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公開番号2025080564
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-26
出願番号2023193804
出願日2023-11-14
発明の名称車両前部構造
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人弁理士法人YKI国際特許事務所
主分類B60K 11/04 20060101AFI20250519BHJP(車両一般)
要約【課題】ダクトの前方先端部分とダクトの前方に配置されるクロスメンバとの間にできる隙間に空気が入り込むことで発生する異音を抑制する車両前部構造を実現する。
【解決手段】車両前部構造は、車両の下部において、車幅方向に延びるクロスメンバ12と、車両前後方向において、前記クロスメンバ12より後方に配置される熱交換装置14と、前記クロスメンバ12と前記熱交換装置14との間に配置され、走行風を前記熱交換装置14へ導くダクト16と、を備え、前記クロスメンバ12は、車両後方側の面に、車両前方側に向けて凹んでいるとともに前記車幅方向に延びる凹溝部22を有し、前記ダクト16の底面を構成するダクトロア18の前方先端部分20は、前記凹溝部22に対向する位置に設けられている、ことを特徴とする。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
車両の下部において、車幅方向に延びるクロスメンバと、
車両前後方向において、前記クロスメンバより後方に配置される熱交換装置と、
前記クロスメンバと前記熱交換装置との間に配置され、走行風を前記熱交換装置へ導くダクトと、
を備え、
前記クロスメンバは、車両後方側の面に、車両前方側に向けて凹んでいるとともに前記車幅方向に延びる凹溝部を有し、
前記ダクトの底面を構成するダクトロアの前方先端部分は、前記凹溝部に対向する位置に設けられている、
ことを特徴とする車両前部構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、車両前部構造に関し、特に、車両前部における導風構造に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
車両前部構造においては、走行風を熱交換装置に導くためのダクトとその周辺部材との間に隙間が存在する場合、走行風を熱交換装置に適切に導入できない。その結果、熱交換装置の効率的な冷却が難しくなる。また、走行風が隙間から漏れることにより、空力性能などが低下する。そこで、従来から、ダクトとその周辺部材との間に隙間ができるのを抑制する導風構造が提案されている。
【0003】
特許文献1には、フロントバンパカバーに設けられたグリルから流入する外気を熱交換装置に導くための導風構造が開示されている。この導風構造では、導風板の先端とフロントバンパカバーとの間の隙間を塞ぐための閉塞部材を設けることで、隙間が開放されるのを抑制できるとされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2019-093880号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、ダクトとその周辺部材との間の隙間の存在は、上述した熱交換装置の冷却効率の悪化や空力性能の低下の他に、搭乗者の車両の乗り心地にも影響を及ぼし得る。例えば、当該隙間に走行風が流れ込むことにより、ダクトの先端が振動し異音が発生することがある。この異音の発生により搭乗者が不安を抱いたり、不快に感じたりすることがあり、車両の快適性が損なわれる。また、隙間が発生しないような構成にしていた場合であっても、変形や組付けのときのバラつきなどによって隙間ができることもあり得る。したがって、隙間をなくす構成により異音の発生を抑制しつつ、仮に隙間ができた場合であっても音圧を低減できるような構成が必要となる。
【0006】
そこで、本明細書では、ダクトの前方先端部分とダクトの前方に配置されるクロスメンバとの間にできる隙間に空気が入り込むことで発生する異音を抑制する車両前部構造を実現する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本明細書で開示する車両前部構造は、車両の下部において、車幅方向に延びるクロスメンバと、車両前後方向において、前記クロスメンバより後方に配置される熱交換装置と、前記クロスメンバと前記熱交換装置との間に配置され、走行風を前記熱交換装置へ導くダクトと、を備え、前記クロスメンバは、車両後方側の面に、車両前方側に向けて凹んでいるとともに前記車幅方向に延びる凹溝部を有し、前記ダクトの底面を構成するダクトロアの前方先端部分は、前記凹溝部に対向する位置に設けられている、ことを特徴とする。
【0008】
前記ダクトロアの前方先端部分は、前記凹溝部の内部に位置するとよい。
【0009】
前記ダクトロアの前方先端部分は、前記凹溝部の内部で、前記クロスメンバに接しているとよい。
【発明の効果】
【0010】
本明細書で開示の車両前部構造によれば、ダクトロアの前方先端部分は、凹溝部に対向する位置に設けられるため、走行風が流れ込んだときに当該前方先端部分が移動し凹溝部内の面に接触する。すなわち、前方先端部分が凹溝部に入り込む。その結果、ダクトとクロスメンバとのシール性が向上し隙間が発生し難くなる。また、隙間が発生した場合であっても、走行風は凹溝部に流れ込む際に曲がることで流速が落ちるため、発生する異音の音圧は低減される。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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