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公開番号2025080839
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-27
出願番号2023194168
出願日2023-11-15
発明の名称鞍乗り型電動車両
出願人本田技研工業株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類B62J 23/00 20060101AFI20250520BHJP(鉄道以外の路面車両)
要約【課題】蓄電池の後方に制御装置を配置する鞍乗り型電動車両において、バッテリの保護性を高めつつ制御装置の冷却性を確保する。
【解決手段】車両駆動用のモータ50へ供給する電力を蓄えるバッテリセット100と、バッテリセット100を収容する収容空間K1を車両前方側から覆う前方カバー部61と、バッテリセット100の後方に配置され、モータ50への電力供給を制御するPCU130と、を備える電動二輪車1において、前方カバー部61は、収容空間K1の一部を車両前方側に露出させる開口部(切り欠き66)を備え、PCU130は、前方カバー部61の前面視において、切り欠き66と少なくとも一部が重なる。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
車両駆動用の電動機(50)へ供給する電力を蓄える蓄電池(100)と、
前記蓄電池(100)を収容する収容空間(K1)を車両前方側から覆う前方カバー(61)と、
前記蓄電池(100)の後方に配置され、車両駆動システムの少なくとも一部の制御を行う制御装置(130)と、を備える鞍乗り型電動車両(1)において、
前記前方カバー(61)は、前記収容空間(K1)の一部を車両前方側に露出させる開口部(66,66’)を備え、
前記制御装置(130)は、前記前方カバー(61)の前面視において、前記開口部(66,66’)と少なくとも一部が重なることを特徴とする鞍乗り型電動車両。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
前記蓄電池(100)は、車幅方向に並ぶ複数の単位蓄電池(101)を備え、
複数の前記単位蓄電池(101)は、車幅方向で隣り合う前記単位蓄電池(101)の間に蓄電池間空間(K2)を空けて配置され、
前記開口部(66,66’)は、前記前方カバー(61)の前面視において、前記蓄電池間空間(K2)と少なくとも一部が重なることを特徴とする請求項1記載の鞍乗り型電動車両。
【請求項3】
前記制御装置(130)は、一方向の厚さを抑えた偏平状をなし、厚さ方向(T)に直交する平面を前記蓄電池(100)の各単位蓄電池(101)の側面に沿わせるように配置され、
前記制御装置(130)における前記蓄電池(100)側を向く面には、冷却フィン(131a)が備えられていることを特徴とする請求項2記載の鞍乗り型電動車両。
【請求項4】
前輪(2)を操向可能に支持するヘッドパイプ(16)と、
前記ヘッドパイプ(16)から下後方へ側面視で斜めに延伸する下降フレーム(19)と、を備え、
前記蓄電池(100)の各前記単位蓄電池(101)は、長手方向を前記下降フレーム(19)の延伸方向に沿わせるように配置されていることを特徴とする請求項2又は3記載の鞍乗り型電動車両。
【請求項5】
前記蓄電池(100)は、前記下降フレーム(19)より車両後方側に配置されていることを特徴とする請求項4記載の鞍乗り型電動車両。
【請求項6】
前記蓄電池(100)および前記制御装置(130)の少なくとも一部を車両上方側から覆う上方カバー(41)を備え、
前記上方カバー(41)の前端部には、カバー内部空間を車両前方側に開放する開放部(41d)を備え、
前記上方カバー(41)の前記開放部(41d)は、カバー下方側に開放する切り欠き状に形成され、
前記前方カバー(61)の前記開口部(66,66’)は、カバー上方側に開放する切り欠き状に形成され、
前記上方カバー(41)の前記開放部(41d)と前記前方カバー(61)の前記開口部(66,66’)とは、互いに連続した開口(68)を形成していることを特徴とする請求項1から3の何れか一項に記載の鞍乗り型電動車両。
【請求項7】
前記前方カバー(61)の前記開口部(66,66’)は、カバー上方側に開放する切り欠き(66,66’)とされ、前記開口部(66,66’)を通じて前記前方カバー(61)の内側に下降フレーム(19)が進入し、
前記前方カバー(61)は、前記開口部(66,66’)の周囲が残余の部位より車両前方側へ膨出していることを特徴とする請求項6記載の鞍乗り型電動車両。
【請求項8】
前記開口部(66,66’)は、車両前方側から見て、前記下降フレーム(19)よりも幅広に形成された拡幅部(67)を有していることを特徴とする請求項7記載の鞍乗り型電動車両。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、鞍乗り型電動車両に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
従来、電動モータを駆動源として走行する鞍乗り型電動車両において、走行用の電力を蓄えるバッテリと、バッテリから電動モータに供給する電力を制御する制御ユニットと、を備え、バッテリの背後に制御ユニットを配置した構成が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
国際公開第2019/186953号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、電動モータに供給する電力を制御する制御ユニットは一般的に発熱量が多く、バッテリの背後に制御ユニットを配置する場合、以下の課題がある。すなわち、特にバッテリの前方を車体カバーで覆うような車両の場合、バッテリの保護性は高まるものの、バッテリ周辺の通気性が低下しやすいことから、制御ユニットの冷却に工夫を施す必要がある。
【0005】
そこで本発明は、蓄電池の後方に制御装置を配置する鞍乗り型電動車両において、バッテリの保護性を高めつつ制御装置の冷却性を確保することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題の解決手段として、本発明の第一の態様は、車両駆動用の電動機(50)へ供給する電力を蓄える蓄電池(100)と、蓄電池(100)を収容する収容空間(K1)を車両前方側から覆う前方カバー(61)と、蓄電池(100)の後方に配置され、車両駆動システムの少なくとも一部の制御を行う制御装置(130)と、を備える鞍乗り型電動車両(1)において、前方カバー(61)は、収容空間(K1)の一部を車両前方側に露出させる開口部(66,66’)を備え、制御装置(130)は、前方カバー(61)の前面視において、開口部(66,66’)と少なくとも一部が重なることを特徴とする。
この構成によれば、車両駆動用の蓄電池の前方から覆う前方カバーに、蓄電池の収容空間を前方に露出させる開口部を設け、この開口部と制御装置とが前面視で重なるように配置することで、開口部から収容空間に導入された走行風を利用して、制御装置の冷却を行うことが可能となる。すなわち、前方カバーによって蓄電池の保護を図りつつ、カバー後方の電装部品(蓄電池、制御装置等)の冷却性を確保することができる。
【0007】
本発明の第二の態様は、上記第一の態様において、蓄電池(100)は、車幅方向に並ぶ複数の単位蓄電池(101)を備え、複数の単位蓄電池(101)は、車幅方向で隣り合う単位蓄電池(101)の間に蓄電池間空間(K2)を空けて配置され、開口部(66,66’)は、前方カバー(61)の前面視において、蓄電池間空間(K2)と少なくとも一部が重なることを特徴とする。
この構成によれば、車幅方向で隣り合う単位蓄電池の間に蓄電池間空間を形成し、この蓄電池間空間と開口部とが前面視で重なるように配置することで、開口部から収容空間内に導入された走行風(冷却風)は、蓄電池間空間を通路として直線的に蓄電池の後方に至り、制御装置の冷却に供される。これにより、カバー後方の電装部品の冷却性を効率よく向上させることができる。
【0008】
本発明の第三の態様は、上記第二の態様において、制御装置(130)は、一方向の厚さを抑えた偏平状をなし、厚さ方向(T)に直交する平面を蓄電池(100)の各単位蓄電池(101)の側面に沿わせるように配置され、制御装置(130)における蓄電池(100)側を向く面には、冷却フィン(131a)が備えられていることを特徴とする。
この構成によれば、偏平状の制御装置の平面を蓄電池の各単位蓄電池の側面に沿わせるように(平行となるように)配置することで、蓄電池の周囲に制御装置をコンパクトに配置することができる。制御装置の蓄電池側の面には冷却フィンを形成することで、蓄電池及び制御装置間に冷却風流路を確保するとともに冷却フィンによって効率よく冷却することができる。
【0009】
本発明の第四の態様は、上記第二又は第三の態様において、前輪(2)を操向可能に支持するヘッドパイプ(16)と、ヘッドパイプ(16)から下後方へ側面視で斜めに延伸する下降フレーム(19)と、を備え、蓄電池(100)の各単位蓄電池(101)は、長手方向を下降フレーム(19)の延伸方向に沿わせるように配置されていることを特徴とする。
この構成によれば、蓄電池の各単位蓄電池の長手方向を下降フレームの延伸方向に沿わせるように配置することで、蓄電池と下降フレームとの間のデッドスペースを抑えて蓄電池をコンパクトにレイアウトすることができる。
【0010】
本発明の第五の態様は、上記第四の態様において、蓄電池(100)は、下降フレーム(19)より車両後方側に配置されていることを特徴とする。
この構成によれば、蓄電池を下降フレームより車両後方側にずらして(側面視で下降フレームと重ならないように)配置することで、車幅方向外側からの荷重入力により蓄電池が車幅方向内側に変位してしまった場合でも、蓄電池が下降フレームに接触することなく変位可能となり、蓄電池への荷重入力を抑えることができる。
(【0011】以降は省略されています)

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