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公開番号
2025088751
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-11
出願番号
2024205504
出願日
2024-11-26
発明の名称
接着性フィルム、及び、電子部品の製造方法
出願人
積水化学工業株式会社
代理人
弁理士法人WisePlus
主分類
C09J
7/35 20180101AFI20250604BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約
【課題】耐熱性に優れ、高温加工処理工程中における剥がれを防止することができる接着性フィルムを提供する。また、該接着性フィルムを用いる電子部品の製造方法を提供する。
【解決手段】接着層、及び、基材を有する接着性フィルムであって、前記接着性フィルムを25℃で10分間保持した後、昇温速度10℃/minで25℃から350℃まで昇温しながら、該接着性フィルムの長さの変化量を0に維持した時の荷重を熱収縮応力として検出する熱機械分析において、前記接着性フィルムの熱収縮応力の極大値を示す温度が260℃以上であり、前記接着層のガラス転移温度が0℃以上である接着性フィルム。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
接着層、及び、基材を有する接着性フィルムであって、
前記接着性フィルムを25℃で10分間保持した後、昇温速度10℃/minで25℃から350℃まで昇温しながら、該接着性フィルムの長さの変化量を0に維持した時の荷重を熱収縮応力として検出する熱機械分析において、前記接着性フィルムの熱収縮応力の極大値を示す温度が260℃以上であり、
前記接着層のガラス転移温度が0℃以上である
ことを特徴とする接着性フィルム。
続きを表示(約 580 文字)
【請求項2】
前記接着層は、イミド結合を有する化合物を含有する請求項1記載の接着性フィルム。
【請求項3】
前記接着層は、重合開始剤を含有する請求項1又は2記載の接着性フィルム。
【請求項4】
前記接着層は、紫外線吸収剤を含有する請求項1又は2記載の接着性フィルム。
【請求項5】
前記基材は、エーテル結合、ケトン基、及び、イミド結合からなる群より選択される少なくとも1種を含む繰り返し単位を主鎖骨格中に有する樹脂を含有する請求項1又は2記載の接着性フィルム。
【請求項6】
前記基材は、微粒子を含有しない請求項1又は2記載の接着性フィルム。
【請求項7】
前記基材の厚みは、5μm以上100μm以下である請求項1又は2記載の接着性フィルム。
【請求項8】
前記基材の厚みの割合は、前記接着性フィルム全体の厚みに対して5%以上80%以下である請求項1又は2記載の接着性フィルム。
【請求項9】
前記接着性フィルムは、5%重量減少温度が350℃以上である請求項1又は2記載の接着性フィルム。
【請求項10】
前記接着性フィルムは、ヘイズが3%より大きい請求項1又は2記載の接着性フィルム。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、接着性フィルムに関する。また、本発明は、該接着性フィルムを用いる電子部品の製造方法に関する。
続きを表示(約 2,700 文字)
【背景技術】
【0002】
半導体等の電子部品の加工時においては、電子部品の取り扱いを容易にし、破損したりしないようにするために、接着性樹脂組成物からなる仮固定材を介して電子部品を支持板に固定したり、接着層を有する接着性フィルムを電子部品に貼付したりして保護することが行われている。例えば、高純度なシリコン単結晶等から切り出した厚膜ウエハを所定の厚さにまで研削して薄膜ウエハとする場合に、接着性樹脂組成物を介して厚膜ウエハを支持板に接着することが行われる。
【0003】
このように電子部品に用いる接着性樹脂組成物や接着性フィルムには、加工工程中に電子部品を強固に固定できるだけの高い接着性とともに、工程終了後には電子部品を損傷することなく剥離できることが求められる(以下、「高接着易剥離」ともいう。)。
高接着易剥離の実現手段として、例えば、特許文献1には、ポリマーの側鎖又は主鎖に放射線重合性官能基を有する多官能性モノマー又はオリゴマーが結合された粘着剤を用いた粘着シートが開示されている。放射線重合性官能基を有することで紫外線照射によりポリマーが硬化することを利用して、剥離時に紫外線を照射することにより粘着力が低下して、糊残りなく剥離することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開平5-32946号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
近年、半導体の高集積化に対応するために、支持体と接着性フィルム等の仮固定材とにより薄いウエハを支持して半導体を製造するTBDB(Temporary bonding/de-bonding)プロセスが採用されている。TBDBプロセスで使用される仮固定材は、支持体とウエハとを貼り合わせた状態で加熱を行う高温加工処理工程を行い、高温加工処理工程後には再剥離できる必要がある。
【0006】
近年、高温加工処理工程において、高温かつ長時間の加熱が求められるようになってきているが、高温かつ長時間の加熱を行う高温加工処理工程中において、仮固定材が熱収縮を起こすことにより、貼り合わせているウエハが反りを起こし、仮固定材が剥がれてしまう問題が発生することがあった。また、このような問題は特に基材を有する接着性フィルムにおいて、基材の熱収縮に起因することによるものであることが多い。
【0007】
本発明は、耐熱性に優れ、高温加工処理工程中における剥がれを防止することができる接着性フィルムを提供することを目的とする。また、本発明は、該接着性フィルムを用いる電子部品の製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示1は、接着層、及び、基材を有する接着性フィルムであって、上記接着性フィルムを25℃で10分間保持した後、昇温速度10℃/minで25℃から350℃まで昇温しながら、該接着性フィルムの長さの変化量を0に維持した時の荷重を熱収縮応力として検出する熱機械分析において、上記接着性フィルムの熱収縮応力の極大値を示す温度が260℃以上であり、上記接着層のガラス転移温度が0℃以上である接着性フィルムである。
本開示2は、上記接着層は、イミド結合を有する化合物を含有する本開示1の接着性フィルムである。
本開示3は、上記接着層は、重合開始剤を含有する本開示1又は2の接着性フィルムである。
本開示4は、上記接着層は、紫外線吸収剤を含有する本開示1、2又は3の接着性フィルムである。
本開示5は、上記基材は、エーテル結合、ケトン基、及び、イミド結合からなる群より選択される少なくとも1種を含む繰り返し単位を主鎖骨格中に有する樹脂を含有する本開示1、2、3又は4の接着性フィルムである。
本開示6は、上記基材は、微粒子を含有しない本開示1、2、3、4又は5の接着性フィルムである。
本開示7は、上記基材の厚みは、5μm以上100μm以下である本開示1、2、3、4、5又は6の接着性フィルムである。
本開示8は、上記基材の厚みの割合は、上記接着性フィルム全体の厚みに対して5%以上80%以下である本開示1、2、3、4、5、6又は7の接着性フィルムである。
本開示9は、上記接着性フィルムは、5%重量減少温度が350℃以上である本開示1、2、3、4、5、6、7又は8の接着性フィルムである。
本開示10は、上記接着性フィルムは、ヘイズが3%より大きい本開示1、2、3、4、5、6、7、8又は9の接着性フィルムである。
本開示11は、電子部品の製造のために用いられる、本開示1、2、3、4、5、6、7、8、9又は10の接着性フィルムである。
本開示12は、本開示1、2、3、4、5、6、7、8、9、10又は11の接着性フィルムを用いる、電子部品の製造方法である。
以下に本発明を詳述する。
【0009】
本発明者らは、接着層、及び、基材を有する接着性フィルムを用いて、熱機械分析により測定する熱収縮応力の極大値を示す温度、及び、接着層のガラス転移温度を特定の範囲に調整することを検討した。その結果、耐熱性に優れ、高温加工処理工程中における剥がれを防止することができる接着性フィルムを得ることができることを見出し、本発明を完成させるに至った。
【0010】
本発明の接着性フィルムは、接着層を有する。
上記接着層は、イミド結合を有する化合物を含有することが好ましい。
上記イミド結合を有する化合物は、イミド骨格を主鎖の繰り返し単位に有する樹脂を含むことが好ましい。上記イミド骨格を主鎖の繰り返し単位に有する樹脂は、イミド骨格を有することによって極めて耐熱性に優れ、300℃以上の高温加工処理工程を行う場合であっても主鎖の分解が起こり難い。このため、上記イミド骨格を主鎖の繰り返し単位に有する樹脂を含むイミド結合を有する化合物を含有することにより、得られる接着性フィルムは耐熱性により優れるものとなり、高温加工処理工程中での剥がれをより抑えることができる。また、被着体に対して接着亢進を起こしたり、被着体との剥離時に糊残りが発生したりすることを防止することができる。
(【0011】以降は省略されています)
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