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公開番号2025091282
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-18
出願番号2023206464
出願日2023-12-06
発明の名称直列6気筒エンジンの制振構造
出願人マツダ株式会社
代理人個人,個人
主分類F02F 7/00 20060101AFI20250611BHJP(燃焼機関;熱ガスまたは燃焼生成物を利用する機関設備)
要約【課題】多気筒のレシプロ型エンジンにおける振動を効果的に減衰することができるエンジンの制振構造を提供する。
【解決手段】直列6気筒エンジン1は、6つのピストン11~16と、クランクシャフト30と、クランクシャフト30の後端に固定されたフライホイール52と、クランクシャフト30を軸支する7つのクランクジャーナル部61~67を有する下シリンダブロック60と、下シリンダブロック60における#2~#4気筒1b~1dの間の下部の少なくとも1箇所に取り付けられたダイナミックダンパ80と、を備える。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
車両に縦置きに搭載され、直列に配置された6つの気筒を備える直列6気筒エンジンの制振構造であって、
前記6つの気筒のそれぞれに往復動可能に嵌装されたピストンと、
前記車両の上下方向において前記ピストンの下方に配置され、且つ、前記ピストンに対してコネクティングロッドを介して連結されて回転するクランクシャフトと、
前記クランクシャフトに対して前記上下方向の下方に配置され、且つ、前記クランクシャフトにおける隣り合う気筒同士の間で前記クランクシャフトを軸支する複数のクランクジャーナル部を有するシリンダブロックと、
前記車両の前後方向において、前記クランクシャフトの後端に固定されたフライホイールと、
前記6つの気筒について、前記車両の前後方向における前側から後側に向けて、#1気筒、#2気筒、#3気筒、#4気筒、#5気筒、#6気筒の順に配列されているとする場合に、前記シリンダブロックの下部における前記#2気筒から#4気筒の間の少なくとも1箇所に取り付けられたダイナミックダンパと、
を備える、
直列6気筒エンジンの制振構造。
続きを表示(約 750 文字)【請求項2】
前記ダイナミックダンパは、
前記クランクジャーナル部の下部に取り付けられ、当該下部から下方に延びる固定部と、
前記固定部の下部に接続され、前記前後方向に延びる梁部と、
前記はリブにおける前記前後方向の一方側および他方側のそれぞれの接続部で接続され、互いに前記前後方向に離間した状態でそれぞれが前記車両の左右方向に延びる2つのマス部と、を一体に有する、
請求項1に記載の直列6気筒エンジンの制振構造。
【請求項3】
前記固定部は、柱形状を有し、
前記固定部における柱中心を通り、前記前後方向に対して直交する仮想平面を仮定する場合に、前記ダイナミックダンパは、前記仮想平面に対して対称の形状を有する、
請求項2に記載の直列6気筒エンジンの制振構造。
【請求項4】
前記梁部と前記2つのマス部とを、前記左右方向の一方から側面視する場合に、前記梁部は、当該梁部における前記上下方向の厚み寸法が、前記2つのマス部のそれぞれにおける前記上下方向の厚み寸法よりも小さくなるように形成されている、
請求項2に記載の直列6気筒エンジンの制振構造。
【請求項5】
前記梁部と前記2つのマス部とを、前記左右方向の一方から側面視する場合、および前記上下方向の一方から平面視する場合の両場合において、前記梁部と前記2つのマス部とは、ともにH字形状をなす、
請求項1から請求項4の何れかに記載の直列6気筒エンジンの制振構造。
【請求項6】
前記ダイナミックダンパは、鋳鉄を用いて形成されている、
請求項1から請求項4の何れかに記載の直列6気筒エンジンの制振構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、直列6気筒エンジンの制振構造に関し、特にレシプロ型エンジンの制振構造に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
車両のエンジンルームに縦置きに搭載される直列6気筒のレシプロ型エンジン(以下では、単に「エンジン」と記載する場合がある。)では、駆動に際して振動が発生する。エンジンで発生した振動は、トランスミッションなどを介して車室内へと放射音として伝播される。乗車人員の快適性確保という観点から、車室内への放射音の伝播を抑制することが求められる。なお、直列6気筒エンジンでは、直列4気筒エンジンよりも放射面積が広いため、大きな放射音が伝播される。
【0003】
車室内への放射音の伝播を抑制する方策としては、エンジン全体を遮音材で覆うことが考えられる。エンジン全体を遮音材で覆うことにより、全域の周波数でのエンジン外部へ放射される音の低減が可能となる。ただし、エンジンを遮音材で覆うだけでは、一部の共振周波数では目標とするレベルまで遮音することが難しい。
【0004】
上記のような一部の共振周波数でのレベルを低減する方策として、例えば、特許文献1には、次のような構造が提案されている。
【0005】
特許文献1には、複数のメインベアリングキャップがインテグラルビームにより一体的に結合され、当該インテグラルビームに弾性部材を介して慣性マスが取り付けられてなる構造が開示されている。特許文献1では、インテグラルビームに上記のように慣性マスを取り付けることにより、インテグラルビーム自体の寸法や重量を増大させることなく、エンジン振動を効果的に低減できるとされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
実開昭63-126611号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、上記特許文献1に開示の振動減衰構造では、十分に直列6気筒エンジンで生じる振動を減衰させることができず、車室内に放射音が伝播されてしまう場合がある。即ち、特許文献1に開示の構造は、インテグラルビームの下方に慣性マスが取り付けられているが、取り付ける箇所までは特定されていないため、十分に振動を減衰することが難しい場合があると考えられる。
【0008】
本発明は、上記のような問題の解決を図ろうとなされたものであって、エンジンルームに縦置きに搭載される直列6気筒のレシプロ型エンジンにおける振動を効果的に減衰することができる直列6気筒エンジンの制振構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の一態様に係る直列6気筒エンジンの制振構造は、車両に縦置きに搭載され、直列に配置された6つの気筒を備える直列6気筒エンジンの制振構造であって、前記6つの気筒のそれぞれに往復動可能に嵌装されたピストンと、前記車両の上下方向において前記ピストンの下方に配置され、且つ、前記ピストンに対してコネクティングロッドを介して連結されて回転するクランクシャフトと、前記クランクシャフトに対して前記上下方向の下方に配置され、且つ、前記クランクシャフトにおける隣り合う気筒同士の間で前記クランクシャフトを軸支する複数のクランクジャーナル部を有するシリンダブロックと、前記車両の前後方向において、前記クランクシャフトの後端に固定されたフライホイールと、前記6つの気筒について、前記車両の前後方向における前側から後側に向けて、#1気筒、#2気筒、#3気筒、#4気筒、#5気筒、#6気筒の順に配列されているとする場合に、前記シリンダブロックの下部における前記#2気筒から#4気筒の間の少なくとも1箇所に取り付けられたダイナミックダンパとを備える。
【0010】
上記態様に係る直列6気筒エンジンの制振構造では、シリンダブロックの下部における#2~#4気筒の間の少なくとも1箇所の下部にダイナミックダンパが取り付けられている。このような構成を採用するのは、クランクシャフトの後端にフライホイールが固定されていることに起因する。即ち、クランクシャフトは、後端にフライホイールが固定されているために、長手方向の後端側よりも前端側で大きな振幅で振動する。
(【0011】以降は省略されています)

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