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公開番号2025081832
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-28
出願番号2023194860
出願日2023-11-16
発明の名称ロータリーキルン
出願人太平洋セメント株式会社
代理人弁理士法人ユニアス国際特許事務所
主分類F27B 7/30 20060101AFI20250521BHJP(炉,キルン,窯;レトルト)
要約【課題】被処理物の移送を阻害することなく、レトルト内の対流を抑制することができるロータリーキルンを提供する。
【解決手段】ロータリーキルンは、被処理物を収容した状態で軸心周りに回転駆動される円筒状のレトルトと、レトルトの内部を加熱する加熱装置と、軸心の方向から見たとき、レトルトの内部の一部を遮蔽する遮蔽物と、を備え、遮蔽物は、被処理物よりも上方、且つ加熱装置で最高温度となるように加熱された最高温度部よりもレトルトの出口側に配置され、レトルトの回転と切り離されている。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
被処理物を収容した状態で軸心周りに回転駆動される円筒状のレトルトと、
前記レトルトの内部を加熱する加熱装置と、
前記軸心の方向から見たとき、前記レトルトの内部の一部を遮蔽する遮蔽物と、を備え、
前記遮蔽物は、前記被処理物よりも上方、且つ前記加熱装置で最高温度となるように加熱された最高温度部よりも前記レトルトの出口側に配置され、前記レトルトの回転と切り離されている、ロータリーキルン。
続きを表示(約 440 文字)【請求項2】
前記加熱装置は、前記レトルトの外周側に配置されるヒーターであって、
前記遮蔽物の少なくとも一部は、前記ヒーターの出口側の端部よりも入口側に配置される、請求項1に記載のロータリーキルン。
【請求項3】
前記遮蔽物は、前記軸心の方向から見たとき、円の下部が切り欠かれた形状を有する、請求項1又は2に記載のロータリーキルン。
【請求項4】
前記レトルトの出口を回転可能に支持する出口フードを備え、
前記遮蔽物の一端は、前記出口フードの内面に固定されている、請求項1又は2に記載のロータリーキルン。
【請求項5】
前記遮蔽物は、前記軸心の方向に間隔をあけて並べられた複数枚の遮蔽板を備える、請求項1又は2に記載のロータリーキルン。
【請求項6】
前記レトルトの出口から前記レトルトの内部に雰囲気調整ガスを投入するためのガス投入口を備える、請求項1又は2に記載のロータリーキルン。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ロータリーキルンに関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
ロータリーキルンは、回転する円筒状のレトルトに被処理物を供給し、レトルト内で被処理物を加熱して、連続的に熱処理を行うものである。
【0003】
ところで、レトルト内では、最高温度のところを中心に対流が発生する。レトルト内のガスの一部は、この対流によってレトルト内上部を通って出口側の低温部に流れる。これにより、例えば、熱処理によって発生する水分を除去したい場合や炭素源の分解により生成したタール分を除去したい場合などでは、加熱により被処理物から発生した水分やタール分は低温部で被処理物に再吸着してしまう。
【0004】
下記特許文献1には、加熱により被処理物から気化した成分がレトルトの出口端側において製品に付着することを防止する目的で、被処理物とガスが通過する隙間を形成しつつレトルトの内部を軸方向に仕切る仕切板を有するロータリーキルンが開示されている。特許文献1の仕切板は、螺旋形状に形成されているが、仕切板は、レトルトの内周面に固定されているため、被処理物に付着性や粘性がある場合には、被処理物が仕切板に付着する。仕切板に付着した被処理物は、仕切板を閉塞し、被処理物の移送を阻害するおそれがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2015-129624号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
よって、本発明の目的は、被処理物の移送を阻害することなく、レトルト内の対流を抑制することができるロータリーキルンを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明のロータリーキルンは、被処理物を収容した状態で軸心周りに回転駆動される円筒状のレトルトと、
前記レトルトの内部を加熱する加熱装置と、
前記軸心の方向から見たとき、前記レトルトの内部の一部を遮蔽する遮蔽物と、を備え、
前記遮蔽物は、前記被処理物よりも上方、且つ前記加熱装置で最高温度となるように加熱された最高温度部よりも前記レトルトの出口側に配置され、前記レトルトの回転と切り離されている。
【0008】
この構成によれば、最高温度部よりもレトルトの出口側に配置された遮蔽物によって、最高温度部を中心として発生するレトルト内の対流を抑制することができる。また、遮蔽物は、レトルトの回転と切り離されていることで、被処理物よりも上方に配置された状態が維持されるため、遮蔽物は、レトルト内の被処理物に接触することがなく、被処理物の移送を阻害することはない。
【0009】
また、本発明のロータリーキルンにおいて、前記加熱装置は、前記レトルトの外周側に配置されるヒーターであって、
前記遮蔽物の少なくとも一部は、前記ヒーターの出口側の端部よりも入口側に配置されることが好ましい。
【0010】
この構成によれば、加熱により被処理物から発生した成分が低温部で被処理物に再吸着することを適切に防止できる。
(【0011】以降は省略されています)

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