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公開番号
2025084659
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-03
出願番号
2024061442
出願日
2024-04-05
発明の名称
酸素貯蔵材料
出願人
トヨタ自動車株式会社
代理人
弁理士法人平木国際特許事務所
主分類
B01J
23/10 20060101AFI20250527BHJP(物理的または化学的方法または装置一般)
要約
【課題】低温での酸素放出性能に優れた安価な酸素貯蔵材料を提供する。
【解決手段】本発明は、複合酸化物を含む酸素貯蔵材料であって、前記複合酸化物がセリウム及び/又はユウロピウム並びにケイ素及び/又はリンを含み、前記複合酸化物がアパタイト型の結晶構造を有する、酸素貯蔵材料に関する。
【選択図】図5
特許請求の範囲
【請求項1】
複合酸化物を含む酸素貯蔵材料であって、
前記複合酸化物がセリウム及び/又はユウロピウム並びにケイ素及び/又はリンを含み、
前記複合酸化物がアパタイト型の結晶構造を有する、
酸素貯蔵材料。
続きを表示(約 540 文字)
【請求項2】
前記複合酸化物が、以下の一般式:A
α
T
β
X
γ
(式中、Aはセリウム及び/又はユウロピウムを含み、Tはケイ素及び/又はリンを含み、Xは酸素を含み、α、β及びγはそれぞれモル比を示し、αは9.33~10であり、βは6であり、γは24~30である。)で表わされる、請求項1に記載の酸素貯蔵材料。
【請求項3】
Aがセリウムを含む、請求項2に記載の酸素貯蔵材料。
【請求項4】
Aがユウロピウムを含む、請求項2に記載の酸素貯蔵材料。
【請求項5】
セリウム及び/又はユウロピウムの含有量が、Aの総物質量に対して20mol%以上であり、Aが、カルシウム、ストロンチウム、イットリウム、ランタン、プラセオジム、サマリウム、イッテルビウム及びルテチウムからなる群から選択される1種以上の元素をさらに含む、請求項2に記載の酸素貯蔵材料。
【請求項6】
Tがホウ素をさらに含む、請求項2に記載の酸素貯蔵材料。
【請求項7】
触媒金属をさらに含み、前記触媒金属が前記複合酸化物に担持されている、請求項1~6のいずれか一項に記載の酸素貯蔵材料。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は酸素貯蔵材料に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
自動車等の内燃機関から排出される排ガスには、一酸化炭素(CO)、炭化水素(HC)、窒素酸化物(NO
x
)等の有害成分が含まれており、これらの有害成分は排ガス浄化用触媒によって浄化されてから大気中に放出されている。従来、この排ガス浄化用触媒には、CO、HCの酸化とNO
x
の還元とを同時に行う三元触媒が用いられており、三元触媒としては、アルミナ(Al
2
O
3
)、シリカ(SiO
2
)、ジルコニア(ZrO
2
)、チタニア(TiO
2
)等の多孔質酸化物担体に、白金(Pt)、パラジウム(Pd)、ロジウム(Rh)等の貴金属を担持したものが広く用いられている。
【0003】
近年、排ガス中の酸素濃度の変動に対して三元触媒の排ガス浄化能を高めるために、酸素貯蔵能(OSC能)を有する無機材料である酸素貯蔵材料が排ガス浄化用触媒に用いられている。セリア(CeO
2
)は優れたOSC能を有することが知られており、セリア-ジルコニア複合酸化物(CeO
2
-ZrO
2
)の形態で酸素貯蔵材料として広く用いられている。
【0004】
このようなセリア-ジルコニア複合酸化物の酸素貯蔵材料として、例えば、特許文献1には、セリア及びジルコニアの複合酸化物を含み、前記複合酸化物中にセリウムイオンとジルコニウムイオンとによりパイロクロア相型の規則配列相が形成されており、且つ、前記パイロクロア相型の規則配列相が、大気中、1000℃の温度条件で5時間加熱後に、加熱前と比較して50%以上残存していることを特徴とするセリア-ジルコニア系複合酸化物が記載されている。
【0005】
また、特許文献2には、メリライト型構造を有する酸化物であって、一般式A
X
B
2-X
CD
2
E
7+δ
で表される組成を有しており、前記Aは、セリウム(Ce)であり、前記Bは、アルカリ金属元素、アルカリ土類金属元素、マグネシウム(Mg)、インジウム(In)及び希土類金属元素(ただし、セリウムを除く)からなる群から選択される1種又は2種以上の元素であり、前記C及び前記Dは、遷移金属元素、12族元素、13族元素、14族元素及び15族元素からなる群から選択される1種又は2種以上の元素であり、前記Eは、酸素(O)であり、前記xは、0以上、2.0以下であり、前記δは、-1.0以上、1.0以下であり、前記酸化物は、電気的中性を保持する、酸素の吸収放出機能を備えたメリライト型酸化物が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2009-84061号公報
特開2023-55681号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、特許文献1のようなパイロクロア相型の規則配列相が形成されているセリア-ジルコニア複合酸化物では、レアメタルであるジルコニウム(Zr)の使用により、コストアップになり得る。さらに、当該複合酸化物では、結晶構造中から過剰酸素を放出する際の活性化エネルギーが高く、酸素放出に必要な温度が高いという問題がある。
【0008】
一方で、特許文献2のようなメリライト型構造を有する酸化物は、豊富な元素であるカルシウムやアルミニウム等により構成されている。また、当該酸化物には、結晶構造中に過剰酸素を取り込むことができる空間が多く存在し、酸素放出に必要な温度が低い。しかしながら、当該酸化物では、過剰酸素がその空間全てに取り込まれた組成は不安定であるため、酸素貯蔵量が小さいという問題がある。
【0009】
したがって、本発明は、低温での酸素放出性能に優れた安価な酸素貯蔵材料を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明者らは、上記課題を解決するための手段を種々検討した結果、Ce及び/又はユウロピウム(Eu)並びにケイ素(Si)及び/又はリン(P)を含むアパタイト型の結晶構造を有する複合酸化物が、既存の酸素貯蔵材料として有用なCe及びZrを含むパイロクロア型の結晶構造を有するCe
2
Zr
2
O
7
よりも活性化エネルギーが小さく、低温での酸素貯蔵性及び酸素放出性が優れることを見出し、本発明を完成した。
(【0011】以降は省略されています)
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