TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2025079363
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-22
出願番号
2023191925
出願日
2023-11-10
発明の名称
スクリーン紗用原着モノフィラメントおよびその製造方法
出願人
東レ株式会社
代理人
主分類
D01F
6/62 20060101AFI20250515BHJP(天然または人造の糸または繊維;紡績)
要約
【課題】 スクリーン紗の染色工程を不要とし、繊維長手方向の均質性やハレーション防止効果に優れたスクリーン紗用原着モノフィラメントを提供する。
【解決手段】 金属錯体からなる無機顔料とアゾ顔料を混合した顔料を光吸収剤として使用した、繊維中の総顔料濃度が0.4重量%~1.0重量%であるスクリーン紗用原着モノフィラメント。
【選択図】 なし
特許請求の範囲
【請求項1】
金属錯体からなる無機顔料とアゾ顔料を含有し、繊維中の総顔料濃度が0.4重量%~1.0重量%であるスクリーン紗用原着モノフィラメント。
続きを表示(約 240 文字)
【請求項2】
ウスター糸斑が1.2%以下、繊維長15000mあたりの(繊維径+5μm)以上の繊度斑が5個以下である請求項1記載のスクリーン紗用原着モノフィラメント。
【請求項3】
金属錯体からなる無機顔料とアゾ顔料とを配合したマスターペレットを、100℃以上で予熱したのち、150℃~200℃で乾燥してから、
ベースポリマに5.0重量%~12.0重量%ブレンドして得た原料ペレットを、溶融紡糸する請求項2記載のスクリーン紗用原着モノフィラメントの製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明はスクリーン紗用原着モノフィラメントに関する。詳しくは、スクリーン紗を染色せずに、スクリーン紗に印刷パターンを露光して形成する、顔料を含有するスクリーン紗用原着モノフィラメントおよびその製造方法に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
スクリーン印刷用織物として、従来はシルクなどの天然繊維やステンレスなどの無機繊維からなるメッシュ織物がスクリーン紗として広く使用されてきた。近年は、柔軟性や耐久性、コストパフォーマンスに優れる合繊メッシュが好んで使用され、中でもポリエステルモノフィラメントは寸法安定性に優れるなどスクリーン用途への適性が高く、広く普及している。また、電子部品の電極・配線印刷などの高精細スクリーン印刷用途において、積層セラミックスコンデンサ、太陽電池など世界的なクリーンエネルギーへの需要の高まりを背景に、成長拡大と高精細印刷要求の厳格化が著しく、スクリーン紗用モノフィラメントの高度化が求められている。
【0003】
一般的な製版工程は、モノフィラメントを用いたスクリーン紗を版枠に紗張り固定し、精練してモノフィラメントに付着している油剤等の不要物を除去後、紫外線硬化性樹脂を塗布・乾燥した後に、印刷したい図柄を黒色で描いたポジフィルムをスクリーン紗に密着させた状態で、波長300~450nmの紫外線を露光して行われる。ポジフィルムの図柄部分に重複した紫外線硬化性樹脂は固化せず、他部分は紫外線硬化性樹脂が紫外線に露光して光化学反応により固化するため、露光後の版を水洗することで、ポジフィルムの図柄部分の紫外線硬化性樹脂が洗い流され、印刷ネガとなる。
【0004】
スクリーン印刷において、より精密・精細な印刷を行うためには、いかにポジフィルムの図柄通りに紫外線硬化性樹脂を固化させるかが重要な課題となる。スクリーン紗の紫外線反射率が高いと、スクリーン紗表面で紫外線が乱反射し露光不要な図柄部分まで感光させてしまう、いわゆるハレーションが発生するため、印刷精度が著しく低下する。この乱反射を防ぐ方法として、一般にモノフィラメントをスクリーン紗に製織した後に、染色を施す方法が採用されている。しかしながら、製版工程で用いられる紫外線硬化樹脂や紫外線照射ランプの光波長領域は、乱反射を防止するうえで製版業者によって異なる。さらに染色に使用する染料や色味設定も製版業者毎に使い分けされるため、紫外線硬化樹脂や染料の種類は膨大となっている。また、染色工程では環境負荷の高い排液が排出されることが課題となっている。かかるなか、スクリーン紗の染色工程を廃止すべく、製糸工程段階で顔料を添加して着色したスクリーン紗用原着モノフィラメントに関する検討が種々行われている。
【0005】
例えば、特許文献1には、モノフィラメントの繊維断面を芯鞘複合構造とし、芯成分に光吸収物質を含有させる発明が開示されている。また、特許文献2には、高精細スクリーン印刷向けに、繊維横断面全体に有機化合物系顔料を含有させた細繊度かつ高強度のポリエステルモノフィラメントの発明が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
国際公開第2005/118927号
特開2022-144471号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1では、芯鞘複合モノフィラメントにおいて、有機顔料を光吸収剤として使用して芯成分に含有させる提案がなされているが、多種に及ぶ紫外線硬化樹脂や紫外線照射ランプの広範囲な光波長領域でハレーションを防止するためには、より高濃度の光吸収剤を含有させる必要があり、スクリーン紗の寸法安定性に必要なモノフィラメントの強度を得るために高倍率延伸した際、繊維表面の結晶構造の高配向化により整経工程や製織工程での筬擦過で繊維表面が削れやすくなり、糸切れやスクリーン紗の欠点が発生しやすい課題があった。
【0008】
また、特許文献2では、繊維全体に有機化合物系顔料を含有させ、紫外線光波長における反射率を抑制する提案がなされているが、有機化合物系の顔料は溶融紡糸する際、熱分解し易く、溶融ポリマーの変色や粘度斑が生じて繊維長手方向の繊度斑が生じ、スクリーン紗に要求される繊維長手方向の均質性が悪化してスクリーン紗の欠点が多発するといった課題があった。
【0009】
また、顔料を光吸収剤として溶融紡糸で使用するには、顔料の分散性を均一にするため、主に長鎖脂肪酸金属塩などの融点108℃~115℃の分散剤が添加されている。溶融紡糸する際、溶融部に分散剤が付着して安定した溶融紡糸ができなくなり、繊維長手方向の均質性が低下するといった課題があった。
【0010】
そこで本発明では、金属錯体からなる無機顔料とアゾ顔料を混合した顔料を用いることにより、繊維長手方向の均質性やハレーション防止効果に優れたスクリーン紗用原着モノフィラメントを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
東レ株式会社
織物
1か月前
東レ株式会社
分離膜
2か月前
東レ株式会社
織編物
9日前
東レ株式会社
吸着材料
1か月前
東レ株式会社
濾過方法
21日前
東レ株式会社
複合半透膜
8日前
東レ株式会社
多孔質構造体
1か月前
東レ株式会社
炭素繊維織物
4日前
東レ株式会社
水電解用隔膜
1か月前
東レ株式会社
積層フィルム
1か月前
東レ株式会社
CPUソケット
21日前
東レ株式会社
CPUソケット
21日前
東レ株式会社
不織布および衣料
1か月前
東レ株式会社
生体成分吸着材料
2か月前
東レ株式会社
フィルムの製造方法
2か月前
東レ株式会社
車両用衝撃吸収構造体
8日前
東レ株式会社
シート状物の検査方法
1か月前
東レ株式会社
再生ポリエステル繊維
1か月前
東レ株式会社
浄水器用カートリッジ
1日前
東レ株式会社
多層積層複合断面繊維
1か月前
東レ株式会社
ポリオレフィン微多孔膜
1か月前
東レ株式会社
樹脂フィルムの製造方法
今日
東レ株式会社
濾過方法および濾過装置
2日前
東レ株式会社
炭素繊維シートの製造方法
1か月前
東レ株式会社
フィルム及びその製造方法
1か月前
東レ株式会社
積層体およびその製造方法
1か月前
東レ株式会社
ポリエステル繊維の製造方法
1か月前
東レ株式会社
編物、詰め物および繊維製品
2か月前
東レ株式会社
ポリプロピレン系樹脂フィルム
10日前
東レ株式会社
半導体モールド用離型フィルム
9日前
東レ株式会社
不織布およびワイピング用シート
1か月前
東レ株式会社
ポリエステルフィルムの製造方法
1か月前
東レ株式会社
人工皮革および人工皮革の製造方法
1か月前
東レ株式会社
感光性樹脂組成物、硬化物、表示装置
1か月前
東レ株式会社
ポリエステルフィルムとその製造方法
1か月前
東レ株式会社
人工皮革ならびに、乗物用内装材、座席
8日前
続きを見る
他の特許を見る