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公開番号2025090434
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-17
出願番号2023205646
出願日2023-12-05
発明の名称クラッチ診断装置
出願人株式会社SUBARU
代理人弁理士法人筒井国際特許事務所
主分類F16D 25/12 20060101AFI20250610BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】レリーズベアリングの押込荷重が増加している状況を検出する。
【解決手段】クラッチ診断装置は、レリーズフォークの力点部に接触するプッシュロッドを備えるフォーク側シリンダと、前記フォーク側シリンダに接続配管を介して接続されるペダル側シリンダと、を有する。前記クラッチ診断装置は、前記接続配管に分岐配管を介して接続されるアキュムレータと、前記レリーズフォークまたは前記クラッチペダルに取り付けられる振動センサを有する。前記クラッチ診断装置を構成する制御システムは、前記レリーズベアリングが前記締結位置から前記解放位置に移動する過程で、前記振動レベルが振動閾値を下回る場合に、警告信号を発する。
【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項1】
エンジンと変速機との間に配置された発進クラッチを診断するクラッチ診断装置であって、
前記発進クラッチのダイヤフラムスプリングに対向して配置され、前記発進クラッチを締結させる締結位置と解放させる解放位置とに移動するレリーズベアリングと、
前記変速機のハウジングに支持される支点部と、前記レリーズベアリングに接触する作用点部と、を備えるレリーズフォークと、
前記ハウジングに取り付けられ、前記レリーズフォークの力点部に接触するプッシュロッドを備えるフォーク側シリンダと、
前記フォーク側シリンダに接続配管を介して接続され、クラッチペダルに連結されるプッシュロッドを備えるペダル側シリンダと、
前記接続配管に分岐配管を介して接続され、前記接続配管からクラッチフルードが供給されるアキュムレータと、
前記レリーズフォークまたは前記クラッチペダルに取り付けられ、振動を検出して振動信号を送信する振動センサと、
互いに通信可能に接続されるプロセッサおよびメモリを備え、前記振動信号から振動レベルを算出する制御システムと、
を有し、
前記制御システムは、前記レリーズベアリングが前記締結位置から前記解放位置に移動する過程で、前記振動レベルが振動閾値を下回る場合に、警告信号を発する、
クラッチ診断装置。
続きを表示(約 570 文字)【請求項2】
請求項1に記載のクラッチ診断装置において、
前記振動閾値は、前記エンジンの回転速度に基づき設定されている、
クラッチ診断装置。
【請求項3】
請求項1に記載のクラッチ診断装置において、
前記制御システムは、前記レリーズベアリングが前記締結位置から前記解放位置に移動する過程であり、かつ前記エンジンの回転速度が速度閾値を上回る状態のもとで、前記振動レベルが振動閾値を下回る場合に、警告信号を発する、
クラッチ診断装置。
【請求項4】
請求項1に記載のクラッチ診断装置において、
前記制御システムは、前記クラッチペダルの踏み込みを検出するペダルスイッチからの出力信号に基づいて、前記レリーズベアリングが前記締結位置から前記解放位置に移動する過程であるか否かを判定する、
クラッチ診断装置。
【請求項5】
請求項1に記載のクラッチ診断装置において、
前記制御システムは、前記レリーズベアリングが前記締結位置から前記解放位置に移動する過程で、前記振動レベルが振動閾値を下回る場合に、カウント値をカウントアップし、
前記制御システムは、前記カウント値が規定値に到達した場合に、警告信号を発する、
クラッチ診断装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、クラッチ診断装置に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
エンジンと変速機との間には、クラッチペダルによって操作される発進クラッチが設けられている(特許文献1-3参照)。発進クラッチは、ダイヤフラムスプリングに対向するレリーズベアリングを有している。ダイヤフラムスプリングに対してレリーズベアリングを押し込むことにより、ダイヤフラムスプリングの付勢力が解かれて発進クラッチは解放状態に切り替えられる。一方、ダイヤフラムスプリングに対するレリーズベアリングの押し込みを解除することにより、ダイヤフラムスプリングの付勢力によって発進クラッチは締結状態に切り替えられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2019-45263号公報
特開2000-65088号公報
実開昭59-13728号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、発進クラッチの経年変化に伴ってクラッチディスクの摩耗が進行すると、レリーズベアリングの押込荷重が増加する。また、レリーズベアリングの押込荷重が増加することは、発進クラッチの操作機構に対する負荷を増加させる要因であるため、レリーズベアリングの押込荷重が増加している状況を早期に検出することが求められている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示によれば、クラッチ診断装置は、発進クラッチのダイヤフラムスプリングに対向して配置され、前記発進クラッチを締結させる締結位置と解放させる解放位置とに移動するレリーズベアリングを有する。前記クラッチ診断装置は、変速機のハウジングに支持される支点部と、前記レリーズベアリングに接触する作用点部と、を備えるレリーズフォークを有する。前記クラッチ診断装置は、前記ハウジングに取り付けられ、前記レリーズフォークの力点部に接触するプッシュロッドを備えるフォーク側シリンダを有する。前記クラッチ診断装置は、前記フォーク側シリンダに接続配管を介して接続され、クラッチペダルに連結されるプッシュロッドを備えるペダル側シリンダを有する。前記クラッチ診断装置は、前記接続配管に分岐配管を介して接続され、前記接続配管からクラッチフルードが供給されるアキュムレータを有する。前記クラッチ診断装置は、前記レリーズフォークまたは前記クラッチペダルに取り付けられ、振動を検出して振動信号を送信する振動センサを有する。前記クラッチ診断装置は、互いに通信可能に接続されるプロセッサおよびメモリを備え、前記振動信号から振動レベルを算出する制御システムを有する。前記制御システムは、前記レリーズベアリングが前記締結位置から前記解放位置に移動する過程で、前記振動レベルが振動閾値を下回る場合に、警告信号を発する。
【発明の効果】
【0006】
本開示によれば、制御システムは、レリーズベアリングが締結位置から解放位置に移動する過程で、振動レベルが振動閾値を下回る場合に、警告信号を発する。これにより、レリーズベアリングの押込荷重が増加している状況を検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
本開示の一実施形態であるクラッチ診断装置を備えた車両の一例を示す図である。
パワーユニットおよびクラッチ診断装置を示す図である。
発進クラッチの解放状態を示す図である。
発進クラッチの締結状態を示す図である。
電子制御ユニットの基本構造の一例を示す図である。
クラッチ診断制御の実行手順の一例を示すフローチャートである。
アキュムレータ作動の判定に用いられる振動閾値の一例を示す図である。
発進クラッチの解放状態を示す図である。
回数リセット制御の実行手順の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本開示の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下の説明において、同一または実質的に同一の構成や要素については、同一の符号を付して繰り返しの説明を省略する。
【0009】
<車両>
図1は本開示の一実施形態であるクラッチ診断装置10を備えた車両11の一例を示す図である。図1に示すように、車両11は、エンジン12およびトランスミッション(変速機)13からなるパワーユニット14を有している。パワーユニット14の後輪出力軸15は、プロペラ軸16およびリヤデファレンシャル機構17を介して後輪18に連結されている。また、パワーユニット14はフロントデファレンシャル機構19を備えており、フロントデファレンシャル機構19は前輪20に連結されている。なお、図示するパワーユニット14は、全輪駆動用のパワーユニットであるが、これに限られることはなく、前輪駆動用または後輪駆動用のパワーユニットであっても良い。
【0010】
<発進クラッチ>
図2はパワーユニット14およびクラッチ診断装置10を示す図である。図2に示すように、エンジン12とトランスミッション13との間には、締結状態と解放状態とに切り替えられる発進クラッチ21が配置されている。後述するように、クラッチペダル44を踏み込んで発進クラッチ21を解放することにより、エンジン12のクランク軸22とトランスミッション13の変速入力軸23とを互いに切り離すことができる。一方、クラッチペダル44の踏み込みを解除して発進クラッチ21を締結することにより、クランク軸22と変速入力軸23とを互いに接続することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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