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公開番号2025085359
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-05
出願番号2023199182
出願日2023-11-24
発明の名称モールの組付方法及び自動車ドア用グラスラン
出願人西川ゴム工業株式会社,マツダ株式会社
代理人弁理士法人前田特許事務所
主分類B60R 13/04 20060101AFI20250529BHJP(車両一般)
要約【課題】モールのグラスランへの組付作業性を良好するとともに作業工数を削減しながら、経年や外的環境による外観見栄えの悪化を抑制する。
【解決手段】モールの組付方法は、モール30に第1位置決め部材34を固定する固定工程と、第1位置決め部材34が固定されたモール30に形成されているモール側嵌合部を、本体側嵌合部の端部に嵌合させた後、モール30をグラスラン上辺部11に対して前後方向他方へ相対移動させる移動工程と、第1係止部34cを、グラスラン上辺部11の第1挿入孔58に挿入して係止させる第1係止工程と、移動工程の後、モール30の前後方向他方の端部に第2係止部35cを有する第2位置決め部材35を固定し、第2係止部35cをグラスラン上辺部11の前後方向他方に形成されている第2挿入孔59に挿入して係止させる第2係止工程とを備えている。
【選択図】図7
特許請求の範囲【請求項1】
ウインドフレームに車外側から組み付けられる自動車ドア用グラスランにおける車両前後方向に延びるグラスラン上辺部の車外側に、車両前後方向に延びるモールを組み付けるモールの組付方法であって、
前記グラスラン上辺部の車外側に、車両前後方向に延びる本体側嵌合部を形成するグラスラン成形工程と、
前記モールの車両前後方向一方の端部に、他方へ向けて突出する第1係止部を有する第1位置決め部材を固定する固定工程と、
前記第1位置決め部材が固定された前記モールの車両前後方向他方の端部に形成されているモール側嵌合部を、前記本体側嵌合部の車両前後方向一方の端部に嵌合させた後、前記モールを前記グラスラン上辺部に対して車両前後方向他方へ相対移動させる移動工程と、
前記相対移動により、前記第1係止部を、前記グラスラン上辺部の車両前後方向一方に形成されている第1挿入孔に挿入して当該第1挿入孔の周縁部に係止させる第1係止工程と、
前記移動工程の後、前記モールの車両前後方向他方の端部に、一方へ向けて突出する第2係止部を有する第2位置決め部材を固定し、前記第2係止部を前記グラスラン上辺部の車両前後方向他方に形成されている第2挿入孔に挿入して当該第2挿入孔の周縁部に係止させる第2係止工程とを備えている、モールの組付方法。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
請求項1に記載のモールの組付方法において、
前記第2係止工程では、前記第2位置決め部材に形成されている爪部を弾性変形させて前記モールに形成されている切欠部に引っ掛けることにより、前記第2位置決め部材を前記モールに固定する、モールの組付方法。
【請求項3】
請求項2に記載のモールの組付方法において、
前記第2係止工程では、前記第2位置決め部材の上下方向両側にそれぞれ形成されている上側爪部及び下側爪部を弾性変形させて前記モールの上下方向両側にそれぞれ形成されている上側切欠部及び下側切欠部に引っ掛けることにより、前記第2位置決め部材を前記モールに固定する、モールの組付方法。
【請求項4】
請求項1に記載のモールの組付方法において、
前記第2係止工程では、前記第2位置決め部材が有する固定板部を、前記モールの車内側の面と前記グラスラン上辺部の車外側の面との間に車両前後方向他方から挿入し、前記第2位置決め部材における前記固定板部よりも車内側に形成されている前記第2係止部を前記第2挿入孔に挿入する、モールの組付方法。
【請求項5】
ウインドフレームに車外側から組み付けられる自動車ドア用グラスランであって、
車両前後方向に延びるグラスラン上辺部と、
車両前後方向に延びるとともに前記グラスラン上辺部の車外側に組み付けられるモールと、
前記モールの車両前後方向一方の端部に固定される第1位置決め部材と、
前記モールの車両前後方向他方の端部に固定される第2位置決め部材とを備え、
前記グラスラン上辺部の車両前後方向一方には第1挿入孔が形成され、
前記グラスラン上辺部の車両前後方向他方には第2挿入孔が形成され、
前記第1位置決め部材には、車両前後方向他方へ向けて突出し、前記第1挿入孔に車両前後方向一方から挿入される第1係止部が形成され、
前記第2位置決め部材には、車両前後方向一方へ向けて突出し、前記第2挿入孔に車両前後方向他方から挿入される第2係止部が形成されている、自動車ドア用グラスラン。
【請求項6】
請求項5に記載の自動車ドア用グラスランにおいて、
前記第2位置決め部材には、弾性変形可能な爪部が形成され、
前記モールには、前記爪部が引っ掛かる切欠部が形成されている、自動車ドア用グラスラン。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、自動車ドアのウインドフレームに配設される自動車ドア用グラスラン及びそのグラスランの車外側にモールを組み付ける組付方法に関するものである。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
例えば特許文献1には、ウインドフレームに対して車外側から組み付けられるグラスランが開示されている。特許文献1のグラスランは、自動車のルーフの側縁部に沿って前後方向に延びるグラスラン上辺部と、グラスラン上辺部の車外側に組み付けられるモールとを備えている。グラスラン上辺部の車外側には、モールが嵌合する嵌合部が前後方向に連続したレール状に形成されている。一方、モールの後端部には、エンドキャップと呼ばれる位置決め部材が固定されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2019-112010号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、特許文献1では、モールをグラスラン上辺部に組み付ける際に、モールの前端部をグラスラン上辺部の嵌合部の後端部に嵌合させてから、モールをグラスラン上辺部に対してその前方へ向けて相対的に移動させる。
【0005】
このモールのグラスラン上辺部への組付について図9を用いて詳細に説明する。図9は特許文献1の図7に相当する図であり、グラスラン上辺部11及びモール30を水平方向に切断した時の断面を示している。FIG.9Aは、モール30を組み付ける途中におけるグラスラン上辺部11及びモール30の後端部近傍の断面図、FIG.9Bは、モール30を組み付ける途中におけるグラスラン上辺部11及びモール30の前端部近傍の断面図、FIG.9Cは、モール30の組付が完了した状態におけるグラスラン上辺部11及びモール30の後端部近傍の断面図、FIG.9Dは、モール30の組付が完了した状態におけるグラスラン上辺部11及びモール30の前端部近傍の断面図である。各図における矢印Aはモール30の組付方向、すなわちモール30のグラスラン上辺部11に対する相対移動方向を示している。
【0006】
特許文献1に記載されているように、モール30の後端部には、位置決め部材34が固定されており、この位置決め部材34の後端部には係止部34cが前方へ向けて突出するように設けられている。一方、グラスラン上辺部11の後端部には、係止部34cが挿入可能な挿入孔58が形成されている。FIG.9Aに示すようにモール30を組付方向に移動させていくと、FIG.9Cに示すように係止部34cが挿入孔58に挿入されることで組付が完了する。これにより、モール30の後端部については位置決め部材34を介してグラスラン上辺部11に固定される。
【0007】
一方、FIG.9B、9Dで示すグラスラン上辺部11の前端部に着目する。モール30の前端部もグラスラン上辺部11に固定しておく必要があるが、後端部と同様な位置決め部材34を設けることはできない。つまり、モール30の移動方向が前方向であるため、後端部のような係止部34cを組付操作に伴ってグラスラン上辺部11に挿入することは無理である。このため、モール30の前端部に設けた部材Bは、両面テープCを用いてグラスラン上辺部11に固定する構造が必要になる。
【0008】
ところが、両面テープを用いる場合、モール30の接着面へのプライマーの塗布、グラスラン上辺部11の接着面へのプライマーの塗布、グラスラン上辺部11への両面テープの貼り付け、両面テープの離型紙はがし、圧着工程といった多くの工程が必要になるので、作業性が悪くなるとともに作業工数の増加を招く。さらに、経年や外的環境によって両面テープの接着力が低下してしまい、モール30の前端部がグラスラン上辺部11から浮き上がって外観見栄えが悪化することも考えられる。
【0009】
本開示は、かかる点に鑑みたものであり、その目的とするところは、モールのグラスランへの組付作業性を良好するとともに作業工数を削減しながら、経年や外的環境による外観見栄えの悪化を抑制することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するために、本開示の一態様では、ウインドフレームに車外側から組み付けられる自動車ドア用グラスランにおける車両前後方向に延びるグラスラン上辺部の車外側に、車両前後方向に延びるモールを組み付けるモールの組付方法を前提とすることができる。モールの組付方法は、前記グラスラン上辺部の車外側に、車両前後方向に延びる本体側嵌合部を形成するグラスラン成形工程と、前記モールの車両前後方向一方の端部に、他方へ向けて突出する第1係止部を有する第1位置決め部材を固定する固定工程と、前記第1位置決め部材が固定された前記モールの車両前後方向他方の端部に形成されているモール側嵌合部を、前記本体側嵌合部の車両前後方向一方の端部に嵌合させた後、前記モールを前記グラスラン上辺部に対して車両前後方向他方へ相対移動させる移動工程と、前記相対移動により、前記第1係止部を、前記グラスラン上辺部の車両前後方向一方に形成されている第1挿入孔に挿入して当該第1挿入孔の周縁部に係止させる第1係止工程と、前記移動工程の後、前記モールの車両前後方向他方の端部に、一方へ向けて突出する第2係止部を有する第2位置決め部材を固定し、前記第2係止部を前記グラスラン上辺部の車両前後方向他方に形成されている第2挿入孔に挿入して当該第2挿入孔の周縁部に係止させる第2係止工程とを備えている。
(【0011】以降は省略されています)

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