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公開番号
2025090323
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-17
出願番号
2023205501
出願日
2023-12-05
発明の名称
抗血栓性材料の製造方法
出願人
東洋紡株式会社
代理人
弁理士法人アスフィ国際特許事務所
主分類
A61L
33/06 20060101AFI20250610BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約
【課題】本発明は、白濁が抑制されている抗血栓性材料を製造する方法、当該方法で製造された抗血栓性材料でコーティングされた医療機器の製造方法、及び、白濁が抑制されている抗血栓性材料を提供することを目的とする。
【解決手段】本発明に係る抗血栓性材料の製造方法は、特定のアルキル(メタ)アクリレート、シリコーン(メタ)アクリレート、及びアルコキシポリエチレングリコール(メタ)アクリレートを共重合する工程を含み、前記シリコーン(メタ)アクリレートとして、重量平均分子量が1450以下であるものを用いることを特徴とする。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
抗血栓性材料を製造するための方法であって、
下記式(I)で表されるアルキル(メタ)アクリレート、下記式(II)で表されるシリコーン(メタ)アクリレート、及び下記式(III)で表されるアルコキシポリエチレングリコール(メタ)アクリレートを共重合する工程を含み、
前記シリコーン(メタ)アクリレートとして、重量平均分子量が1450以下であるものを用いることを特徴とする方法。
TIFF
2025090323000003.tif
32
152
[式中、
R
1
は水素原子またはメチル基を示し、
R
2
は、C
6-20
アルキル基、C
6-12
芳香族炭化水素基、又はC
6-12
芳香族炭化水素-C
1-6
アルキル基を示し、
R
3
は水素原子またはメチル基を示し、
R
4
はC
1-6
アルカンジイル基を示し、
R
5
はC
1-6
アルキル基を示し、
R
6
は水素原子またはメチル基を示し、
R
7
はC
1-6
アルキル基を示し、
mは、1以上、50以下の整数を示し、
nは、2以上、10以下の整数を示す。]
続きを表示(約 1,500 文字)
【請求項2】
前記重量平均分子量が1000超である請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記アルコキシポリエチレングリコール(メタ)アクリレートに対して1.5倍モル以上、2倍モル以下の前記アルキル(メタ)アクリレートを用いる請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記アルコキシポリエチレングリコール(メタ)アクリレートに対して0.01倍モル以上、0.1倍モル以下の前記シリコーン(メタ)アクリレートを用いる請求項1に記載の方法。
【請求項5】
更に、前記共重合工程の反応液を減圧濃縮する工程を含む請求項2に記載の方法。
【請求項6】
血液に接触する医療機器を製造するための方法であって、
下記式(I)で表されるアルキル(メタ)アクリレート、下記式(II)で表されるシリコーン(メタ)アクリレート、及び下記式(III)で表されるアルコキシポリエチレングリコール(メタ)アクリレートを共重合して共重合体を得る工程、及び、
前記共重合体またはその溶液を医療機器の表面に塗布する工程を含み、
前記式(II)で表されるシリコーン(メタ)アクリレートとして、重量平均分子量が1450以下であるものを用いることを特徴とする方法。
TIFF
2025090323000004.tif
32
152
[式中、
R
1
は水素原子またはメチル基を示し、
R
2
は、C
6-20
アルキル基、C
6-12
芳香族炭化水素基、又はC
6-12
芳香族炭化水素-C
1-6
アルキル基を示し、
R
3
は水素原子またはメチル基を示し、
R
4
はC
1-6
アルカンジイル基を示し、
R
5
はC
1-6
アルキル基を示し、
R
6
は水素原子またはメチル基を示し、
R
7
はC
1-6
アルキル基を示し、
mは、1以上、50以下の整数を示し、
nは、2以上、10以下の整数を示す。]
【請求項7】
下記式(I)で表されるアルキル(メタ)アクリレート、下記式(II)で表されるシリコーン(メタ)アクリレート、及び下記式(III)で表されるアルコキシポリエチレングリコール(メタ)アクリレートの共重合体を含有し、
濁度が10以下であることを特徴とする抗血栓性材料。
TIFF
2025090323000005.tif
32
152
[式中、
R
1
は水素原子またはメチル基を示し、
R
2
は、C
6-20
アルキル基、C
6-12
芳香族炭化水素基、又はC
6-12
芳香族炭化水素-C
1-6
アルキル基を示し、
R
3
は水素原子またはメチル基を示し、
R
4
はC
1-6
アルカンジイル基を示し、
R
5
はC
1-6
アルキル基を示し、
R
6
は水素原子またはメチル基を示し、
R
7
はC
1-6
アルキル基を示し、
mは、1以上、50以下の整数を示し、
nは、2以上、10以下の整数を示す。]
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、白濁が抑制されている抗血栓性材料を製造する方法、当該方法で製造された抗血栓性材料でコーティングされた医療機器の製造方法、及び、白濁が抑制されている抗血栓性材料に関するものである。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、各種の高分子材料を利用した医療機器の検討が進められており、血液フィルター、人工腎臓、血漿分離、カテーテル、人工肺、人工血管、癒着防止膜、人工皮膚などへの利用が期待されている。この場合、生体にとって異物である合成材料を生体内組織や血液と接触させて使用することとなるため、医療機器が生体適合性を有していることが要求される。
【0003】
医療機器を血液と接する材料として使用する際には、(a)血液凝固系の抑制、(b)血小板の粘着・活性化の抑制、および(c)補体系の活性化の抑制の3要素が、生体適合性として重要な項目となる。中でも、体外循環用医療機器(例えば、人工腎臓、血漿分離膜)のように、血液と接する時間が比較的短い材料として使用する場合においては、一般に、ヘパリンやクエン酸ナトリウム等の抗凝固剤を同時に使用するため、特に、前記(b)および(c)の血小板や補体系の活性化の抑制が重要となる。
【0004】
本願出願人は、特定の(メタ)アクリレートモノマーを重合させたものであり、水不溶性で、室温で粘性液状である(メタ)アクリレート共重合体を含む抗血栓性材料を開発している(特許文献1)。
【0005】
また、本願出願人は、血液と接する時間が比較的長い材料として、特定の(メタ)アクリレートモノマーを重合させたものであり、特定の重量平均分子量を有し、水不溶性で、室温で粘性液状である(メタ)アクリレート共重合体を含む抗血栓性材料を開発している(特許文献2)。更に、血液適合性と生体適合性に優れ、長期の体内留置においても物性や科学的特定が損なわれないカテーテルであり、特定の(メタ)アクリレート共重合体からなる抗血栓性材料により体液接触部の少なくとも一部が被覆されたカテーテルを開発している(特許文献3)。
【0006】
その他、特許文献4には、特定のセグメントを有する共重合体を含む抗血栓性の医療用コーティング材料が開示されており、特許文献5には、特定の構成単位と重量平均分子量を有し、生体適合性に優れるホスホリルコリン類似基含有重合体が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2008-289864号公報
国際公開第2022/015625号パンフレット
特開2009-261437号公報
国際公開第2019/142710号パンフレット
特開2002-356519号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
上述したように、抗血栓性の医療材料は種々開発されており、特に本願出願人が開発した抗血栓性材料は、アルコール溶媒に溶解して、血液に接触する医療機器のコーティング剤として簡便に利用することが可能である。
しかし本発明者らは、本願出願人が開発した抗血栓性材料が白濁する場合があることを見出した。抗血栓性材料が白濁すると、医療機器表面に印字された記号、数値、文字などの視認性が低下したり、付着した異物を発見し難くなるおそれがある。また、透明な医療機器をコーティングすると、透明性が低下する。更に、溶媒への溶解性が低下する可能性もある。
そこで本発明は、白濁が抑制されている抗血栓性材料を製造する方法、当該方法で製造された抗血栓性材料でコーティングされた医療機器の製造方法、及び、白濁が抑制されている抗血栓性材料を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意研究を重ねた。その結果、抗血栓性材料の白濁の原因が原料として用いるシリコーン(メタ)アクリレートのオリゴマーであり、原料シリコーン(メタ)アクリレートとして適切なものを用いれば抗血栓性材料の白濁を抑制できることを見出して、本発明を完成した。
以下、本発明を示す。
【0010】
[1] 抗血栓性材料を製造するための方法であって、
下記式(I)で表されるアルキル(メタ)アクリレート、下記式(II)で表されるシリコーン(メタ)アクリレート、及び下記式(III)で表されるアルコキシポリエチレングリコール(メタ)アクリレートを共重合する工程を含み、
前記シリコーン(メタ)アクリレートとして、重量平均分子量が1450以下であるものを用いることを特徴とする方法。
(【0011】以降は省略されています)
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