TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025090324
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-17
出願番号2023205502
出願日2023-12-05
発明の名称血中ヘモグロビン量改善用組成物
出願人ロート製薬株式会社
代理人弁理士法人ユニアス国際特許事務所
主分類C07K 14/47 20060101AFI20250610BHJP(有機化学)
要約【課題】本発明は、血中ヘモグロビン量を改善するための新たな手段を提供することを課題とする。
【解決手段】乳由来ペプチド、その誘導体及びそれらの塩からなる群より選ばれる少なくとも1種を有効成分として含有する、血中ヘモグロビン量の改善用組成物;血中赤血球数の改善用組成物;エリスロポエチン産生促進用組成物;又は、貧血の予防又は改善のための組成物。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
乳由来ペプチド、その誘導体及びそれらの塩からなる群より選ばれる少なくとも1種を有効成分として含有する、血中ヘモグロビン量の改善用組成物。
続きを表示(約 510 文字)【請求項2】
乳由来ペプチド、その誘導体及びそれらの塩からなる群より選ばれる少なくとも1種を有効成分として含有する、血中赤血球数の改善用組成物。
【請求項3】
乳由来ペプチド、その誘導体及びそれらの塩からなる群より選ばれる少なくとも1種を有効成分として含有する、エリスロポエチン産生促進用組成物。
【請求項4】
乳由来ペプチド、その誘導体及びそれらの塩からなる群より選ばれる少なくとも1種を有効成分として含有する、貧血の予防又は改善のための組成物。
【請求項5】
下記(a)~(d)のいずれかを改善するための、請求項1~4のいずれか一項に記載の組成物:
(a)顔色不良又は眼瞼結膜蒼白、
(b)頭痛、めまい、又は立ち眩み、
(c)疲労感、倦怠感、又は脱力感、
(d)息切れ又は心拍数増加。
【請求項6】
下記のいずれかの個体に投与又は摂取される、請求項1~4のいずれか一項に記載の組成物:
(a)貧血を伴わない鉄欠乏状態(IDNA)の個体、
(b)高負荷運動を日常的に行う個体、
(c)女性。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、血中ヘモグロビン量改善用組成物に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
貧血は、WHOの定義において、血液中のヘモグロビン値が男性で13.0g/dL以下、女性で12.0g/dL以下の状態を指し、息切れ、立ちくらみ、疲労感を伴う場合がある。貧血又はその前段階の状態では、ヘモグロビンによる酸素運搬が十分でないために、運動パフォーマンスや知的活動の低下のほか、全身の酸素不足に伴う不調が生じ得る。
【0003】
疾患や出血を伴わない血中ヘモグロビンの減少の原因として、鉄分の欠乏の他、足底部に強い衝撃を与える運動などによって赤血球が破壊される溶血性貧血(いわゆる「スポーツ貧血」)が知られている。スポーツ貧血の前段階として、ヘモグロビン値は正常であるが血中へ供給する鉄を体内に貯蔵するタンパク質であるフェリチンの血中濃度が低下した、「貧血を伴わない鉄欠乏状態」(iron deficiency without anemia;IDNA)が知られている。血清フェリチン濃度が男性30μg/L、女性20μg/Lを下回る場合をIDNAとされることが多い(非特許文献1参照)。
【0004】
このような貧血やその前段階の状態を改善するための手段の一つとして、鉄分の供給の他、エリスロポエチン(EPO)の投与が行われている。EPOは、ペプチドホルモンであり、骨髄の造血幹細胞から赤血球への分化を促進する。EPOの産生低下は、貧血の原因となることが知られている。
【0005】
他方で、特許文献1には、KHP(配列番号1)、KIHP(配列番号6)又はHKEMPFPKY(配列番号20)からなるアミノ酸配列を有するペプチド若しくはその誘導体又はそれらの塩が、安全性に優れ、インターロイキン12産生誘導作用を有することが報告されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2009-263255号公報
【非特許文献】
【0007】
石田浩之「スポーツと貧血-ヘモグロビン正常、フェリチン低下にどう対応するか?-」,慶應義塾大学スポーツ医学研究センター紀要,2012年,pp.9-13
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
上記のように、貧血又はその前段階の状態を改善するには、血中ヘモグロビン量を正常値に維持することが重要となる。しかし、EPOの適用は疾患に限られ、注射による投与が必要であり、スポーツ競技においてはドーピングの対象となることから、日常的な貧血又はその前段階のリスク対策には適していない。
【0009】
そこで、本発明は、血中ヘモグロビン量を改善するための新たな手段を提供することを課題とした。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明者らは、鋭意検討した結果、特定の乳由来ペプチドを含有する組成物が、エリスロポエチンの産生を促進し、ヘモグロビン量を改善して、貧血又はその前段階の状態を改善することを見出し、本発明を完成させた。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

株式会社トクヤマ
グルコンアミド誘導体
2か月前
日本化薬株式会社
新規顕色剤及び記録材料
2か月前
日本化薬株式会社
新規顕色剤及び記録材料
2か月前
日産化学株式会社
ピリジン化合物の製造方法
1か月前
ダイキン工業株式会社
シラン化合物
2か月前
花王株式会社
新規ピリジニウム化合物
2か月前
株式会社トクヤマ
グルコンアミド誘導体の製造方法
2か月前
日本特殊陶業株式会社
メタン製造装置
12日前
ユニチカ株式会社
ビスマレイミドおよびその製造方法
21日前
四国化成工業株式会社
エポキシ化合物およびその利用
1か月前
金剛化学株式会社
ボルチオキセチンの製造方法
24日前
国立大学法人京都大学
細胞質送達ペプチド
2か月前
四国化成工業株式会社
テレフタル酸化合物およびその利用
1か月前
四国化成工業株式会社
イソフタル酸化合物およびその利用
1か月前
小川香料株式会社
化合物及び香料組成物
2か月前
キヤノン株式会社
有機化合物及び有機発光素子
6日前
ダイキン工業株式会社
SF5含有シラン化合物
2か月前
キヤノン株式会社
有機化合物及び有機発光素子
21日前
キヤノン株式会社
有機化合物及び有機発光素子
21日前
小川香料株式会社
化合物及び香料組成物
2か月前
株式会社カネカ
プロピレンオキサイド(PO)製造システム
1か月前
キヤノン株式会社
有機化合物及び有機発光素子
1か月前
株式会社半導体エネルギー研究所
有機金属錯体、発光デバイス
25日前
旭化成株式会社
ホルムアルデヒドの製造方法
20日前
JFEスチール株式会社
メタノール合成方法
26日前
株式会社トクヤマ
精製第4級アンモニウム化合物水溶液の製造方法
1か月前
出光興産株式会社
プロピレンの製造方法
28日前
旭化成株式会社
軽質オレフィンの製造方法
27日前
住友ベークライト株式会社
フェノールの製造方法
18日前
日産化学株式会社
新規な縮合ヘテロ環アミド化合物及び有害生物防除剤
27日前
国立医薬品食品衛生研究所長
新規ペプチド
2か月前
上野製薬株式会社
6-置換-2-ナフトエ酸アリルエステル
2か月前
花王株式会社
新規アルデヒド化合物
27日前
セーレン株式会社
安定性に優れたセリシン組成物
2か月前
個人
低分子化生物資源の製造方法および製造装置
13日前
日産化学株式会社
アリールテトラヒドロピリジン化合物及び有害生物防除剤
2か月前
続きを見る