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公開番号
2025082717
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-29
出願番号
2023196239
出願日
2023-11-17
発明の名称
ハイブリッド車両の制御装置
出願人
トヨタ自動車株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
B60W
20/00 20160101AFI20250522BHJP(車両一般)
要約
【課題】ハイブリッド車両において、エンジンを停止し、電動機の動力で走行(BEV走行)中に、大きな加減速を行う場合の、クランクシャフトの位相ずれを抑止する車両の制御装置を提供する。
【解決手段】電子制御装置70は、BEV走行中に、電動機MG2の回転速度変化|ΔNm2|≧所定値Xaの場合は、電動機MG1を、MG1回転速度Nm1=-リングギヤ回転速度Nrg/(リングギヤRの歯数/サンギヤSの歯数)となるように制御する。これにより、電動機MG1は、空転状態から、慣性トルクTsが作用しないように駆動されるため、BEV走行中に、大きな加減速を行った場合でも、電動機MG1の慣性トルクTsの作用でクランクシャフト12aが回されず、クランクシャフト12aの位相ずれが抑止できる。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
エンジンと、第1電動機と、中空の円筒形状を成した、駆動輪に動力伝達可能に連結されたドライブギヤが外周面に一体的に設けられた出力回転部材と、前記第1電動機が動力伝達可能に連結されたサンギヤ、前記エンジンが動力伝達可能に連結されたキャリア、前記キャリアによって自転及び公転可能に支持された複数のピニオン、及び前記出力回転部材の内周面に一体的に設けられた、前記ピニオンを介して前記サンギヤと噛み合うリングギヤを有する遊星歯車装置と、前記ドライブギヤに動力伝達可能に連結された第2電動機と、前記第1電動機及び前記第2電動機の各々に対して電力を授受するバッテリと、を備えたハイブリッド車両の、制御装置であって、
前記エンジンを停止し、前記第2電動機の動力で走行中に、前記第2電動機の回転速度の変化が予め定められた所定値以上の場合は、前記第1電動機の回転速度が、前記リングギヤと逆回転で、前記リングギヤの回転速度×(前記リングギヤの歯数/前記サンギヤの歯数)となるように制御することを特徴とするハイブリッド車両の制御装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ハイブリッド車両のエンジン停止時のクランクシャフトの位相ずれを抑止する制御装置に関するものである。
続きを表示(約 2,300 文字)
【背景技術】
【0002】
エンジンの始動性をより良好にするために、エンジン停止時にエンジンのクランクシャフトを所定の停止位置に制御する装置が開示されている。例えば、特許文献1に記載されたエンジン停止装置がそれである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2016-125338号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前記エンジン停止の制御は、エンジンと、第1電動機と、第2電動機と、それらが連結される遊星歯車装置による動力分割機構と、を備えるハイブリッド車両でも行われる。
【0005】
前記ハイブリッド車両が、前記エンジンを停止し、前記第2電動機の動力で走行する場合は、前記動力分割機構により、前記エンジンのクランクシャフトが停止し、前記第1電動機が前記第2電動機の回転に応じて空転するように作動する。この走行で、前記第2電動機の回転速度が変化すると、前記変化に応じて前記第1電動機の空転速度も変化する。ところで、前記走行中に、大きな加減速がされた場合、即ち前記第2電動機の回転速度の変化が大の場合は、第1電動機の空転速度変化も大となる。前記空転速度変化により発生する前記第1電動機の慣性トルクが、前記エンジンのクランクシャフトに対して、前記エンジンのフリクションより大きな力で作用する場合は、クランクシャフトが回され、位相ずれが発生する懸念があった。
【0006】
本発明は、以上の事情を背景として為されたものであり、その目的とするところは、前記ハイブリッド車両において、前記エンジンを停止し、前記第2電動機の動力で走行中に、大きな加減速を行う場合の、クランクシャフトの位相ずれを抑止するハイブリッド車両の制御装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の要旨とするところは、(a)エンジンと、第1電動機と、中空の円筒形状を成した、駆動輪に動力伝達可能に連結されたドライブギヤが外周面に一体的に設けられた出力回転部材と、前記第1電動機が動力伝達可能に連結されたサンギヤ、前記エンジンが動力伝達可能に連結されたキャリア、前記キャリアによって自転及び公転可能に支持された複数のピニオン、及び前記出力回転部材の内周面に一体的に設けられた、前記ピニオンを介して前記サンギヤと噛み合うリングギヤを有する遊星歯車装置と、前記ドライブギヤに動力伝達可能に連結された第2電動機と、前記第1電動機及び前記第2電動機の各々に対して電力を授受するバッテリと、を備えたハイブリッド車両の、制御装置であって、(b)前記エンジンを停止し、前記第2電動機の動力で走行中に、前記第2電動機の回転速度の変化が予め定められた所定値以上の場合は、前記第1電動機の回転速度が、前記リングギヤと逆回転で、前記リングギヤの回転速度×(前記リングギヤの歯数/前記サンギヤの歯数)となるように制御することを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、前記制御装置は、前記エンジンを停止し、前記第2電動機の動力で走行中に、前記第2電動機の回転速度の変化が予め定められた所定値以上の場合は、前記第1電動機の回転速度が、前記リングギヤと逆回転で、前記リングギヤの回転速度×(前記リングギヤの歯数/前記サンギヤの歯数)となるように制御する。これにより、前記第1電動機は、空転状態から、前記第1電動機の慣性トルクが作用しないように駆動されるため、前記走行中に、大きな加減速を行った場合でも、前記第1電動機の慣性トルクの作用で前記クランクシャフトが回されず、前記クランクシャフトの位相ずれを抑止する前記ハイブリッド車両の制御装置を提供することができる。
【0009】
好適には、前記所定値は、前記ハイブリッド車両のシステム状態に応じて変更される。例えば前記エンジンの油温及びエンジン水温からの前記エンジンのフリクションの推定や、例えば前記第1電動機の走行履歴からの回りやすさの推定など、により前記所定値が変更される。これにより、前記第1電動機駆動の必要機会を減らせ、電力消費を抑えつつ、前記クランクシャフトの位相が保持される。また、好適には、前記所定値は車速に応じて変更される。エンジン始動時の前記クランクシャフトの回りやすさは、車速の影響を受けるため、これにより、電力消費を抑えつつ、前記クランクシャフトの位相が保持される。
【0010】
好適には、前記第2電動機の動力での走行継続が予測される場合には、常に前記第1電動機を空転させ、前記クランクシャフトの回転を積算し、前記エンジンの再始動が迫った時にエンジン始動位置に前記クランクシャフトを戻す制御が行なわれる。これにより、前記エンジン再始動時の前記クランクシャフトの位相を保ちつつ、前記第1電動機駆動の必要機会を減らせ、電力消費を抑えられる。前記走行継続の予測は、例えばバッテリ残量が多いと判断できる規定値を超えている場合、例えば前述のバッテリ残量が多い判断と前記第2電動機のみでの走行が優先設定されている場合、例えば前述のバッテリ残量が多い判断とクルーズ走行や自動運転が設定されており車両側での制御範囲が大きい場合、などから好適に行われる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
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