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公開番号
2025079354
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-22
出願番号
2023191909
出願日
2023-11-10
発明の名称
キナクリドン固溶体顔料の製造方法、顔料分散液の製造方法、及びインクジェット記録方法
出願人
キヤノン株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
C09B
67/20 20060101AFI20250515BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約
【課題】粒度分布が極力揃ったキナクリドン固溶体顔料であって、それをインクに含有させて普通紙に画像を記録した場合に十分な発色性(彩度C
*
)を得ることが可能なキナクリドン固溶体顔料の製造方法を提供する。
【解決手段】構造の異なる2種以上のキナクリドン顔料、水溶性無機塩、及び第1の有機溶剤を含む混合物をソルトミリング法により混練して第1の混練物を得る第1の混練工程を含むキナクリドン固溶体顔料の製造方法である。また、このキナクリドン固溶体顔料の製造方法は、第1の混練工程後、第1の混練物に、第1の有機溶剤とは異なる第2の有機溶剤を添加し、第1の混練工程での混練よりも弱い力で混練して第2の混練物を得る第2の混練工程を含む。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
キナクリドン固溶体顔料の製造方法であって、
構造の異なる2種以上のキナクリドン顔料、水溶性無機塩、及び第1の有機溶剤を含む混合物をソルトミリング法により混練して第1の混練物を得る第1の混練工程と、
前記第1の混練工程後、前記第1の混練物に、前記第1の有機溶剤とは異なる第2の有機溶剤を添加し、前記第1の混練工程での混練よりも弱い力で混練して第2の混練物を得る第2の混練工程と、
を含むことを特徴とするキナクリドン固溶体顔料の製造方法。
続きを表示(約 730 文字)
【請求項2】
前記キナクリドン顔料に対する前記第2の有機溶剤の溶解性が、前記キナクリドン顔料に対する前記第1の有機溶剤の溶解性よりも高い請求項1に記載のキナクリドン固溶体顔料の製造方法。
【請求項3】
前記第1の有機溶剤が、エチレングリコール及びジエチレングリコールのいずれか一方又は両方であり、かつ、
前記第2の有機溶剤が、ジメチルスルホキシド及びN-メチル-2-ピロリドンのいずれか一方又は両方である請求項1に記載のキナクリドン固溶体顔料の製造方法。
【請求項4】
前記第2の混練工程における混練中の温度が、前記第1の混練工程における混練中の温度よりも高い請求項1に記載のキナクリドン固溶体顔料の製造方法。
【請求項5】
前記第1の混練工程における混練中の温度が50℃以下であり、かつ、
前記第2の混練工程における混練中の温度が80℃以上である請求項1に記載のキナクリドン固溶体顔料の製造方法。
【請求項6】
請求項1乃至5のいずれか1項に記載のキナクリドン固溶体顔料の製造方法により得られた前記第2の混練物から、前記水溶性無機塩、前記第1の有機溶剤、及び前記第2の有機溶剤を除去した後、得られたキナクリドン固溶体顔料を分散媒体に分散させる分散工程を含むことを特徴とする顔料分散液の製造方法。
【請求項7】
インクをインクジェット方式の記録ヘッドから吐出して記録媒体に画像を記録するインクジェット記録方法であって、
前記インクが、請求項6に記載の顔料分散液の製造方法により得られた顔料分散液を含有することを特徴とするインクジェット記録方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、キナクリドン固溶体顔料の製造方法、顔料分散液の製造方法、及びインクジェット記録方法に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、普通紙などを記録媒体として用いるビジネス文書、光沢紙などを記録媒体として用いる写真画像の記録を行うのにインクジェット記録方法が利用されており、その使用頻度は各段に高まってきている。インクジェット記録方法により画像を記録する際に使用する色材として、顔料を用いる場合は、染料を用いる場合に比べて、発色性が低い。そこで、近年、染料と同じような発色性を表現させるために、微細化された顔料を用いる場合がある。顔料を微細化する方法は数多く存在するが、顔料と研磨剤である塩と有機溶剤を混合させた後、混合物に荷重をかけて圧縮しつつ混練するソルトミリングなどが提案されている(特許文献1)。
【0003】
さらに、マゼンタ顔料としては、従来から一般的に使用されてきたC.I.ピグメントレッド122などのキナクリドン顔料よりも発色性に優れた、キナクリドン顔料の固溶体を使用することが数多く提案されている(特許文献2)。それに伴い、キナクリドン固溶体顔料の製造方法も提案されている(特許文献3)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2003-089756号公報
特表2013-528668号公報
特開2000-038521号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明者らは、過去の知見を基に、キナクリドン固溶体顔料を作製することを試みた。しかし、特許文献3に開示されているような酸環化方式でキナクリドン固溶体顔料を製造した場合、顔料の粒度分布が非常に大きいため、顔料の粒度分布を均一化させるためには、製造後に様々な工程を経る必要性があることがわかった。そこで、本発明者らは、効率よく、粒度分布が極力揃ったキナクリドン固溶体顔料を作製することを目的として様々な検討を試みた。その結果、ソルトミリング法を用いてキナクリドン固溶体顔料を製造することで目的を達することが可能であることを見出した。しかし、得られたキナクリドン固溶体顔料を含有するインクを用いてインクジェット記録方法により普通紙に画像を記録した場合、十分な発色性(L
*
a
*
b
*
表色系における彩度C
*
)を得られない場合があるという別の課題が発生した。
【0006】
したがって、本発明の目的は、粒度分布が極力揃ったキナクリドン固溶体顔料であって、それをインクに含有させて普通紙に画像を記録した場合に十分な発色性(彩度C
*
)を得ることが可能なキナクリドン固溶体顔料の製造方法を提供することにある。また、本発明の別の目的は、上記の製造方法で得られたキナクリドン固溶体顔料を用いた顔料分散液の製造方法、及びインクジェット記録方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
すなわち、本発明によれば、キナクリドン固溶体顔料の製造方法であって、構造の異なる2種以上のキナクリドン顔料、水溶性無機塩、及び第1の有機溶剤を含む混合物をソルトミリング法により混練して第1の混練物を得る第1の混練工程と、前記第1の混練工程後、前記第1の混練物に、前記第1の有機溶剤とは異なる第2の有機溶剤を添加し、前記第1の混練工程での混練よりも弱い力で混練して第2の混練物を得る第2の混練工程と、を含むことを特徴とするキナクリドン固溶体顔料の製造方法が提供される。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、粒度分布が極力揃ったキナクリドン固溶体顔料であって、それをインクに含有させて普通紙に画像を記録した場合に十分な発色性(彩度C
*
)を得ることが可能なキナクリドン固溶体顔料の製造方法を提供することができる。また、本発明によれば、上記の製造方法で得られたキナクリドン固溶体顔料を用いた顔料分散液の製造方法、及びインクジェット記録方法を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、好ましい実施の形態を挙げて、さらに本発明を詳細に説明する。本発明においては、化合物が塩である場合は、インク中では塩はイオンに解離して存在しているが、便宜上、「塩を含有する」と表現する。また、インクジェット用の水性インクのことを、単に「インク」と記載することがある。物性値は、特に断りのない限り、常温(25℃)における値である。
【0010】
まず、固溶体顔料について説明する。固溶体とは、複数の異なる分子が溶け合った混合状態で、均一の固相状態で存在する結晶体であり、複数の異なる化合物を単純に混ぜたものではない。よって、キナクリドン固溶体顔料は、その原料となる2種以上のキナクリドン顔料を単に混在させた混合物と比較して、優れた発色性を示すことが期待される。
(【0011】以降は省略されています)
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