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公開番号2025087152
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-10
出願番号2023201602
出願日2023-11-29
発明の名称半田付け装置
出願人日本アビオニクス株式会社
代理人個人
主分類B23K 3/02 20060101AFI20250603BHJP(工作機械;他に分類されない金属加工)
要約【課題】半田による接合の品質を良くする。
【解決手段】半田付け装置10は、接合対象W1と接合対象W2とをこれらの間に配置された半田Sにより接合する。半田付け装置10は、接合対象W1と接合対象W2と半田SとからなるワークWを加熱する予備加熱ヒータ20と、予備加熱ヒータ20と間隔を空けて配置され、ワークWのうちの予備加熱ヒータ20の接触箇所とは異なる箇所に超音波振動を印加する振動印加部30と、を備える。予備加熱ヒータ20は、接合対象W1に接触して接合対象W1の側からワークWを加熱する。振動印加部30は、接合対象W1に接触して接合対象W1の側からワークWに超音波振動を印加する。半田付け装置10は、さらに、接合対象W2に接触してワークWを加熱して半田Sを溶融する本加熱ヒータをさらに備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
第1接合対象と第2接合対象とをこれらの間に配置された半田により接合する半田付け装置であって、
前記第1接合対象と前記第2接合対象と前記半田とを含むワークを加熱するヒータと、
前記ヒータと間隔を空けて配置され、前記ワークのうちの前記ヒータの接触箇所とは異なる箇所に超音波振動を印加する振動印加部と、
を備える半田付け装置。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記ヒータは、前記第1接合対象に接触して前記第1接合対象の側から前記ワークを加熱する第1ヒータを含み、
前記振動印加部は、前記第1接合対象に接触して前記第1接合対象の側から前記ワークに前記超音波振動を印加する、
請求項1に記載の半田付け装置。
【請求項3】
前記ヒータは、前記第2接合対象に接触して前記ワークを加熱する第2ヒータをさらに備え、
前記第1ヒータは、前記ワークを前記半田の融点未満で加熱し、
前記第2ヒータは、前記ワークを前記半田の前記融点以上の温度で加熱して前記半田を溶融させる、
請求項2に記載の半田付け装置。
【請求項4】
前記第1ヒータは、前記第1接合対象を支持することで前記ワークを支持し、
前記第2ヒータは、前記第2接合対象を前記第1ヒータに支持された前記第1接合対象に押し当てる、
請求項3に記載の半田付け装置。
【請求項5】
前記第1ヒータは、前記ワークを前記半田の前記融点以上の温度で加熱して前記半田を溶融させる、
請求項2に記載の半田付け装置。
【請求項6】
前記第1ヒータは、前記第1接合対象を支持することで前記ワークを支持し、
前記ワークを前記第2接合対象の側から押さえる押さえ部材がさらに設けられた、
請求項5に記載の半田付け装置。
【請求項7】
前記第1ヒータは、前記振動印加部が前記第1接合対象に接触するように挿入される貫通孔を備え、前記第1接合対象が前記貫通孔を覆う状態で前記第1接合対象を支持する、
請求項4又は6に記載の半田付け装置。
【請求項8】
前記第1ヒータと前記振動印加部との間に設けられ、前記第1ヒータからの熱を遮熱する遮熱部をさらに備える、
請求項7に記載の半田付け装置。
【請求項9】
前記振動印加部の温度上昇を抑制する冷却部をさらに備える、
請求項1又は2に記載の半田付け装置。
【請求項10】
前記ヒータは、前記第2接合対象に接触して前記第2接合対象の側から前記ワークを前記半田の前記融点以上の温度で加熱し、
前記振動印加部は、前記第1接合対象に接触して前記第1接合対象の側から前記ワークに前記超音波振動を印加する、
請求項1に記載の半田付け装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、半田付け装置に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1及び2には、第1接合対象と第2接合対象とその間に配置された半田とを含むワークの半田を溶融させるときに超音波振動を印加する半田付け装置が開示されている。超音波振動は、半田の濡れを向上させる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平8-162271号公報
特開2012―4268号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1及び2に記載の半田付け装置では、半田を溶融させるための発熱を行うヒータが超音波ホーンに取付けられる。この構成では、例えば、超音波ホーンに対してヒータが異物となるため、超音波振動が不安定になる可能性がある。このようなことは、特許文献2のようなヒータが超音波ホーンに巻き付けられているときに特にいえる。また、例えば、ヒータの熱により超音波ホーンの温度が高くなると、その熱が振動子に伝わり周波数の変動が大きくなり、正確に所望の振動を発生させること(またはそれを追尾すること)が難しくなる可能性もある。このように、特許文献1及び2に記載の半田付け装置では、半田の濡れの向上が不十分となり、品質の良い接合が得られないことがある。
【0005】
本発明は、半田による接合の品質を良くすることを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するため、本発明に係る半田付け装置は、第1接合対象と第2接合対象とをこれらの間に配置された半田により接合する半田付け装置であって、前記第1接合対象と前記第2接合対象と前記半田とを含むワークを加熱するヒータと、前記ヒータと間隔を空けて配置され、前記ワークのうちの前記ヒータの接触箇所とは異なる箇所に超音波振動を印加する振動印加部と、を備える。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、半田による接合の品質が良くなる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、本発明の実施形態に係る半田付け装置の構成を示す概念図である。
図2は、図1の予備加熱ヒータの概略斜視図である。
図3は、半田付け処理のフローチャートである。
図4は、変形例に係る超音波振動の振幅の時間変化を示す図である。
図5は、変形例に係る半田付け装置の構成を示す概念図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施形態を、図面を参照して説明する。なお、以下の説明では、天地方向を上下方向とするが、上下方向は天地方向と必ずしも一致しなくともよい。
【0010】
図1に示す本実施形態に係る半田付け装置10は、接合対象W1と接合対象W2とをこれらの間に配置された半田Sにより接合するリフロー半田付け装置である。ここでは、回路基板などの接合対象W1に、電子部品(例えば、半導体チップ)などの接合対象W2が半田付けされる。半田Sは、一枚の膜状に描かれているが、離散的に配置された複数の半田(バンプなど)からなってもよい。接合対象W1と、接合対象W2と、接合対象W1及びW2の間に配置された半田Sと、からなる組合せをワークWともいう。
(【0011】以降は省略されています)

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