予熱及び焼き上がりに時間がかかるだけでなく、表面だけが焦げ内部には火が通らないという状態になり得る。
【0006】
また、コンベクションオーブンにおいては、チキンの丸焼きやグラタンあるいは焼き菓子など、じっくりと熱を加えていく機能を求められる一方で、パンをトーストする機能やピザを焼くといった、比較的短時間で高温に加熱する機能も要求される。しかしながら、シーズヒータのみを用いたコンベクションオーブンでは、短時間で表面をパリっと焼き上げるような加熱調理を行うことは難しい。
【0007】
このような状況に鑑み、様々な種別のヒータを用いてコンベクションオーブンを構成する技術が提案されている(特許文献1)。
【0008】
特許文献1に記載のコンベクションオーブンは、加熱室を区画する天井壁近傍に遠赤外線を放出する第1のヒータと、後壁に対流加熱に寄与する第2のヒータを備える。遠赤外線を放射する第1のヒータと対流加熱に寄与する第2のヒータの組み合わせにより、効果的に加熱を行うものである。
【0009】
しかしながら、特許文献1に開示されるようなコンベクションオーブンであっても、輻射による加熱は応答性の良くない遠赤外線を放射する第1のヒータに依存したものであり、短時間でトーストをパリっと焼き上げるような加熱調理を行うことは難しい。
【0010】
また、仮に、対流加熱のためのヒータとして、立ち上がり時間が短く物体内部まで浸透しやすい近赤外線や中赤外線を放射するヒータを採用した場合、通電によって発熱するフィラメントが石英ガラスなどのガラス管によって包囲されているため、ガラス管表面温度が低く、また、ガラス管の熱伝達率が高くないため、フィラメントの発熱を効果的に対流熱に変換することができないという課題があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
(【0011】以降は省略されています)

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