TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2025078952
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-21
出願番号2023191292
出願日2023-11-09
発明の名称情報処理装置、情報処理方法およびプログラム
出願人株式会社東芝,東芝エネルギーシステムズ株式会社
代理人弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類G06Q 50/06 20240101AFI20250514BHJP(計算;計数)
要約【課題】電力などの市場での取引対象の適切な入札量をより高精度に求める。
【解決手段】情報処理装置は、処理部を備える。処理部は、第1市場での取引対象の取引量と、第1市場と異なる第2市場での取引対象の入札量および入札価格を含む板情報と、を入力し、第2市場での取引対象の約定価格を出力するように学習された価格推定モデルを用いて、複数の第1入札量それぞれに対応する複数の第1約定価格を算出し、複数の第1約定価格から、複数のリスクレベルにそれぞれ対応する第1約定価格を表す複数の推定価格を選択し、複数の推定価格にそれぞれ対応する複数の推定入札量を算出する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
第1市場での取引対象の取引量と、前記第1市場と異なる第2市場での前記取引対象の入札量および入札価格を含む板情報と、を入力し、前記第2市場での前記取引対象の約定価格を出力するように学習された価格推定モデルを用いて、複数の第1入札量それぞれに対応する複数の第1約定価格を算出し、
複数の前記第1約定価格から、複数のリスクレベルにそれぞれ対応する前記第1約定価格を表す複数の推定価格を選択し、
複数の前記推定価格にそれぞれ対応する複数の推定入札量を算出する、
処理部
を備える情報処理装置。
続きを表示(約 1,400 文字)【請求項2】
前記処理部は、
前記取引量と前記板情報とを含む学習データを用いて前記価格推定モデルを学習する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記処理部は、
前記取引量と、前記第2市場が開場してから一定時間後までの第1期間に得られる前記板情報と、を含む前記学習データを用いて前記価格推定モデルを学習し、
前記第1期間の後、前記第2市場が閉場するまでの第2期間に得られる前記板情報に基づく入力データを前記価格推定モデルに入力して、複数の前記第1約定価格を算出する、
請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記処理部は、
1つ以上のリスク指標に対応する評価値を算出し、
複数の前記リスクレベルのうち、前記評価値に対応する第1リスクレベルを特定し、
複数の前記推定価格のうち、前記第1リスクレベルに対応する前記推定価格である推奨価格と、複数の前記推定入札量のうち前記推奨価格に対応する前記推定入札量である推奨入札量と、を含む入札計画を算出する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記リスク指標は、前記第2市場が閉場するまでの時間に基づく指標を含む、
請求項4に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記リスク指標は、
一定期間での約定価格の最大値と最大値との差分に基づく指標、
買い入札の取引量と売り入札の取引量との差分に基づく指標、
一定期間での約定価格の平均値と、最新の約定価格と、の差分に基づく指標、および、
買い入札の約定価格と、売り入札の約定価格との差分に基づく指標、
のうち少なくとも1つをさらに含む、
請求項5に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記処理部は、
複数の前記第1入札量の3つの四分位数に対応する3つの前記第1約定価格を、3つの前記リスクレベルに対応する複数の前記推定価格として選択し、
前記取引量と、前記推定価格と、を入力し、前記第2市場での前記取引対象の約定量を出力するように学習された入札量推定モデルを用いて、複数の前記推定価格それぞれに対応する複数の前記推定入札量を算出する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記取引対象は、電力であり、
前記取引量は、売電量または買電量である、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記第1市場は、スポット市場であり、
前記第2市場は、時間前市場である、
請求項8に記載の情報処理装置。
【請求項10】
情報処理装置が実行する情報処理方法であって、
第1市場での取引対象の取引量と、前記第1市場と異なる第2市場での前記取引対象の入札量および入札価格を含む板情報と、を入力し、前記第2市場での前記取引対象の約定価格を出力するように学習された価格推定モデルを用いて、複数の第1入札量それぞれに対応する複数の第1約定価格を算出するステップと、
複数の前記第1約定価格から、複数のリスクレベルにそれぞれ対応する前記第1約定価格を表す複数の推定価格を選択するステップと、
複数の前記推定価格にそれぞれ対応する複数の推定入札量を算出するステップと、
を含む情報処理方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、情報処理装置、情報処理方法およびプログラムに関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
発電事業者などが発電した電力を取引するための電力取引市場が知られている。例えば日本では、日本卸電力取引所(JEPX:Japan Electric Power Exchange)が開設する複数の市場で電力が取り引きされる。複数の市場は、例えば、スポット市場および時間前市場を含む。スポット市場は、翌日に売却または購入する電力を前日までに入札し、売買を成立させる市場である。時間前市場(当日市場)は、実需給の直前まで活用可能な市場である。
【0003】
時間前市場に関して、商品間の依存関係における特徴量を用いて未来の価格変動を模擬するモデルの出力から取引計画を生成する技術が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2020-184246号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、電力などの市場での取引対象の適切な入札量をより高精度に求めることできる情報処理装置、情報処理方法およびプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
実施形態の情報処理装置は、処理部を備える。処理部は、第1市場での取引対象の取引量と、第1市場と異なる第2市場での取引対象の入札量および入札価格を含む板情報と、を入力し、第2市場での取引対象の約定価格を出力するように学習された価格推定モデルを用いて、複数の第1入札量それぞれに対応する複数の第1約定価格を算出し、複数の第1約定価格から、複数のリスクレベルにそれぞれ対応する第1約定価格を表す複数の推定価格を選択し、複数の推定価格にそれぞれ対応する複数の推定入札量を算出する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
実施形態の情報処理装置の構成のブロック図。
約定データのデータ構造の一例を示す図。
板情報のデータ構造の一例を示す図。
学習データセットの例を示す図。
価格推定モデルによる処理の概要を示す図。
算出部による処理の概要を示す図。
入札計画算出処理の運用方法の例を示す図。
実施形態における入札計画算出処理のフローチャート。
実施形態の情報処理装置のハードウェア構成図。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる情報処理装置の好適な実施形態を詳細に説明する。以下では、市場および当該市場での取引対象を、電力取引市場および電力とする例を説明するが、市場および取引対象はこれらに限られない。この例では、市場で取引対象(電力)が取り引きされる量を表す取引量は、売電量または買電量に相当する。
【0009】
上記のように、日本卸電力取引所(JEPX)は、スポット市場および時間前市場の2つの取引市場を運営している。スポット市場では、発電量の前日の推定値(予測値)に基づいて取引が行われる。一方、時間前市場では、発電量の推定値の更新に応じて需要計画との差(ギャップ)を最小限に抑えつつ、同時に収益を最大化するための取引が行われる。再生可能エネルギー(再エネ)の普及に伴い、電力の安定供給を確保しながら高収益を追求するために、時間前市場での適切な取引計画(入札計画)を決定することが求められている。
【0010】
時間前市場は、ザラバ方式を採用している。ザラバ方式では、売り札および買い札が価格順に並べられ、価格条件が合致した時点で約定処理が行われる。このため、価格が急激に変動することがある。このような価格の急変動要因を考慮し、インバランス(電力の需要量と供給量との差分)を減らすだけでなく、高収益を確保するには、入札量、入札価格、および、入札タイミングを最適に決定する技術が必要である。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

株式会社東芝
センサ
2日前
株式会社東芝
回転電機
28日前
株式会社東芝
回転電機
28日前
株式会社東芝
回転電機
28日前
株式会社東芝
真空バルブ
6日前
株式会社東芝
半導体装置
24日前
株式会社東芝
半導体装置
1か月前
株式会社東芝
半導体装置
1か月前
株式会社東芝
真空バルブ
1か月前
株式会社東芝
情報表示装置
28日前
株式会社東芝
静止誘導電器
10日前
株式会社東芝
静止誘導電器
8日前
株式会社東芝
スイッチギヤ
7日前
株式会社東芝
電力変換装置
21日前
株式会社東芝
車両システム
6日前
株式会社東芝
配線支援装置
29日前
株式会社東芝
電子計算機装置
29日前
株式会社東芝
電池モジュール
20日前
株式会社東芝
粒子線治療装置
9日前
株式会社東芝
光注入同期装置
1か月前
株式会社東芝
X線厚み測定装置
2日前
株式会社東芝
回転電機の回転子
28日前
株式会社東芝
磁気ディスク装置
1か月前
株式会社東芝
紙葉類処理システム
1か月前
株式会社東芝
空転・滑走学習装置
7日前
株式会社東芝
冷房能力指標推定装置
3日前
株式会社東芝
積層造形装置及び方法
20日前
株式会社東芝
改札装置、及び改札方法
1か月前
株式会社東芝
半導体装置及び製造方法
1か月前
株式会社東芝
鉄道車両向け床下搭載装置
9日前
株式会社東芝
蓄熱システム及び蓄熱方法
20日前
株式会社東芝
蓄熱システム及び蓄熱方法
20日前
株式会社東芝
蓄熱システム及び蓄熱方法
20日前
株式会社東芝
窒化物構造体及び半導体装置
1か月前
株式会社東芝
ケーブルコネクタ保護カバー
21日前
株式会社東芝
半導体装置及びその製造方法
1か月前
続きを見る