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公開番号
2025091572
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-19
出願番号
2023206870
出願日
2023-12-07
発明の名称
皮膚外用組成物
出願人
ライオン株式会社
代理人
弁理士法人英明国際特許事務所
主分類
A61K
31/164 20060101AFI20250612BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約
【課題】選択的な抗菌・殺菌性を有すると共に、油水分離が抑制され、皮膚刺激性が抑制され、保湿実感に優れたO/W型エマルションである皮膚外用組成物を提供する。
【解決手段】(A)パントテン酸等から選ばれる1種以上、
(B)ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル及びポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、ならびにポリオキシエチレンアルキルエーテルから選ばれ、HLBが8~16である1種以上の界面活性剤、及び
(C)N-ミリストイル-L-グルタミン酸塩、N-ステアロイル-L-グルタミン酸塩、ミリストイルメチルタウリン塩、N-ステアロイル-N-メチルタウリン塩及びステアロイル乳酸塩から選ばれる1種以上、
を含み、O/W型エマルションである皮膚外用組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
(A)パントテン酸、パントテン酸カルシウム、パントテン酸ナトリウム、パンテノール及びパントテニルエチルエーテルから選ばれる1種以上、
(B)脂肪酸鎖長が12~18である、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル及びポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、ならびにアルキル鎖長が12~18のポリオキシエチレンアルキルエーテルから選ばれ、HLBが8~16である1種以上の界面活性剤、及び
(C)N-ミリストイル-L-グルタミン酸塩、N-ステアロイル-L-グルタミン酸塩、ミリストイルメチルタウリン塩、N-ステアロイル-N-メチルタウリン塩及びステアロイル乳酸塩から選ばれる1種以上、
を含み、O/W型エマルションである皮膚外用組成物。
続きを表示(約 520 文字)
【請求項2】
前記(B)成分が、脂肪酸鎖長が12~14である、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル及びポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、ならびにアルキル鎖長が12~14のポリオキシエチレンアルキルエーテルから選ばれる1種以上である、請求項1記載の皮膚外用組成物。
【請求項3】
前記(C)成分の含有量が0.01~3質量%である、請求項1記載の皮膚外用組成物。
【請求項4】
さらに、(D)エステル油、炭化水素油及びシリコーン油から選ばれる1種以上を含む、請求項1記載の皮膚外用組成物。
【請求項5】
前記(D)成分に対する前記(C)成分の質量比(C)/(D)が、0.0008~0.35である請求項4記載の皮膚外用組成物。
【請求項6】
前記(D)成分に対する、前記(A)成分と(B)成分との合計の質量比[(A)+(B)]/(D)が、0.025~0.6である請求項4記載の皮膚外用組成物。
【請求項7】
ニキビ治療又は予防用である、請求項1~6のいずれか1項記載の皮膚外用組成物。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、特にアクネ菌を選択的に抗菌・殺菌する、皮膚外用組成物に関するものである。
続きを表示(約 2,600 文字)
【背景技術】
【0002】
健康な人の肌においては、皮膚常在菌として、表皮ブドウ球菌やアクネ菌が存在し、皮膚の恒常性を保つ役割を果たしている。表皮ブドウ球菌は、皮膚のバリア機能の強化や保湿機能の維持、病原菌への抗菌作用を持つことから、有益な常在菌として知られている。一方アクネ菌は、毛穴の閉塞や皮脂の過剰分泌により過剰に増殖すること、産生する脂肪酸により炎症等が引き起こされ、にきびの原因となることが知られている。にきび治療においては、殺菌効果のある塩化ベンザルコニウム等でアクネ菌を殺菌し、グリチルリチン酸ジカリウム等の抗炎症剤で炎症を鎮めることが行われている。また、にきびを誘発する原因として、アクネ菌の増殖のほか、肌の乾燥も知られている。肌が乾燥すると、皮脂の分泌が過剰になり、毛穴詰まりが生じやすく、にきびが誘発されやすくなることから、にきびに対して十分な治療効果を得るためには、保湿が重要であることがわかってきた。さらに、乾燥肌では、アクネ菌に対して表皮ブドウ球菌の割合が少なくなっているため、抗炎症成分のみでは乾燥や乾燥に起因するにきび等の皮膚疾患に対して十分な治療効果を得られない場合があった。
【0003】
これに対して、本出願人は、パントテン酸等と、特定のノニオン界面活性剤とを併用すると、ニキビの原因菌であるアクネ菌に対して優れた抗菌・殺菌効果を有する抗菌・殺菌剤、特にアクネ菌に優れた抗菌・殺菌効果を有すると共に、表皮ブドウ球菌の生育を阻害しない、選択的な抗菌性を発揮することを見出した(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
国際公開第2023/120583号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、パントテン酸等と、特定のノニオン界面活性剤とを併用して、保湿力が優れるO/W型エマルションに配合すると、油水分離が発生することが判明した。本発明は上記事情に鑑みなされたもので、上記選択的な抗菌・殺菌性を有すると共に、油水分離が抑制され、皮膚刺激性が抑制され、保湿実感に優れたO/W型エマルションである皮膚外用組成物を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者らは、上記目的を達成するため鋭意検討した結果、(A)パントテン酸等と、(B)特定のノニオン界面活性剤とを併用したO/W型エマルションに、(C)N-ミリストイル-L-グルタミン酸塩、N-ステアロイル-L-グルタミン酸塩、ミリストイルメチルタウリン塩、N-ステアロイル-N-メチルタウリン塩及びステアロイル乳酸塩から選ばれる1種以上を配合することで、上記選択的な抗菌性を有すると共に、油水分離が抑制され、さらに皮膚刺激性が抑制され、保湿実感に優れた、O/W型エマルションを提供できることを知見し、本発明をなすに至ったものである。
【0007】
従って、本発明は下記皮膚外用組成物を提供する。
1.(A)パントテン酸、パントテン酸カルシウム、パントテン酸ナトリウム、パンテノール及びパントテニルエチルエーテルから選ばれる1種以上、
(B)脂肪酸鎖長が12~18である、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル及びポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、ならびにアルキル鎖長が12~18のポリオキシエチレンアルキルエーテルから選ばれ、HLBが8~16である1種以上の界面活性剤、及び
(C)N-ミリストイル-L-グルタミン酸塩、N-ステアロイル-L-グルタミン酸塩、ミリストイルメチルタウリン塩、N-ステアロイル-N-メチルタウリン塩及びステアロイル乳酸塩から選ばれる1種以上、
を含み、O/W型エマルションである皮膚外用組成物。
2.前記(B)成分が、脂肪酸鎖長が12~14である、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル及びポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、ならびにアルキル鎖長が12~14のポリオキシエチレンアルキルエーテルから選ばれる1種以上である、1記載の皮膚外用組成物。
3.前記(C)成分の含有量が0.01~3質量%である、1又は2記載の皮膚外用組成物。
4.さらに、(D)エステル油、炭化水素油及びシリコーン油から選ばれる1種以上を含む、1~3のいずれかに記載の皮膚外用組成物。
5.前記(D)成分に対する前記(C)成分の質量比(C)/(D)が、0.0008~0.35である4記載の皮膚外用組成物。
6.前記(D)成分に対する、前記(A)成分と(B)成分との合計の質量比[(A)+(B)]/(D)が、0.025~0.6である4又は5記載の皮膚外用組成物。
7.ニキビ治療又は予防用である、1~6のいずれかに記載の皮膚外用組成物。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、上記選択的な抗菌・殺菌性を有すると共に、油水分離が抑制され、皮膚刺激性が抑制され、保湿実感に優れた、O/W型エマルションである皮膚外用組成物を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明について詳細に説明する。
[(A)成分]
本発明の(A)成分は、パントテン酸、パントテン酸カルシウム、パントテン酸ナトリウム、パンテノール及びパントテニルエチルエーテルから選ばれる1種以上であり、1種単独で又は2種以上組み合わせて用いることができる。(A)成分は、アクネ菌に優れた抗菌・殺菌効果を有すると共に、表皮ブドウ球菌の生育を阻害しないものであり、これらの成分がこのような選択的抗菌・殺菌剤効果を有する。
【0010】
(A)成分としては、効果の点から、パンテノール、パントテニルエチルエーテルが好ましい。水溶性ビタミンであるパンテノールは、抗炎症作用、皮膚細胞の活性化、肌の弾力性や保水の強化作用等が知られている。
(【0011】以降は省略されています)
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