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公開番号2025088598
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-11
出願番号2023203386
出願日2023-11-30
発明の名称粒子、検査粒子、試薬及び検査キット、並びに検出方法
出願人キヤノン株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類G01N 33/531 20060101AFI20250604BHJP(測定;試験)
要約【課題】粒子に対し遠心沈殿処理を行い再分散させる際に、再分散に時間がかかる場合や再分散後に粒径が初期粒径同等にならない場合など、再分散性に課題があった。特に、リガンドを粒子表面に化学結合させる場合、反応性官能基活性化工程では粒子が凝集しやすく、再分散がより困難であり、課題である。したがって、本発明の目的は粒子の再分散性、特に、反応性官能基活性化工程の再分散性を改善させた粒子及び検査粒子を提供することにある。
【解決手段】式(1)で示される構造単位及び式(B)で示される構造単位を有する共重合体を含有し、式(B)で示される構造単位のR22を除いた構造をB-Xとするとき、粒子におけるB-Xの含有量が5.0質量%以上、17.5質量%以下である粒子である。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
下記式(1)で示される構造単位及び下記式(B)で示される構造単位を有する共重合体を含有する粒子であって、
前記式(B)で示される構造単位のR
22
を除いた構造をB-Xとするとき、前記粒子における、前記B-Xの含有量が5.0質量%以上17.5質量%以下である粒子。
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2025088598000035.jpg
41
61
(式(1)中、Lは、オキシ基を有してもよい炭素数1以上15以下の無置換又は置換の2価以上6価以下の炭化水素基を示す。

11
は水素原子又はメチル基を示し、R
12
は酸素原子又はイミノ基を示す。

11
、R
12
、及びLは、構造単位ごとに異なってもよい。)
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2025088598000036.jpg
44
54
(式(B)中、R
21
は水素原子又はメチル基を示し、R
22
はエポキシ基を有する基、ヒドロキシ基を有する基又はカルボキシ基もしくはその塩を有する基を示す。R
21
及びR
22
は、構造単位ごとに異なってもよい。)
続きを表示(約 2,400 文字)【請求項2】
下記式(A)で示される構造単位をさらに有する、請求項1に記載の粒子。
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2025088598000037.jpg
34
51
(R
31
は、水素原子又はメチル基を示す。R
32
は置換もしくは無置換のフェニル基、又は置換もしくは無置換のナフチル基を示す。置換基としては、メチル基、エチル基、ヒドロキシ基、カルボキシ基もしくはその塩、又はスルホ基もしくはその塩を示す。R
31
及びR
32
は、構造単位ごとに異なってもよい。)
【請求項3】
前記粒子における前記式(A)で示される構造単位の含有量をM(A)、前記粒子における前記B-Xの含有量をM(B)としたとき、その質量比であるM(B)/M(A)の値が0.05以上1.00以下である請求項2に記載の粒子。
【請求項4】
前記共重合体は、前記Lが下記式(L-1)で示される構造、下記式(L-2)で示される構造、下記式(L-3)で示される構造、下記式(L-4)で示される構造、下記式(L-5)で示される構造、下記式(L-6)で示される構造、下記式(L-7)で示される構造、下記式(L-8)で示される構造、下記式(L-9)で示される構造、下記式(L-10)で示される構造、下記式(L-11)で示される構造、下記式(L-12)で示される構造、下記式(L-13)で示される構造、下記式(L-14)で示される構造及び下記式(L-15)で示される構造のいずれかを示す前記式(1)で示される構造単位を有する、請求項1に記載の粒子。
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2025088598000038.jpg
252
158
(*は、式(1)中のR
12
との結合位置を示す。)
【請求項5】
前記共重合体が、前記式(1)で示される構造単位として、下記式(1-1)で示される構造単位及び下記式(1-2)で示される構造単位の少なくともいずれか一方を有する請求項1に記載の粒子。
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2025088598000039.jpg
82
26
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92
26
【請求項6】
前記粒子において、前記式(1)で示される構造単位の含有量が1質量%以上10質量%以下である請求項1に記載の粒子。
【請求項7】
アミド構造、アミジン基又はイミダゾリン構造を有する化合物を有する請求項1に記載の粒子。
【請求項8】
グリシジルメタクリレート及びグリシジルアクリレートの少なくともいずれか一方、下記式(G1)で示されるモノマー、並びに下記式(A1)で示されるモノマーを含む反応系の重合反応を行う重合工程を含む製造方法により得られる粒子であって、
前記重合工程において、下記式(A1)で示されるモノマーの含有量に対する前記グリシジルメタクリレート及びグリシジルアクリレートの合計の含有量が10質量%以上70質量%以下である粒子。
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2025088598000041.jpg
28
61
(式(G1)中、Lは、オキシ基を有してもよい炭素数1以上15以下の無置換又は置換の炭化水素基を示す。
nは、2以上6以下の整数を示す。

11
は水素原子又はメチル基を示し、R
12
は酸素原子又はイミノ基を示す。)
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2025088598000042.jpg
21
36
(R
31
は、水素原子又はメチル基を示す。R
32
は置換もしくは無置換のフェニル基、又は置換もしくは無置換のナフチル基を示す。置換基としては、メチル基、エチル基、ヒドロキシ基、カルボキシ基もしくはその塩、又はスルホ基もしくはその塩を示す。)
【請求項9】
グリシジルメタクリレート及びグリシジルアクリレートの少なくともいずれか一方、並びに下記式(G1)で示されるモノマーを含む反応系の重合反応を行う重合工程を含む製造方法により得られる粒子であって、
前記粒子における、前記グリシジルメタクリレート及びグリシジルアクリレートの少なくともいずれか一方に由来する下記式(B)で示される構造単位の、R
22
を除いた構造をB-Xとするとき、前記粒子における、前記B-Xの含有量が5.0質量%以上17.5質量%以下である粒子。
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2025088598000043.jpg
28
61
(式(G1)中、Lは、オキシ基を有してもよい炭素数1以上15以下の無置換又は置換の炭化水素基を示す。
nは、2以上6以下の整数を示す。

11
は水素原子又はメチル基を示し、R
12
は酸素原子又はイミノ基を示す。)
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2025088598000044.jpg
44
54
(式(B)中、R
21
は水素原子又はメチル基を示し、R
22
はエポキシ基を有する基、ヒドロキシ基を有する基又はカルボキシ基もしくはその塩を有する基を示す。R
21
及びR
22
は、構造単位ごとに異なってもよい。)
【請求項10】
前記重合工程において、水溶性重合開始剤を用いることを特徴とする請求項8又は9に記載の粒子。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は粒子、検査粒子、試薬及び検査キット、並びに検出方法に関する。
続きを表示(約 3,500 文字)【背景技術】
【0002】
近年、標的物質に対して親和性を有するリガンドと粒子が化学結合して成る検査粒子を使用して、標的物質を精製したり、定量したりする研究が広く行われている。
特許文献1では、コアシェル構造を有し、シェルに反応性官能基であるカルボキシ基や、2,3-ジヒドロキシプロピル基、及び親水性架橋モノマーであるエチレングリコールジメタクリレート等を含有する粒子が記載されている。
このような目的に使用される粒子には、リガンドとしての抗体あるいは抗原を粒子表面へ均一に化学結合させることにより、標的物質への凝集速度を速くさせ、感度を向上させることが好ましい。ラテックス粒子への化学結合を行う際、粒子は最表面の反応性官能基の活性化工程において、遠心分離機等により粒子を沈降させ、上澄み液の除去及びそれに続く粒子沈降物の再分散を実施することで精製する必要がある。リガンド物質を均一に結合させるために、この再分散工程において粒子が均一に再分散することが重要である。
特許文献2では、粒子を調製する際に界面活性剤や分散助剤を添加することで表面電荷を制御し、再分散性を上げる方法が示されている。しかしながら、添加剤によって表面電荷を制御する方法では、抗原(又は抗体)を粒子表面に付加させることが困難となり、免疫反応による凝集を阻害することがあるため、結合させる抗原(又は抗体)の種類に応じて複雑で煩雑な調整が必要となる。そのため、粒子の再分散性向上手法が求められる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2007-224213号公報
特開2001-228149号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明者らの検討によると、特許文献1に記載の粒子のような構成では、遠心沈殿処理を行い再分散させる際に、再分散に時間がかかる場合や再分散後に粒径が初期粒径同等にならない場合があり、再分散性に課題があった。特に、リガンドを粒子表面に化学結合させる場合、反応性官能基活性化工程では粒子が凝集しやすく、再分散がより困難であることを発見した。
また、特許文献2には再分散性を向上させるために、添加剤を用いる方法が記載されているが、結合させるリガンドの種類に応じて複雑で煩雑な調整が必要な場合がある。粒子については詳細が述べられておらず、反応性官能基活性化工程についても述べられていない。
【0005】
したがって、本発明の目的は粒子の再分散性、特に、反応性官能基活性化工程の再分散性を改善させた粒子及び検査粒子を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様に係る粒子は、下記式(1)で示される構造単位及び下記式(B)で示される構造単位を有する共重合体を含有する粒子であって、前記式(B)で示される構造単位のR
22
を除いた構造をB-Xとするとき、前記粒子における、前記B-Xの含有量が5.0質量%以上17.5質量%以下である粒子である。
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41
61
式(1)中、Lは、オキシ基を有してもよい炭素数1以上15以下の無置換又は置換の2価以上6価以下の炭化水素基を示す。

11
は水素原子又はメチル基を示し、R
12
は酸素原子又はイミノ基を示す。

11
、R
12
、及びLは、構造単位ごとに異なってもよい。
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44
54
式(B)中、R
21
は水素原子又はメチル基を示し、R
22
はエポキシ基を有する基、ヒドロキシ基を有する基又はカルボキシ基もしくはその塩を有する基を示す。R
21
及びR
22
は、構造単位ごとに異なってもよい。
【0007】
また、本発明の一態様に係る粒子は、グリシジルメタクリレート及びグリシジルアクリレートの少なくともいずれか一方、下記式(G1)で示されるモノマー、並びに下記式(A1)で示されるモノマーを含む反応系の重合反応を行う重合工程を含む製造方法により得られる粒子であって、前記重合工程において、下記式(A1)で示されるモノマーの含有量に対する前記グリシジルメタクリレート及びグリシジルアクリレートの合計の含有量が10質量%以上70質量%以下である粒子である。
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28
61
式(G1)中、Lは、オキシ基を有してもよい炭素数1以上15以下の無置換又は置換の炭化水素基を示す。
nは、2以上6以下の整数を示す。

11
は水素原子又はメチル基を示し、R
12
は酸素原子又はイミノ基を示す。
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2025088598000004.jpg
21
34

31
は、水素原子又はメチル基を示す。R
32
は置換もしくは無置換のフェニル基、又は置換もしくは無置換のナフチル基を示す。置換基としては、メチル基、エチル基、ヒドロキシ基、カルボキシ基もしくはその塩、又はスルホ基もしくはその塩を示す。
【0008】
また、本発明の一態様に係る粒子は、グリシジルメタクリレート及びグリシジルアクリレートの少なくともいずれか一方、並びに下記式(G1)で示されるモノマーを含む反応系の重合反応を行う重合工程を含む製造方法により得られる粒子であって、前記粒子における、前記グリシジルメタクリレート及びグリシジルアクリレートの少なくともいずれか一方に由来する下記式(B)で示される構造単位の、R
22
を除いた構造をB-Xとするとき、前記粒子における、前記B-Xの含有量が5.0質量%以上、17.5質量%以下である粒子である。
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28
61
式(G1)中、Lは、オキシ基を有してもよい炭素数1以上15以下の無置換又は置換の炭化水素基を示す。
nは、2以上6以下の整数を示す。

11
は水素原子又はメチル基を示し、R
12
は酸素原子又はイミノ基を示す。
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44
54
(式(B)中、R
21
は水素原子又はメチル基を示し、R
22
はエポキシ基を有する基、ヒドロキシ基を有する基又はカルボキシ基もしくはその塩を有する基を示す。R
21
及びR
22
は、構造単位ごとに異なってもよい。)
【0009】
また、本発明によれば、上記粒子の表面にリガンドを付加されたことを特徴とする検査粒子が提供される。また、本発明によれば、上記検査粒子が水溶液中に分散した試薬が提供される。また、本発明によれば、上記試薬と、上記試薬を内包する筐体とを有することを特徴とする検査キットが提供される。また、本発明によれば、検体中の標的物質の検出方法であって、上記試薬と、標的物質を含む可能性のある検体とを混合することを特徴とする検出方法が提供される。また、本発明によれば、凝集法による検体中の標的物質の検出方法であって、上記試薬に、標的物質を含む可能性のある検体を混合して混合液を得る工程と、混合液に、光を照射する工程と、混合液に照射された光からの、透過光及び散乱光の少なくともいずれかを検出する工程とを有することを特徴とする検出方法が提供される。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、粒子の再分散性、特に、リガンドを粒子表面に化学結合させる場合において、反応性官能基活性化工程の再分散性を改善させた粒子及び検査粒子を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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