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公開番号2025092978
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-23
出願番号2023208433
出願日2023-12-11
発明の名称車両用空調装置
出願人サンデン株式会社
代理人弁理士法人エビス国際特許事務所
主分類B60H 3/02 20060101AFI20250616BHJP(車両一般)
要約【課題】空調エネルギー消費を抑制しつつ、乗車した乗員に対して、車室内の快適環境を提供する。
【解決手段】本発明は、送風機と、送風機により送風された空気が流入する吸湿材と、吸湿材により吸湿された空気が流入する熱交換部と、を有する空調ユニットと、開始条件の成立に基づいて自動的にプレ空調を開始させる制御が可能な制御装置と、を備えた車両用空調装置において、制御装置は、吸湿材の再生を完了させた後に、車室内の温度を目標値に到達させる第1制御と、車室内の温度を目標値に到達させた後に、吸湿材の再生を行う第2制御と、を実行可能であり、プレ空調の開始条件が成立したときに、プレ空調の終了予想時刻と乗員の乗車時刻との差分に基づいて、第1制御と第2制御とのいずれかを制御する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
送風機と、前記送風機により送風された空気が流入する吸湿材と、前記吸湿材により吸湿された空気が流入する熱交換部と、を有する空調ユニットと、
開始条件の成立に基づいて自動的にプレ空調を開始させる制御が可能な制御装置と、を備えた車両用空調装置において、
前記制御装置は、
前記吸湿材により吸湿された空気を前記熱交換部により除湿及び加熱して、前記除湿及び加熱した空気を車室内に送り込み、前記車室内に送り込んだ空気を前記吸湿材の上流側に導入させることで前記吸湿材を再生させるリヒート運転を実行可能であり、
前記リヒート運転の実行により、前記吸湿材の再生を完了させた後に、前記車室内の温度を目標値に到達させる第1制御と、
前記リヒート運転の実行により、前記車室内の温度を目標値に到達させた後に、前記吸湿材の再生を行う第2制御と、を実行可能であり、
前記プレ空調の開始条件が成立したときに、前記プレ空調の終了予想時刻と、乗員の乗車時刻と、を取得し、
取得した前記プレ空調の終了予想時刻と前記乗員の乗車時刻との差分が第1所定時間である場合は、前記第1制御を実行し、
取得した前記プレ空調の終了予想時刻と前記乗員の乗車時刻との差分が前記第1所定時間よりも時間が少ない第2所定時間である場合は、前記第2制御を実行する、車両用空調装置。
続きを表示(約 290 文字)【請求項2】
前記空調ユニットは、
室外の空気が導入する空気導入口を閉止するエアダンパを有し、
前記制御装置は、
前記エアダンパの開閉制御が可能であって、前記リヒート運転を実行する場合には、前記エアダンパを閉制御して前記空気導入口を閉止する、請求項1記載の車両用空調装置。
【請求項3】
前記制御装置は、
前記第2制御において、前記車室内の温度を目標値に到達させたときに、前記吸湿材の再生が完了していると判定した場合には、前記吸湿材の再生を行う制御を実行せずに前記第2制御を終了する、請求項1又は請求項2記載の車両用空調装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、車両用空調装置に関するものである。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、空調ユニットに吸湿材を用いることで、消費エネルギーを抑えて除湿が可能なデシカント式車両用空調装置が知られている。
【0003】
例えば、特許文献1のデシカント式車両用空調装置では、車外からの空気取り入れ口と車室内への空気排出口とを連通する空気導入経路と、車室内または車外の空気を取り入れ車外に排出する再生用経路を備え、空気導入経路と再生用経路とを隣接させた位置に吸湿材を備えている。吸湿材は、空気導入経路に位置する部位で空気内の水分を吸収して除湿を行い、その後再生用経路に移動して再生用経路を通過する空気の水分を排出することで、吸湿性能を回復させる再生が可能となっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2006-240573号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、特許文献1のデシカント式車両用空調装置では、除湿と再生とを同時に行うための吸湿材の回転を定期的あるいは不定期に行うようになっており、乗員が乗車するタイミングは考慮されていない。そのため、乗員が乗車するタイミングによっては、吸湿材の吸湿が進んだ状態となっていることも想定される。この場合、湿気を含んだ空気を除湿するために、十分に過冷却した後、快適温度まで加熱するための空調エネルギー消費が増大すると共に、乗員が乗車したにも関わらず、車室内の快適環境を提供できないという問題が生じる。
【0006】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、空調エネルギー消費を抑制しつつ、乗車した乗員に対して、車室内の快適環境を提供する、などを課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、送風機と、前記送風機により送風された空気が流入する吸湿材と、前記吸湿材により吸湿された空気が流入する熱交換部と、を有する空調ユニットと、開始条件の成立に基づいて自動的にプレ空調を開始させる制御が可能な制御装置と、を備えた車両用空調装置において、前記制御装置は、前記吸湿材により吸湿された空気を前記熱交換部により除湿及び加熱して、前記除湿及び加熱した空気を車室内に送り込み、前記車室内に送り込んだ空気を前記吸湿材の上流側に導入させることで前記吸湿材を再生させるリヒート運転を実行可能であり、前記リヒート運転の実行により、前記吸湿材の再生を完了させた後に、前記車室内の温度を目標値に到達させる第1制御と、前記リヒート運転の実行により、前記車室内の温度を目標値に到達させた後に、前記吸湿材の再生を行う第2制御と、を実行可能であり、前記プレ空調の開始条件が成立したときに、前記プレ空調の終了予想時刻と、乗員の乗車時刻と、を取得し、取得した前記プレ空調の終了予想時刻と前記乗員の乗車時刻との差分が第1所定時間である場合は、前記第1制御を実行し、取得した前記プレ空調の終了予想時刻と前記乗員の乗車時刻との差分が前記第1所定時間よりも時間が少ない第2所定時間である場合は、前記第2制御を実行する、車両用空調装置を提供する。
【0008】
また、空調ユニットは、室外の空気が導入する空気導入口を閉止するエアダンパを有し、制御装置は、エアダンパの開閉制御が可能であって、リヒート運転を実行する場合には、エアダンパを閉制御して空気導入口を閉止するとよい。
【0009】
また、制御装置は、第2制御において、車室内の温度を目標値に到達させたときに、吸湿材の再生が完了していると判定した場合には、吸湿材の再生を行う制御を実行せずに第2制御を終了するとよい。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、空調エネルギー消費を抑制しつつ、乗車した乗員に対して、車室内の快適環境を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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