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公開番号2025085491
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-05
出願番号2023199403
出願日2023-11-24
発明の名称フェノールの製造方法
出願人住友ベークライト株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類C07C 37/50 20060101AFI20250529BHJP(有機化学)
要約【課題】高純度のフェノールを効率よく製造可能なフェノールの製造方法を提供すること。
【解決手段】本発明のフェノールの製造方法は、4-ヒドロキシ安息香酸を含む原料および非固体酸を反応容器に入れる準備工程と、反応容器の内部を加熱し、4-ヒドロキシ安息香酸に脱炭酸反応を生じさせてフェノールを得る加熱処理、および、フェノールを含む第1留分を反応容器の外部に取り出す蒸留処理、を行う反応蒸留工程と、を有することを特徴とする。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
4-ヒドロキシ安息香酸を含む原料および非固体酸を反応容器に入れる準備工程と、
前記反応容器の内部を加熱し、前記4-ヒドロキシ安息香酸に脱炭酸反応を生じさせてフェノールを得る加熱処理、および、フェノールを含む第1留分を前記反応容器の外部に取り出す蒸留処理、を行う反応蒸留工程と、
を有することを特徴とするフェノールの製造方法。
続きを表示(約 370 文字)【請求項2】
前記第1留分を連続蒸留塔に導入し、蒸気圧差に基づいて成分を分離することにより、フェノールを含む第2留分を前記連続蒸留塔の外部に取り出す連続蒸留処理を行う連続蒸留工程をさらに有する請求項1に記載のフェノールの製造方法。
【請求項3】
前記第1留分は、前記蒸留処理に伴う全留分である請求項2に記載のフェノールの製造方法。
【請求項4】
前記蒸留処理は、蒸気圧差に基づいてフェノールと他の成分とを分離する減圧分離操作を含む請求項1に記載のフェノールの製造方法。
【請求項5】
前記第1留分を単蒸留器に導入し、蒸気圧差に基づいて成分を分離することにより、フェノールを含む第2留分を前記単蒸留器の外部に取り出す単蒸留処理を行う単蒸留工程をさらに有する請求項1に記載のフェノールの製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、フェノールの製造方法に関する。
続きを表示(約 1,200 文字)【背景技術】
【0002】
フェノールの製造方法として、特許文献1には、トルエンを触媒の存在下で気相酸化してフェノールを製造する方法が開示されている。特許文献1に記載の方法は、トルエン蒸気、酸素および水蒸気を含む混合ガスを触媒に接触させて、混合ガス中のトルエンを気相接触酸化させて安息香酸を生成させ、次いで、この安息香酸含有ガスに酸素を追加してから触媒に接触させて、ガス中の安息香酸を気相接触酸化させてフェノールを生成させる方法である。
【0003】
この方法では、安息香酸含有ガスを触媒に効率よく接触させる必要がある。しかしながら、気固触媒反応では、反応率を高めにくいという課題がある。反応率が低い場合、触媒との接触機会を増やすために反応時間を長く確保したり、触媒の温度を高めたりする必要がある。そうすると、所要時間や投入エネルギーの観点でフェノールの製造効率が低下するという課題がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開平7-017886号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、高純度のフェノールを効率よく製造可能なフェノールの製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
このような目的は、下記(1)~(5)に記載の本発明により達成される。
(1) 4-ヒドロキシ安息香酸を含む原料および非固体酸を反応容器に入れる準備工程と、
前記反応容器の内部を加熱し、前記4-ヒドロキシ安息香酸に脱炭酸反応を生じさせてフェノールを得る加熱処理、および、フェノールを含む第1留分を前記反応容器の外部に取り出す蒸留処理、を行う反応蒸留工程と、
を有することを特徴とするフェノールの製造方法。
【0007】
(2) 前記第1留分を連続蒸留塔に導入し、蒸気圧差に基づいて成分を分離することにより、フェノールを含む第2留分を前記連続蒸留塔の外部に取り出す連続蒸留処理を行う連続蒸留工程をさらに有する上記(1)に記載のフェノールの製造方法。
【0008】
(3) 前記第1留分は、前記蒸留処理に伴う全留分である上記(2)に記載のフェノールの製造方法。
【0009】
(4) 前記蒸留処理は、蒸気圧差に基づいてフェノールと他の成分とを分離する減圧分離操作を含む上記(1)に記載のフェノールの製造方法。
【0010】
(5) 前記第1留分を単蒸留器に導入し、蒸気圧差に基づいて成分を分離することにより、フェノールを含む第2留分を前記単蒸留器の外部に取り出す単蒸留処理を行う単蒸留工程をさらに有する上記(1)に記載のフェノールの製造方法。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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