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公開番号
2025090509
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-17
出願番号
2024175136
出願日
2024-10-04
発明の名称
水系インクジェット用顔料分散体及びその製造方法
出願人
山陽色素株式会社
代理人
弁理士法人柳野国際特許事務所
主分類
C09D
11/324 20140101AFI20250610BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約
【課題】フィルターろ過性が良好な水系インクジェット用インクを製造可能な顔料分散体及び該顔料分散体の製造方法を提供すること。
【解決手段】黒色顔料、分散剤、有機溶剤及び水を含む水系インクジェット用顔料分散体において、
前記黒色顔料が、ジブチルフタレート(DBP)吸収量80~150cm
3
/100gのカーボンブラックであり、
前記分散剤が、ベンジルアクリレート系共重合体を有効成分として含み、
前記有機溶剤が、炭素数4~10のグリコールエーテル類、1価アルコール及び多価アルコールから選択される少なくとも1種を含み、且つ、前記1価アルコール及び多価アルコールが、炭素数4~10の鎖状飽和アルコールであり、
前記有機溶剤の総量が、水系インクジェット用顔料分散体全体中1~8重量%である、水系インクジェット用顔料分散体。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
黒色顔料、分散剤、有機溶剤及び水を含む水系インクジェット用顔料分散体において、
前記黒色顔料が、ジブチルフタレート(DBP)吸収量80~150cm
3
/100gのカーボンブラックであり、
前記分散剤が、ベンジルアクリレート系共重合体を有効成分として含み、
前記有機溶剤が、炭素数4~10のグリコールエーテル類、1価アルコール及び多価アルコールから選択される少なくとも1種を含み、且つ、前記1価アルコール及び多価アルコールが、炭素数4~10の鎖状飽和アルコールであり、
前記有機溶剤の総量が、水系インクジェット用顔料分散体全体中1~8重量%である、水系インクジェット用顔料分散体。
続きを表示(約 290 文字)
【請求項2】
前記黒色顔料100重量部に対して前記分散剤を固形分基準で15~60重量部含有する、請求項1記載の水系インクジェット用顔料分散体。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の水系インクジェット用顔料分散体の製造方法において、
前記黒色顔料、前記分散剤、前記有機溶剤及び前記水を含む混合液であって、該混合液全体中の前記有機溶剤の含有量が1~8重量%となるように調整したものを得た後、前記混合液を分散処理する工程を含む、製造方法。
【請求項4】
請求項1又は2に記載の水系インクジェット用顔料分散体を含む水系インクジェット用インク。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、水系インクジェット用顔料分散体及びその製造方法に関し、特に顔料としてカーボンブラックを用いた水系インクジェット用顔料分散体及びその製造方法に関するものである。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、インクジェットプリンターは、画質、印刷速度の向上により、家庭における印刷だけでなく、ビジネス文書の作成などの各種事業者などにおける印刷でも使用されるようになってきている。一方、例えば、後者のようなビジネス・産業用途の印刷においては、更なる高画質化、高速印刷化などが要請されており、これらに対応するために各種の検討がされている(例えば特許文献1~3)。
【0003】
特許文献1では、文字品位に優れた画像を記録しうることに加え、マーカーペンでなぞっても汚れにくい、耐マーカー性などの堅牢性に優れた画像を記録可能とすべく、顔料及びウレタン樹脂を含有するインクジェット用の水性インクにおいて、特定のウレタン樹脂を用いること、水性インクの動的表面張力を所定の範囲とすることが提案されている。
【0004】
特許文献2では、着色組成物(インク)に求められる特性がより高度になるにともない、従来の分散剤では着色材の分散性が十分ではなく、かつ、分散剤の使用量を多くするとインク吐出時や吐出後の加熱による色相の変化等の耐熱性が問題となることから、少量でも優れた分散性を有する分散剤を提供すべく、特定のブロック共重合体が所定の範囲の含有率である重合生成物、また、これを含む着色組成物が提案されている。
【0005】
特許文献3では、コート紙記録時の耐擦性を向上するインクジェット記録用水性インクを提供すべく、インクジェット記録用水性インクに含まれる樹脂粒子を所定のポリマーで構成し、乾固したインク膜の25℃における貯蔵弾性率を所定の範囲とすることが提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2018-150514号公報
特開2021-98835号公報
特開2022-156109号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
前述の従来技術によると、インクジェット印刷における高画質化、高速印刷化の市場の要請にこたえることは可能であると考えられる。しかし、本発明者の検討によると、これらの従来技術の中には、インクジェット用インクの製造時の最終段階において通常行われるフィルターろ過工程において、ろ過圧力を大きくする必要が生じたり、フィルターが詰まり易く、フィルター交換を頻繁に行う必要が生じたりするなどのフィルターろ過性が悪い場合があり、消費電力の増加、フィルターの使用量、フィルター交換の工数、インクのロス量等が増加する場合があることが判明した。
【0008】
そこで、本発明の目的は、フィルターろ過性が良好な水系インクジェット用インクを製造可能な顔料分散体及び該顔料分散体の製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明者は、前述の課題解決のため鋭意検討を行った。その結果、水系インクジェット用顔料分散体において、顔料、分散剤、有機溶剤を特定のものを採用し、有機溶剤の総量を所定範囲にすることで、フィルターろ過性が良好な水系インクジェット用インクを製造可能な顔料分散体が得られることを見出した。本発明は、下記(1)~(4)に関する。
【0010】
(1)黒色顔料、分散剤、有機溶剤及び水を含む水系インクジェット用顔料分散体において、
前記黒色顔料が、ジブチルフタレート(DBP)吸収量80~150cm
3
/100gのカーボンブラックであり、
前記分散剤が、ベンジルアクリレート系共重合体を有効成分として含み、
前記有機溶剤が、炭素数4~10のグリコールエーテル類、1価アルコール及び多価アルコールから選択される少なくとも1種を含み、且つ、前記1価アルコール及び多価アルコールが、炭素数4~10の鎖状飽和アルコールであり、
前記有機溶剤の総量が、水系インクジェット用顔料分散体全体中1~8重量%である、水系インクジェット用顔料分散体。
(2)前記黒色顔料100重量部に対して前記分散剤を固形分基準で15~60重量部含有する、前項(1)記載の水系インクジェット用顔料分散体。
(3)前項(1)又は(2)に記載の水系インクジェット用顔料分散体の製造方法において、
前記黒色顔料、前記分散剤、前記有機溶剤及び前記水を含む混合液であって、該混合液全体中の前記有機溶剤の含有量が1~8重量%となるように調整したものを得た後、前記混合液を分散処理する工程を含む、製造方法。
(4)前項(1)又は(2)に記載の水系インクジェット用顔料分散体を含む水系インクジェット用インク。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)
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