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公開番号
2025086936
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-10
出願番号
2023201214
出願日
2023-11-29
発明の名称
版感光性樹脂印刷版原版およびそれを用いた印刷版の製造方法
出願人
東レ株式会社
代理人
主分類
G03F
7/004 20060101AFI20250603BHJP(写真;映画;光波以外の波を使用する類似技術;電子写真;ホログラフイ)
要約
【課題】感光性樹脂層からのブリードアウトが少なく、水を主成分とする現像液による現像性に優れた感光性樹脂印刷版原版を提供すること。
【解決手段】支持体上に感光性樹脂層を有する感光性樹脂印刷版原版であって、感光性樹脂層が少なくともポリビニルアルコールおよび/またはその誘導体(A)、エチレン性二重結合を有する化合物(B)、光重合開始剤(C)、ならびに、アルキル基とスルホ基またはその塩とを有し、フッ素を含まない界面活性剤(D)を含有する感光性樹脂印刷版原版。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
支持体上に感光性樹脂層を有する感光性樹脂印刷版原版であって、感光性樹脂層が少なくともポリビニルアルコールおよび/またはその誘導体(A)、エチレン性二重結合を有する化合物(B)、光重合開始剤(C)、ならびに、アルキル基とスルホ基またはその塩とを有し、フッ素を含まない界面活性剤(D)を含有する感光性樹脂印刷版原版。
続きを表示(約 320 文字)
【請求項2】
前記界面活性剤(D)が、さらにポリオキシエチレン基を有する請求項1に記載の感光性樹脂印刷版原版。
【請求項3】
前記界面活性剤(D)が、さらに芳香族環を有する請求項1または2に記載の感光性樹脂印刷版原版。
【請求項4】
前記感光性樹脂層中に、前記界面活性剤(D)を3~15質量%含有する請求項1または2に記載の感光性樹脂印刷版原版。
【請求項5】
請求項1または2に記載の感光性樹脂印刷版原版の感光性樹脂層に紫外線を照射し、感光性樹脂層の露光部を光硬化させる露光工程、および、感光性樹脂層の未硬化部を、水を主成分とする現像液により除去する現像工程を有する、印刷版の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は感光性樹脂印刷版原版およびそれを用いた印刷版の製造方法に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)
【背景技術】
【0002】
感光性樹脂印刷版原版にレリーフを形成する方法として、画像マスクや原画フィルムを介して感光性樹脂層に紫外線を照射して画像部を選択的に硬化させ、硬化させなかった部分を、現像液を用いて除去する方法が、一般的に用いられている。
【0003】
環境負荷や人体に対する影響を低減する観点や、取り扱い性の観点から、現像液としては、水を主成分とするものが好ましく用いられ、感光性樹脂層を形成する感光性樹脂組成物には、水溶解性ポリマーが好ましく用いられる。水溶解性ポリマーとしては、レリーフ強度が高く、画像再現性に優れること、レリーフ表面の粘着性を抑制することができることから、ポリビニルアルコールやその誘導体が好ましく用いられ、かかる感光性樹脂印刷版原版としては、例えば、(i)側鎖に官能基を導入した変性部分ケン化ポリ酢酸ビニル、(ii)第3級窒素原子含有ポリアミド、(iii)光重合性不飽和化合物、及び(iv)光重合開始剤を含有する感光性樹脂組成物を使用して形成されている感光性樹脂層とを有する凸版印刷原版(例えば、特許文献1参照)や、支持体上に、フッ素および部分ケン化酢酸ビニルを含有する感光性樹脂層を有する、ドライオフセット印刷用印刷版原版(例えば、特許文献2参照)などが提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2020-13005号公報
特開2022-79092号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ポリビニルアルコールやその誘導体は、水酸基を多数有する結晶性高分子であり、ポリビニルアルコールやその誘導体を含有する感光性樹脂層内において水酸基同士の相互作用による結晶構造を形成するため、現像工程において感光性樹脂層を除去するためには、現像液がかかる結晶構造に入り込む必要があり、現像に要する時間が長くなるという課題があった。また、かかる結晶構造は、エチレン性二重結合を有する化合物などとの相溶性を低下させ、感光性樹脂層からのエチレン性二重結合を有する化合物などのブリードアウトの原因となっていた。このため、特許文献1~2に開示される印刷版原版においても、感光性樹脂層からのブリードアウトや、水を主成分とする現像液による現像性に課題があった。
【0006】
本発明は、上記従来技術の課題に鑑み、感光性樹脂層からのブリードアウトが少なく、水を主成分とする現像液による現像性に優れた感光性樹脂印刷版原版を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、本発明は主として下記の構成を有する。
[1]支持体上に感光性樹脂層を有する感光性樹脂印刷版原版であって、感光性樹脂層が少なくともポリビニルアルコールおよび/またはその誘導体(A)、エチレン性二重結合を有する化合物(B)、光重合開始剤(C)、ならびに、アルキル基とスルホ基またはその塩とを有し、フッ素を含まない界面活性剤(D)を含有する感光性樹脂印刷版原版。
[2]前記界面活性剤(D)が、さらにポリオキシエチレン基を有する[1]に記載の感光性樹脂印刷版原版。
[3]前記界面活性剤(D)が、さらに芳香族環を有する[1]または[2]に記載の感光性樹脂印刷版原版。
[4]前記感光性樹脂層中に、前記界面活性剤(D)を3~15質量%含有する[1]~[3]のいずれかに記載の感光性樹脂印刷版原版。
[5][1]~[4]のいずれかに記載の感光性樹脂印刷版原版の感光性樹脂層に紫外線を照射し、感光性樹脂層の露光部を光硬化させる露光工程、および、感光性樹脂層の未硬化部を、水を主成分とする現像液により除去する現像工程を有する、印刷版の製造方法。
【発明の効果】
【0008】
本発明の感光性樹脂印刷版原版は、感光性樹脂層からのブリードアウトが少なく、水を主成分とする現像液による現像性に優れる。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明の感光性樹脂印刷版原版(以下、「印刷版原版」と略記する場合がある)は、支持体上に、感光性樹脂層を有する。ここで、感光性樹脂層とは、少なくとも、後述するポリビニルアルコールおよび/またはその誘導体(A)、エチレン性二重結合を有する化合物(B)、光重合開始剤(C)、ならびに、アルキル基とスルホ基またはその塩とを有し、フッ素を含まない界面活性剤(D)を含有する層を指す。感光性樹脂層を有することにより、例えば紫外線を画像様に照射することにより、支持体上に所望のレリーフを形成することができる。感光性樹脂層を2層以上有してもよい。支持体は、感光性樹脂層やレリーフを保持する作用を有する。さらに、必要に応じて、感光性樹脂層上にカバーフィルムや感熱マスク層を有してもよい。感光性樹脂層上にカバーフィルムを有することにより、感光性樹脂層表面を保護し、異物等の付着を抑制することができる。感光性樹脂層とカバーフィルムは直接接していてもよいし、感光性樹脂層とカバーフィルムの間に粘着防止層などを1層以上有してもよい。
【0010】
支持体としては、例えば、ポリエステルなどからなるプラスチックシート、スチレン-ブタジエンゴムなどからなる合成ゴムシート、スチール、ステンレス、アルミニウムなどからなる金属板などが挙げられる。
(【0011】以降は省略されています)
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