特許ウォッチ

公開番号2025089714
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-16
出願番号2023204511
出願日2023-12-04
発明の名称液体皮膚洗浄剤組成物
出願人ライオン株式会社
代理人個人,個人
主分類A61K 8/36 20060101AFI20250609BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】泡の濃密さ、タオルドライ後の皮膚におけるしっとり感、及び皮膚に対するマイルド性に優れ、かつ容器からの排出性にも優れる液体皮膚洗浄剤組成物の提供。
【解決手段】
(A)アニオン界面活性剤と、(B)両性界面活性剤と、(C)ピロリドンカルボン酸又はその塩、ピロリドンカルボン酸アルキルエステル、尿素、シトルリン、セチルヒドロキシプロリンパルミタイド、及びN-アセチル-ヒドロキシプロリンから選ばれる1種以上と、(D)塩化ジメチルジアリルアンモニウムに由来する構造単位を40モル%以上含むカチオン性高分子重合体と、を含有する液体皮膚洗浄剤組成物であって、前記(C)成分の含有量に対する、前記(A)成分及び前記(B)成分の合計含有量の質量比[{(A)+(B)}/(C)]が、22以上250以下であり、フォーマー容器に充填してなること特徴とする液体皮膚洗浄剤組成物である。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項１】
（Ａ）アニオン界面活性剤と、
（Ｂ）両性界面活性剤と、
（Ｃ）ピロリドンカルボン酸又はその塩、ピロリドンカルボン酸アルキルエステル、尿素、シトルリン、セチルヒドロキシプロリンパルミタイド、及びＮ－アセチル－ヒドロキシプロリンから選ばれる１種以上と、
（Ｄ）塩化ジメチルジアリルアンモニウムに由来する構造単位を４０モル％以上含むカチオン性高分子重合体と、を含有する液体皮膚洗浄剤組成物であって、
前記（Ｃ）成分の含有量に対する、前記（Ａ）成分及び前記（Ｂ）成分の合計含有量の質量比［｛（Ａ）＋（Ｂ）｝／（Ｃ）］が、２２以上２５０以下であり、
フォーマー容器に充填してなること特徴とする液体皮膚洗浄剤組成物。
続きを表示（約 250 文字）【請求項２】
前記（Ａ）成分の含有量が、前記液体皮膚洗浄剤組成物の全量に対して１０質量％以上２５質量％以下であり、
前記（Ｂ）成分の含有量が、前記液体皮膚洗浄剤組成物の全量に対して１質量％以上６質量％以下であり、
前記（Ｃ）成分の含有量が、前記液体皮膚洗浄剤組成物の全量に対して０．１質量％以上１質量％以下であり、
前記（Ｄ）成分の含有量が、前記液体皮膚洗浄剤組成物の全量に対して０．１質量％以上０．８質量％以下である、請求項１に記載の液体皮膚洗浄剤組成物。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、液体皮膚洗浄剤組成物に関する。
続きを表示（約 2,600 文字）【背景技術】
【０００２】
従来、ボディソープ等の液体皮膚洗浄剤組成物には、良好な泡性能や洗浄後のさっぱり感が求められる傾向にあったが、近年、うるおい感を持続性させる保湿力や、皮膚を優しくいたわるマイルド性に対する需要や関心が高まってきている。このことから、良好な泡質、保湿力、及び皮膚に対するマイルド性が両立した液体皮膚洗浄剤組成物が求められる。
【０００３】
従来技術としては、例えば、泡立ちが良好であり、かつ皮膚刺激性の低い洗浄料を提供する目的で、脂肪酸（アニオン界面活性剤）と両性界面活性剤とを特定の配合比率で含む洗浄料が提案されている（特許文献１参照）。しかしながら、洗浄料に配合される両性界面活性剤には、強い細胞間脂質溶出作用があることから、当該特許文献１の洗浄料を含む従来技術には、皮膚に対するマイルド性において懸念があった。
また、泡立ち、クリーミィ性が良好であり、皮膚への刺激が少ない皮膚洗浄剤組成物を提供する目的で、高級脂肪酸塩（Ｃ１４以上）と、塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリルアミド共重合体と、ポリエチレングリコールとを含む皮膚洗浄剤組成物が提案されている（特許文献２参照）。しかしながら、当該特許文献２の皮膚洗浄剤組成物を含む従来技術においては、泡の濃密さ等の泡性能に更なる改良の余地があった。
【０００４】
したがって、泡の濃密さ、タオルドライ後の皮膚におけるしっとり感、及び皮膚に対するマイルド性に優れ、かつ容器からの排出性にも優れる液体皮膚洗浄剤組成物の提供が望まれている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００５】
特開２０２３－０９５２９０号公報
特開２０２３－０２７８１２号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００６】
本発明は、従来における前記諸問題を解決し、以下の目的を達成することを課題とする。即ち、本発明は、泡の濃密さ、タオルドライ後の皮膚におけるしっとり感、及び皮膚に対するマイルド性に優れ、かつ容器からの排出性にも優れる液体皮膚洗浄剤組成物を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
本発明は、（Ａ）アニオン界面活性剤と、（Ｂ）両性界面活性剤と、（Ｃ）ピロリドンカルボン酸又はその塩、ピロリドンカルボン酸アルキルエステル、尿素、シトルリン、セチルヒドロキシプロリンパルミタイド、及びＮ－アセチル－ヒドロキシプロリンから選ばれる１種以上と、（Ｄ）塩化ジメチルジアリルアンモニウムに由来する構造単位を４０モル％以上含むカチオン性高分子重合体と、を含有する液体皮膚洗浄剤組成物であって、前記（Ｃ）成分の含有量に対する、前記（Ａ）成分及び前記（Ｂ）成分の合計含有量の質量比［｛（Ａ）＋（Ｂ）｝／（Ｃ）］が、２２以上２５０以下であり、フォーマー容器に充填してなる。
【０００８】
本発明は、本発明者による知見に基づくものであり、前記課題を解決するための手段としては以下の通りである。即ち、
＜１＞
（Ａ）アニオン界面活性剤と、
（Ｂ）両性界面活性剤と、
（Ｃ）ピロリドンカルボン酸又はその塩、ピロリドンカルボン酸アルキルエステル、尿素、シトルリン、セチルヒドロキシプロリンパルミタイド、及びＮ－アセチル－ヒドロキシプロリンから選ばれる１種以上と、
（Ｄ）塩化ジメチルジアリルアンモニウムに由来する構造単位を４０モル％以上含むカチオン性高分子重合体と、を含有する液体皮膚洗浄剤組成物であって、
前記（Ｃ）成分の含有量に対する、前記（Ａ）成分及び前記（Ｂ）成分の合計含有量の質量比［｛（Ａ）＋（Ｂ）｝／（Ｃ）］が、２２以上２５０以下であり、
フォーマー容器に充填してなること特徴とする液体皮膚洗浄剤組成物である。
＜２＞
前記（Ａ）成分の含有量が、前記液体皮膚洗浄剤組成物の全量に対して１０質量％以上２５質量％以下であり、
前記（Ｂ）成分の含有量が、前記液体皮膚洗浄剤組成物の全量に対して１質量％以上６質量％以下であり、
前記（Ｃ）成分の含有量が、前記液体皮膚洗浄剤組成物の全量に対して０．１質量％以上１質量％以下であり、
前記（Ｄ）成分の含有量が、前記液体皮膚洗浄剤組成物の全量に対して０．１質量％以上０．８質量％以下である、前記＜１＞に記載の液体皮膚洗浄剤組成物である。
【発明の効果】
【０００９】
本発明によると、泡の濃密さ、タオルドライ後の皮膚におけるしっとり感、及び皮膚に対するマイルド性に優れ、かつ容器からの排出性にも優れる液体皮膚洗浄剤組成物を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【００１０】
（液体皮膚洗浄剤組成物）
本発明の液体皮膚洗浄剤組成物は、（Ａ）アニオン界面活性剤と、（Ｂ）両性界面活性剤と、（Ｃ）ピロリドンカルボン酸又はその塩、ピロリドンカルボン酸アルキルエステル、尿素、シトルリン、セチルヒドロキシプロリンパルミタイド、及びＮ－アセチル－ヒドロキシプロリンから選ばれる１種以上と、（Ｄ）塩化ジメチルジアリルアンモニウムに由来する構造単位を４０モル％以上含むカチオン性高分子重合体と、を含有し、必要に応じて、その他の成分を含有していてもよい。
本明細書において、「（Ａ）アニオン界面活性剤」は、「（Ａ）」又は「（Ａ）成分」と称されることがあり、「（Ｂ）両性界面活性剤」は、「（Ｂ）」又は「（Ｂ）成分」と称されることがあり、「（Ｃ）ピロリドンカルボン酸又はその塩、ピロリドンカルボン酸アルキルエステル、尿素、シトルリン、セチルヒドロキシプロリンパルミタイド、及びＮ－アセチル－ヒドロキシプロリンから選ばれる１種以上」は、「（Ｃ）」又は「（Ｃ）成分」と称されることがあり、「（Ｄ）塩化ジメチルジアリルアンモニウムに由来する構造単位を４０モル％以上含むカチオン性高分子重合体」は、「（Ｄ）」又は「（Ｄ）成分」と称されることがある。
（【００１１】以降は省略されています）

関連特許