TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025092780
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-19
出願番号2025062675,2020065082
出願日2025-04-04,2020-03-31
発明の名称積層体および包装容器
出願人大日本印刷株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類B32B 27/32 20060101AFI20250612BHJP(積層体)
要約【課題】モノマテリアル包装容器の作製に好適に使用することができ、かつ蒸着膜との密着性が高く、包装容器とした場合のデラミネーションを効果的に防止することのできる、積層体の提供。
【解決手段】本発明の積層体は、少なくとも第1のシーラント層と、蒸着膜と、基材と、第2のシーラント層と、を備え、前記基材が、少なくともポリエチレン樹脂層と表面樹脂層とを備え、前記基材のポリエチレン樹脂層、第1のシーラント層および第2のシーラント層が、ポリエチレンから構成されており、前記基材の表面樹脂層は、融点150℃以上の樹脂材料を含み、前記蒸着膜は、前記基材の表面樹脂層上に設けられており、前記基材は、延伸処理が施されていることを特徴とする。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
少なくとも、第1のシーラント層と蒸着膜と基材と第2のシーラント層とを順に備える積層体であって、
前記基材が、少なくともポリエチレン樹脂層と表面樹脂層とを備え、
前記第1のシーラント層および第2のシーラント層が、ポリエチレン樹脂から構成されており、
前記基材の表面樹脂層は、融点150℃以上の樹脂材料を含み、
前記蒸着膜は、前記基材の表面樹脂層上に設けられており、
前記基材は延伸処理が施されていることを特徴とする、積層体。
続きを表示(約 700 文字)【請求項2】
前記表面樹脂層は、融点が150℃以上265℃以下の樹脂材料を含む、請求項1に記載の積層体。
【請求項3】
前記ポリエチレン樹脂と、前記表面樹脂層に含まれる融点150℃以上の樹脂材料との融点差が、20~80℃である、請求項1または2に記載の積層体。
【請求項4】
前記表面樹脂層の樹脂材料は、極性基を有する重合体からなる、請求項1~3のいずれか一項に記載の積層体。
【請求項5】
前記表面樹脂層の樹脂材料が、エチレンビニルアルコール共重合体、ポリビニルアルコール、ポリエステル、ナイロン6、ナイロン6,6、ナイロン6-ナイロン6,6共重合体、MXDナイロンおよびアモルファスナイロンから選択される1以上の樹脂材料である、請求項1~4のいずれか一項に記載の積層体。
【請求項6】
前記基材のポリエチレン樹脂層が、多層構造を有する、請求項1~5のいずれか一項に記載の積層体。
【請求項7】
前記基材のポリエチレン樹脂層は、相溶化剤を含む層を少なくとも1層備える、請求項1~6のいずれか一項に記載の積層体。
【請求項8】
前記基材が、共押フィルムである、請求項1~7のいずれか一項に記載の積層体。
【請求項9】
前記第1のシーラント層と前記蒸着膜との間に、バリアコート層をさらに備える、請求項1~8のいずれか一項に記載の積層体。
【請求項10】
包装容器に用いられる、請求項1~9のいずれか一項に記載の積層体。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、積層体および包装容器に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【0002】
従来、ポリエチレンテレフタレートなどのポリエステル樹脂からなる樹脂フィルム(以下、ポリエステルフィルムともいう)は、機械的特性、化学的安定性、耐熱性および透明性に優れると共に、安価であることから、包装容器の作製に使用される積層体を構成する基材として使用されている。
【0003】
このようなポリエステルフィルムは、通常、シーラント層であるポリエチレンフィルムと張り合わされ、積層体とされた後に、包装容器に成形される。
【0004】
上記した、異種の樹脂フィルム、すなわち、ポリエステルフィルムと、ポリエチレンフィルムとを貼り合わせた積層体により作製された包装容器は、それぞれの層に分離をすることが困難であり、使用後に回収した包装容器は、リサイクルに適しておらず、積極的にはリサイクルされていないという現状がある。
【0005】
そして、包装容器のリサイクル適性向上を目的として、ポリエステルフィルムに代えて、延伸処理が施されたポリエチレンフィルム(延伸ポリエチレンフィルム)を基材へ適用し、同一材料により構成される積層体を用いた包装容器(モノマテリアル包装容器)の作製が検討されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
今般、本発明者らは、ポリエステルフィルムをポリエチレンフィルムに変更することに伴い低下したガスバリア性を補填すべく、ポリエチレンフィルム表面に、蒸着膜を形成しようとしたところ、ポリエチレンフィルムと蒸着膜との密着性が十分ではなく、蒸着膜を形成したポリエチレンフィルムを用いて包装容器を作製した場合、ポリエチレンフィルムと蒸着膜との間で剥離(デラミネーション)を起こすおそれがあるという新たな課題を見出した。
【0007】
そして、驚くべきことに、本発明者らは、ポリエチレンフィルムの表面に、融点が150℃以上の樹脂材料を含む表面樹脂層を設けることにより、当該表面樹脂層上に、形成される蒸着膜の密着性が向上し、これに伴い、積層体のガスバリア性が顕著に向上し、上記の問題を解決することができるとの知見を得た。
【0008】
本発明はかかる知見に基づいてなされたものであり、その解決しようとする課題は、モノマテリアル包装容器の作製に好適に使用することができ、かつ蒸着膜との密着性が高く、包装容器とした場合のデラミネーションを効果的に防止することのできる、積層体を提供することである。
【0009】
また、本発明の解決しようとする課題は、上記した積層体からなる包装容器を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の積層体は、少なくとも、第1のシーラント層と蒸着膜と基材と第2のシーラント層とを順に備える積層体であって、
前記基材が、少なくともポリエチレン樹脂層と表面樹脂層とを備え、
前記第1のシーラント層および第2のシーラント層が、ポリエチレン樹脂から構成されており、
前記基材の表面樹脂層は、融点150℃以上の樹脂材料を含み、
前記蒸着膜は、前記基材の表面樹脂層上に設けられており、
前記基材は延伸処理が施されていることを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

大日本印刷株式会社
光学素子
10日前
大日本印刷株式会社
光学素子
10日前
大日本印刷株式会社
積層体および積層体の製造方法
9日前
大日本印刷株式会社
ボトル用キャップの回収システム
4日前
大日本印刷株式会社
被覆シート、鋼構造物、及び鋼構造物の補修方法
3日前
大日本印刷株式会社
太陽電池用反射シートおよび太陽光発電システム
9日前
大日本印刷株式会社
加飾積層体、転写シート、加飾部材、及び移動体
1日前
大日本印刷株式会社
真空断熱材用外包材、真空断熱材、および真空断熱材付き物品
3日前
大日本印刷株式会社
真空断熱材用外包材、真空断熱材、および真空断熱材付き物品
2日前
大日本印刷株式会社
チューブ容器用包材、チューブ容器及びキャップ付きチューブ容器
10日前
大日本印刷株式会社
積層体および包装容器
1日前
大日本印刷株式会社
積層体および包装容器
1日前
大日本印刷株式会社
複合プリフォーム、複合容器及びその製造方法、並びにプラスチックボトル
1日前
大日本印刷株式会社
電子情報記憶媒体、ICチップ、ICカード、公開鍵保存方法、及びプログラム
4日前
大日本印刷株式会社
蒸着マスクを製造するための金属板
3日前
大日本印刷株式会社
電子情報記憶媒体、ICチップ、ICカード、エラーコード応答方法、及びプログラム
1日前
大日本印刷株式会社
蓄電デバイス及び蓄電デバイス用の保護部材
10日前
大日本印刷株式会社
蓄電デバイス及び蓄電デバイス用の保護部材
10日前
大日本印刷株式会社
貫通電極基板及びその製造方法、並びに実装基板
2日前
大日本印刷株式会社
コイル、送電装置及び受電装置並びに電力伝送システム
8日前
大日本印刷株式会社
蓄電デバイス、外装フィルム、蓄電デバイスの製造方法
10日前
大日本印刷株式会社
積層体、積層体セット、包装袋形成用シート、および包装袋
3日前
大日本印刷株式会社
水素センサ、水素検知システム、および水素センサ用シート
10日前
大日本印刷株式会社
複合プリフォーム及びその製造方法、複合容器及びその製造方法、プリフォーム、並びにプラスチックボトル
1日前
大日本印刷株式会社
フィーダー細胞、細胞シートおよびそれらの製造方法、ならびにフィーダー細胞を用いた細胞の維持または増殖方法
1日前
東レ株式会社
積層体
5か月前
東レ株式会社
積層体
18日前
個人
箔転写シート
25日前
東レ株式会社
積層構造体
4か月前
ユニチカ株式会社
積層体
4か月前
東レ株式会社
積層フィルム
4か月前
東レ株式会社
強化繊維基材
17日前
東レ株式会社
積層フィルム
2か月前
東レ株式会社
強化繊維基材
17日前
エスケー化研株式会社
積層体
4か月前
東ソー株式会社
多層フィルム
3か月前
続きを見る