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公開番号2025089503
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-12
出願番号2025052269,2024013191
出願日2025-03-26,2019-04-22
発明の名称折りたたみ型ディスプレイ及び携帯端末機器
出願人東洋紡株式会社
代理人
主分類G09F 9/00 20060101AFI20250605BHJP(教育;暗号方法;表示;広告;シール)
要約【課題】量産性に優れており、繰り返し折り曲げた後に折りたたみ部分で表示される画像に乱れを生じるおそれがない折りたたみ型ディスプレイと、そのような折りたたみ型ディスプレイを搭載した携帯端末機器を提供すること。
【解決手段】表面の少なくとも一部にハードコートフィルムが配されてなる折りたたみ型ディスプレイであって、前記ハードコートフィルムは、極限粘度が0.65~1.0dl/gのポリエステルフィルムを基材フィルムとし、前記基材フィルムの少なくとも折りたたみ型ディスプレイの表面側に厚みが0.5~3.0μmのポリイミド系樹脂の硬化層、及びハードコート層を順に有する折りたたみ型ディスプレイ。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
有機ELモジュールとハードコートフィルムを備え、表面の少なくとも一部に前記ハードコートフィルムが配されてなる折りたたみ型有機ELディスプレイであって、
前記ハードコートフィルムは、有機ELモジュールの上部に配置され、
前記ハードコートフィルムは、ポリエチレンテレフタレートフィルムを基材フィルムとし、前記基材フィルムの少なくとも折りたたみ型有機ELディスプレイの表面側に、易接着層、硬化層、及びハードコート層を順に有し

硬化層は、ポリイミド樹脂又はポリアミドイミド樹脂のいずれかを含み

折りたたんだ際の屈曲半径が5mm以下であり、

曲半径3mm、1回/秒の速度で5万回屈曲させる無負荷U字伸縮試験において、屈曲終了後、屈曲内側を下にして平面に水平に置いた際、
浮き上がり最大高さ5mm未満である、又は変形しない、
折りたたみ型有機ELディスプレイ。
続きを表示(約 440 文字)【請求項2】
ハードコートフィルムの全光線透過率は、85%以上であり、
ハードコートフィルムのヘイズは、3%以下であり、
ハードコート層の厚みが1~40μmであり、
基材フィルムの厚みが10~75μmであり、基材フィルムの極限粘度が0.65~0.80dl/gであり、
硬化層の厚みが1.0~2.0μmである請求項1に記載の折りたたみ型有機ELディスプレイ。
【請求項3】
折りたたみ型有機ELディスプレイの折りたたみ部分を介して連続した単一のハードコートフィルムが配されている請求項1に記載の折りたたみ型有機ELディスプレイ。
【請求項4】
JIS K5600-5-4:1999に準拠して750g荷重で測定したハードコート層の鉛筆硬度が2H以上である請求項1に記載の折りたたみ型有機ELディスプレイ。
【請求項5】
請求項1に記載の折りたたみ型有機ELディスプレイを有する携帯端末機器。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は折りたたみ型ディスプレイ及び携帯端末機器に関し、繰り返し折りたたんでも、表面に位置しているフィルムの変形による画像の乱れの起こり難く、フィルム表面が高硬度の折りたたみ型ディスプレイ及び携帯端末機器に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
携帯端末機器の薄膜軽量化が進み、スマートフォンに代表される携帯端末機器が広く普及している。携帯端末機器には様々な機能が求められている反面、利便性もとめられている。そのため普及している携帯端末機器は、簡単な操作は片手ででき、さらに衣服のポケットなどに収納することが前提であるため6インチ程度の小さな画面サイズとする必要がある。
【0003】
一方、7インチ~10インチの画面サイズであるタブレット端末では、映像コンテンツや音楽のみならず、ビジネス用途、描画用途、読書などが想定され、機能性の高さを有している。しかし、片手での操作はできず、携帯性も劣り、利便性に課題を有する。
【0004】
これらを達成するため、複数のディスプレイをつなぎ合わせることでコンパクトにする手法が提案されているが、ベゼルの部分が残るため、映像が切れたものとなり、視認性の低下が問題となり普及していない。
【0005】
そこで近年、フレキシブルディスプレイ、折りたたみ型ディスプレイを組み込んだ携帯端末が提案されている。この方式であれば、画像が途切れることなく、大画面のディスプレイを搭載した携帯端末機器として利便性よく携帯できる。
【0006】
ここで、従来の折りたたみ構造を有しないディスプレイや携帯端末機器については、そのディスプレイの表面はガラスなど可撓性を有しない素材で保護することができたが、折りたたみ型ディスプレイにおいて、折りたたみ部分を介して一面のディスプレイとする場合には、可撓性があり、かつ、表面を保護できるハードコートフィルムなどを使用する必要がある。しかしながら、折りたたみ型ディスプレイでは、一定の折りたたみ部分に当たる箇所が繰り返し折り曲げられるため、当該箇所のフィルムが経時的に変形し、ディスプレイに表示される画像を歪める等の問題があった。
【0007】
また、折り込み部と非折り込み部の厚さを異ならせる手法も提案されているが、フィルム厚を薄い部分は耐屈曲性は向上するものの、鉛筆硬度が低下してしまう問題があった(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
特開2016-155124号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明は上記のような従来のディスプレイが有する課題を解決しようとするものであって、量産性に優れており、繰り返し折りたたんだ後に折りたたみ部分で表示される画像に乱れを生じるおそれがなく、硬度が高い折りたたみ型ディスプレイと、そのような折りたたみ型ディスプレイを搭載した携帯端末機器を提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
即ち、本発明は以下の構成よりなる。
1. 表面の少なくとも一部にハードコートフィルムが配されてなる折りたたみ型ディスプレイであって、前記ハードコートフィルムは極限粘度が0.65~1.0dl/gのポリエステルフィルムを基材フィルムとし、前記基材フィルムの少なくとも折りたたみ型ディスプレイの表面側に、厚みが0.5~3.0μmのポリイミド系樹脂の硬化層、及びハードコート層を順に有する折りたたみ型ディスプレイ。
2. 基材フィルムであるポリエステルフィルムの厚みが10~75μmである上記第1に記載の折りたたみ型ディスプレイ。
3. ハードコート層の厚みが1~40μmである上記第1又は第2に記載の折りたたみ型ディスプレイ。
4. 折りたたみ型ディスプレイの折りたたみ部分を介して連続した単一のハードコートフィルムが配されている上記第1~第3のいずれかに記載の折りたたみ型ディスプレイ。5. ポリエステルフィルムが、2軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムである上記第1~第4のいずれかに記載の折りたたみ型ディスプレイ。
6. JIS K5600-5-4:1999に準拠して750g荷重で測定したハードコート層の鉛筆硬度が
2H以上である上記第1~第5のいずれかに記載の折りたたみ型ディスプレイ。
7. 折りたたんだ際の屈曲半径が5mm以下である上記第1~第6のいずれかに記載の折りたたみ型ディスプレイ。
8. 上記第1~第7のいずれかに記載の折りたたみ型ディスプレイを有する携帯端末機器。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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