TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2025091422
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-18
出願番号2025034145,2021516460
出願日2025-03-05,2019-09-20
発明の名称置換ピリジニル化合物およびその使用
出願人バイオノミクス リミテッド
代理人個人,個人,個人
主分類C07D 401/04 20060101AFI20250611BHJP(有機化学)
要約【課題】皮質ガンマ振動の生成が関与する回路網が破壊されているCNS障害に伴う認知機能不全および陰性症状の処置および/または増強に有用な化合物を提供する。
【解決手段】下記式(I)で表される化合物とする。
<com:Image com:imageContentCategory="Drawing"> <com:ImageFormatCategory>JPEG</com:ImageFormatCategory> <com:FileName>2025091422000229.jpg</com:FileName> <com:HeightMeasure com:measureUnitCode="Mm">71</com:HeightMeasure> <com:WidthMeasure com:measureUnitCode="Mm">118</com:WidthMeasure> </com:Image>
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
それを必要とする患者において、ファストスパイキングPV+介在ニューロンおよび皮質ガンマ振動の生成が関与する回路網が破壊されているCNS障害に伴う認知機能不全および陰性症状を処置する方法であって、前記患者に式(I):
JPEG
2025091422000218.jpg
71
118
[式中、


、X

、X

またはX

の1つはNであり、その他は独立して、CH、CF、CCF

、CCl、CCH

またはCOCF

から選択され;


は、フェニル、CN、F、OCF

、C

~C

アルコキシまたはC

~C

アルキルであり;


は、H、C

~C

アルキルまたはC

~C

アルコキシであり;


は、HまたはCH

であり;あるいは


およびR

は一緒になって、置換されていてもよい5もしくは6員のO含有ヘテロシクリレン、置換されていてもよい5もしくは6員のO含有ヘテロアリーレン、または置換されていてもよい5もしくは6員のアリーレンを表し;および


およびR

は独立して、HもしくはC

~C

アルキルであり、またはR

およびR

は一緒になって、置換されていてもよい4~7員のシクロアルキレンもしくは置換されていてもよい5~7員のヘテロシクレンを表す]
の化合物、またはその薬学的に許容される塩、溶媒和物もしくはプロドラッグ、およびその立体異性体の有効量を投与するステップを含む、方法。
続きを表示(約 2,200 文字)【請求項2】
式(I’):
JPEG
2025091422000219.jpg
71
121
[式中、


、X

、X

またはX

の1つはNであり、その他は独立して、CH、CF、CCF

、CCH

またはCOCF

から選択され;


は、フェニル、CN、F、OCF

、C

~C

アルコキシまたはC

~C

アルキルであり;


は、H、C

~C

アルキルまたはC

~C

アルコキシであり;


は、HまたはCH

であり;あるいは


およびR

は一緒になって、置換されていてもよい5もしくは6員のO含有ヘテロシクリレン、置換されていてもよい5もしくは6員のO含有ヘテロアリーレン、または置換されていてもよい5もしくは6員のアリーレンを表し;および


およびR

は独立して、HもしくはC

~C

アルキルであり、またはR

およびR

は一緒になって、置換されていてもよい4~7員のシクロアルキレンもしくは置換されていてもよい5~7員のヘテロシクレンを表す]
の化合物、またはその薬学的に許容される塩、溶媒和物もしくはプロドラッグ、およびその立体異性体。
【請求項3】


が、CN、F、OCF

、C

~C

アルコキシまたはC

~C

アルキルである、請求項2に記載の式(I’)の化合物。
【請求項4】


が、C

~C

アルキルもしくはC

~C

アルコキシであり、または


およびR

が一緒になって、置換されていてもよい5員のO含有ヘテロシクリルを表す、
請求項2または3に記載の式(I’)の化合物。
【請求項5】
式(I’a)、(I’b)、(I’c)、または(Id’)
JPEG
2025091422000220.jpg
195
95
[式中、R

~R

は、請求項2において定義される通りであり、R

は独立して、OF

、CF

、F、またはCH

から選択され、nは、0、1、または2である]
の化合物である、請求項2に記載の式(I’)の化合物。
【請求項6】
式(I’a)~(I’d)の化合物[式中、R

およびR

は一緒になって、置換されていてもよい4~7員のシクロアルキレンまたは置換されていてもよい5~7員のヘテロシクレンを表す]から選択される、請求項5に記載の式(I’)の化合物。
【請求項7】
式(I’a)[式中、R

~R

は、請求項2において定義される通りであり、R

は独立して、OF

、CF

、F、またはCH

から選択され、nは、0、1、または2である]の化合物である、請求項6に記載の式(I’)の化合物。
【請求項8】
式(I’a)
JPEG
2025091422000221.jpg
71
138
[式中、R

~R

およびnは、請求項5において定義される通りである]
の化合物である、請求項5に記載の式(I’)の化合物。
【請求項9】
式(I”a)
JPEG
2025091422000222.jpg
82
150
[式中、R

~R

は、請求項2において定義される通りである]
の化合物である、請求項8に記載の式(I’)の化合物。
【請求項10】
式(I”b)
JPEG
2025091422000223.jpg
82
151
[式中、R

~R

は、請求項2において定義される通りである]
の化合物である、請求項9に記載の式(I’)の化合物。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、一般に、ファストスパイキング(fast spiking)PV+介在ニューロンおよび皮質ガンマ振動の生成が関与する回路網が破壊されている(disrupted)CNS障害に伴う認知機能不全および陰性症状の処置および/または増強に有用な化合物に関する。本開示により、認知機能不全および陰性症状の治療および予防方法において使用するための薬剤(medicament)およびそれを含有する組成物の製造が可能になる。
続きを表示(約 3,700 文字)【背景技術】
【0002】
KCNC1~4遺伝子によってコードされるKv3電位依存性カリウムチャネル(voltage-gated potassium channels)Kv3.1~Kv3.4は、急速再分極に関するニューロンの能力を担っており、それによって高頻度活動電位発生(action potential firing)を容易にする。これらの急速活性化特性のために、Kv3チャネルは、ファストスパイキングニューロンにおいて発生頻度を設定および制御する際に重要であると考えられる。したがって、Kv3チャネルは、皮質ニューロン回路網において、同期ガンマ(γ)周波数振動(30~80Hz)を生成する中心的な役割を果たすと考えられる。ニューロン集団の全体において同期するとき、これらのγ振動は、生産的な認知および行動反応と関連する。それらの機能不全は認知障害および陰性症状に関連すると考えられる。具体的には、ガンマ同調性の発生に関与するファストスパイキング介在ニューロンは、カルシウム結合タンパク質であるパルブアルブミン(PV)を発現するものである。
【0003】
Kv3.1およびKv3.2サブユニットは、PV陽性ファストスパイキングGABA作動性介在ニューロンにおいて発現し、皮質回路網の活動を編成するこれらの介在ニューロンの急速活動電位発生に関与する。
【0004】
統合失調症を患う患者およびその状態の動物モデルにおける研究は、皮質回路網がコヒーレントなガンマ周波数振動を発生できないことを示している。さらに、統合失調症患者から得られた皮質組織を使用した死後研究は、残っているPV+介在ニューロンにおけるPVおよびKv3.1チャネルの発現の低減を報告している。さらに、正常に機能しないガンマ振動を導くPV介在ニューロン機能不全は、ファストスパイキングPV+介在ニューロンおよび皮質ガンマ振動の生成が関与する回路網が破壊されている認知機能不全および陰性症状を伴ういくつかの病態:統合失調症、アルツハイマー病、トゥーレット症候群、自閉症、認知症、癲癇と関係づけられる。
【0005】
したがって、Kv3.1および/またはKv3.2チャネルの薬理学的操作は、ファストスパイキングPV+介在ニューロンおよび皮質ガンマ振動の生成が関与する回路網が正常に機能しない中枢神経系障害に伴う認知機能不全および陰性症状を処置する可能性がある方法を意味する。ファストスパイキング特性をPV介在ニューロンに戻すことによってKv3.1および/またはKv3.2を正に調節する低分子は、認知機能不全および陰性症状に対する新規治療的処置を意味する。
【発明の概要】
【0006】
本開示から、本発明の化合物がその部分式の化合物を含め、Kv3.1および/またはKv3.2チャネルの活性化因子であり、したがって、中枢神経系障害、例えば、統合失調症、アルツハイマー病、トゥーレット症候群、自閉症、認知症、癲癇およびガンマ振動が正常に機能しない他の障害に伴う認知機能不全および陰性症状の処置において治療上有用であることが教示される。
【0007】
一態様において、本発明は、それを必要とする対象において、ファストスパイキングPV+介在ニューロンおよび皮質ガンマ振動の生成が関与する回路網が破壊されているCNS障害に伴う認知機能不全および陰性症状を処置する方法であって、患者に、式(I):
JPEG
2025091422000001.jpg
71
118
[式中、


、X

、X

またはX

の1つはNであり、その他は独立して、CH、CF、CCF

、CCl、CCH

またはCOCF

から選択され;


は、フェニル、CN、F、OCF

、C

~C

アルコキシまたはC

~C

アルキルであり;


は、H、C

~C

アルキルまたはC

~C

アルコキシであり;


は、HまたはCH

であり;あるいは


およびR

は一緒になって、置換されていてもよい5もしくは6員のO含有ヘテロシクリレン(heterocyclylene)、置換されていてもよい5もしくは6員のO含有ヘテロアリーレン、または置換されていてもよい5もしくは6員のアリーレンを表し;および


およびR

は独立して、HもしくはC

~C

アルキルであり、またはR

およびR

は一緒になって、置換されていてもよい4~7員のシクロアルキレンもしくは置換されていてもよい5~7員のヘテロシクリレンを表す]
の化合物、またはその薬学的に許容される塩、溶媒和物もしくはプロドラッグ、およびその立体異性体の有効量を投与するステップを含む、方法を提供する。
【0008】
別の態様において、本発明は、式(I’):
JPEG
2025091422000002.jpg
65
116
[式中、


、X

、X

またはX

の1つはNであり、その他は独立して、CH、CF、CCF

、CCH

またはCOCF

から選択され;


は、フェニル、CN、F、OCF

、C

~C

アルコキシまたはC

~C

アルキルであり;


は、H、C

~C

アルキルまたはC

~C

アルコキシであり;


は、HまたはCH

であり;あるいは


およびR

は一緒になって、置換されていてもよい5もしくは6員のO含有ヘテロシクリレン、置換されていてもよい5もしくは6員のO含有ヘテロアリーレン、または置換されていてもよい5もしくは6員のアリーレンを表し;および


およびR

は独立して、HもしくはC

~C

アルキルであり、またはR

およびR

は一緒になって、置換されていてもよい4~7員のシクロアルキレンもしくは置換されていてもよい5~7員のヘテロシクリレンを表す]
の化合物、またはその薬学的に許容される塩、溶媒和物もしくはプロドラッグ、およびその立体異性体を提供する。
【0009】
ある実施形態において、


は、CN、F、OCF

、C

~C

アルコキシもしくはC

~C

アルキルであり;


は、C

~C

アルキルもしくはC

~C

アルコキシであり;または


およびR

は一緒になって、置換されていてもよい5員のO含有ヘテロシクリルを表す。
【0010】
ある実施形態において、式(I’)の化合物は、式(I’a)、(I’b)、(I’c)、または(I’d):
JPEG
2025091422000003.jpg
195
95
[式中、R

~R

は上に定義した通りであり、R

は独立して、OF

、CF

、F、またはCH

から選択され、nは、0、1、または2である]
の化合物である。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

株式会社トクヤマ
グルコンアミド誘導体
2か月前
日本化薬株式会社
新規顕色剤及び記録材料
2か月前
日本化薬株式会社
新規顕色剤及び記録材料
2か月前
花王株式会社
ポリアミド系ポリマー
3か月前
日産化学株式会社
ピリジン化合物の製造方法
1か月前
ダイキン工業株式会社
シラン化合物
2か月前
日本特殊陶業株式会社
メタン製造装置
12日前
株式会社トクヤマ
グルコンアミド誘導体の製造方法
2か月前
花王株式会社
新規ピリジニウム化合物
2か月前
四国化成工業株式会社
エポキシ化合物およびその利用
1か月前
ユニチカ株式会社
ビスマレイミドおよびその製造方法
21日前
金剛化学株式会社
ボルチオキセチンの製造方法
24日前
日産化学株式会社
ピラゾール化合物及び有害生物防除剤
3か月前
国立大学法人京都大学
細胞質送達ペプチド
2か月前
石原産業株式会社
シアノイミダゾール系化合物の製造方法
3か月前
四国化成工業株式会社
イソフタル酸化合物およびその利用
1か月前
四国化成工業株式会社
テレフタル酸化合物およびその利用
1か月前
小川香料株式会社
化合物及び香料組成物
2か月前
キヤノン株式会社
有機化合物及び有機発光素子
6日前
株式会社カネカ
プロピレンオキサイド(PO)製造システム
1か月前
小川香料株式会社
化合物及び香料組成物
2か月前
キヤノン株式会社
有機化合物及び有機発光素子
21日前
ダイキン工業株式会社
SF5含有シラン化合物
2か月前
キヤノン株式会社
有機化合物及び有機発光素子
21日前
キヤノン株式会社
有機化合物及び有機発光素子
1か月前
株式会社半導体エネルギー研究所
有機金属錯体、発光デバイス
25日前
JFEスチール株式会社
メタノール合成方法
26日前
オリザ油化株式会社
新規化合物及びその用途
2か月前
旭化成株式会社
ホルムアルデヒドの製造方法
20日前
株式会社トクヤマ
精製第4級アンモニウム化合物水溶液の製造方法
1か月前
旭化成株式会社
軽質オレフィンの製造方法
27日前
住友ベークライト株式会社
フェノールの製造方法
18日前
出光興産株式会社
プロピレンの製造方法
28日前
国立医薬品食品衛生研究所長
新規ペプチド
2か月前
日産化学株式会社
新規な縮合ヘテロ環アミド化合物及び有害生物防除剤
27日前
上野製薬株式会社
6-置換-2-ナフトエ酸アリルエステル
2か月前
続きを見る