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公開番号2025095188
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-26
出願番号2023211032
出願日2023-12-14
発明の名称切削加工機
出願人DGSHAPE株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類B23Q 11/08 20060101AFI20250619BHJP(工作機械;他に分類されない金属加工)
要約【課題】スライドカバーの開閉時に切削粉が外部にこぼれにくい切削加工機を提供すること。
【解決手段】切削加工機100は、被切削物5を切削加工する加工室A1の前方に第1開口12aが形成されたケース本体10と、スライドカバー60と、第1開口12aの側方に配置され、スライドカバー60が係合したスライドレール70と、備えている。スライドレール70は、前方かつ下方から後方かつ上方に向かうZ軸方向に延びる。したがって、スライドカバー60がZ軸の後方に移動すると、第1開口12aが開く。このとき、スライドカバー60の後面に付着した切削粉CPは、第1開口12aから加工室A1に落下する。また、スライドレール70は、第1開口12aの側方に配置されており、切削粉CPが付着しない。したがって、切削粉CPが切削加工機100の外部にこぼれにくい。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項１】
内部に被切削物を切削する加工室が形成され、前記加工室の前方に開口が形成されたケース本体と、
前記ケース本体の前方に設けられ、前記開口を開閉可能なスライドカバーと、
前記ケース本体のうち前記開口の側方に設けられ、前記スライドカバーが係合し、前方かつ下方の方向から後方かつ上方に向かって延びるスライドレールと、を備え、
前記開口は、前記スライドカバーが後方かつ上方に向かって移動するときに開く、切削加工機。
続きを表示（約 790 文字）【請求項２】
前記スライドカバーは、前記スライドカバーの後面から後方に延びる延出部を備えている、請求項１に記載の切削加工機。
【請求項３】
前記延出部は、その一部が前記加工室の内部まで延びている、請求項２に記載の切削加工機。
【請求項４】
前記スライドカバーは、
パネル板と、
前記パネル板の後方に設けられた金属製の補強部材と、を備えている、請求項１に記載の切削加工機。
【請求項５】
前記スライドカバーは、前後方向において前記パネル板と前記金属製の補強部材との間に配置された樹脂ワッシャを備えている、請求項４に記載の切削加工機。
【請求項６】
前記スライドカバーは、複数の繊維を有する繊維部材および切削粉の飛散を防止する防塵ゴムのいずれか一方を備え、
前記ケース本体は、前記繊維部材および前記防塵ゴムの他方を、前記開口の下端の位置に備え、
前記繊維部材および前記防塵ゴムは、前記スライドカバーにより前記開口が閉じられているとき、少なくとも一部が前後方向において隣接して配置されている、請求項１に記載の切削加工機。
【請求項７】
前記ケース本体は、上下方向に延びる支柱部を備え、
前記スライドカバーは、前記スライドカバーの後面に設けられ、前記支柱部に向かって延びるスペーサを備えている、請求項１に記載の切削加工機。
【請求項８】
前記ケース本体は、上下方向に延びる支柱部を備え、
前記スライドカバーは、
前後方向において、前記支柱部に対向する位置に備えられた弾性部材と、
前記スライドカバーの前面に設けられ、かつ前記弾性部材と前後方向において少なくとも一部が重なった取手部と、を備えている、請求項１に記載の切削加工機。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、切削加工機に関する。
続きを表示（約 1,900 文字）【背景技術】
【０００２】
従来から、被切削物に加工ツールを当接させる切削加工により、例えば、歯科用成形品などを作製する切削加工機が知られている。このような切削加工機では、切削加工が実施されるときに切削粉が発生する。切削粉が切削加工機の外部にこぼれるのを防ぐため、加工ツールは、フロントカバー（スライドカバー）などにより覆われている。例えば、特許文献１には、加工ツールと、フロントカバーと、を備えた切削加工機が開示されている。加工ツールは、切削加工機の壁部とフロントカバーとによって区画された内部空間に収容されている。係る切削加工機では、切削加工が実施されると切削粉が生じるが、フロントカバーにより、切削加工中に外部に切削粉がこぼれることが抑制されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２０１７－１４２６１７号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
ところで、フロントカバーの内部空間側には、徐々に切削粉が堆積する。また、例えば、フロントカバーをスライドするためのスライドレールが取り付けられている場合、当該スライドレールにも切削粉が堆積する。フロントカバーやスライドレールに比較的多くの切削粉が堆積すると、作業者が被切削物を取り出すためにフロントカバーを開けたときに、切削加工機の外部に切削粉がこぼれる可能性がある。
【０００５】
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的は、スライドカバーの開閉時に切削粉が外部にこぼれにくい切削加工機を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
本発明に係る切削加工機は、内部に被切削物を切削する加工室が形成され、前記加工室の前方に開口が形成されたケース本体と、前記ケース本体の前方に設けられ、前記開口を開閉可能なスライドカバーと、前記ケース本体に設けられ、前記スライドカバーが係合し、前方かつ下方の方向から後方かつ上方に向かって延びるスライドレールと、を備えている。前記開口は、前記スライドカバーが後方かつ上方に向かって移動するときに開く。
【０００７】
本発明の切削加工機によれば、前記加工室において前記被切削物が加工されると、切削粉が前記スライドカバーの前記加工室側に付着する。前記スライドカバーは、前方かつ下方から後方かつ上方に向かって延びるスライドレールに係合しており、スライドレールに沿って移動可能である。前記スライドカバーが後方かつ上方に向かって移動するとき、前記開口が開く。前記スライドカバーは、前記開口の前方に設けられている。したがって、前記スライドカバーに前記切削粉が付着していても、スライドカバーの開閉時に前記スライドカバーから落下する前記切削粉は、前記開口から前記加工室の内部に落下する。また、前記スライドレールは、前記開口の側方に配置されている。したがって、前記開口の前方に前記切削粉が飛散しても、前記スライドレールに前記切削粉が付着することが抑制されている。これにより、前記切削粉が切削加工機の外部にこぼれることが抑制されている。
【発明の効果】
【０００８】
本発明によれば、スライドカバーの開閉時に切削粉が外部にこぼれにくい切削加工機を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【０００９】
一実施形態に係る切削加工機の斜視図である。
左方から見た切削加工機の縦断面図である。
右方から見た切削加工機の縦断面図である。
スライドカバーを開いたときの切削加工機を示す斜視図である。
ワークホルダの平面図である。
図２における左内壁付近の拡大図である。
スライドカバーを示す斜視図である。
スライドカバーの後面図である。
図８におけるＡ－Ａ断面の断面図である。
図８におけるＢ－Ｂ断面の断面図である。
第１開口が開いたときのスライドカバー付近の断面図である。
スライドカバーを最も上方まで移動させたときの左内壁付近を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【００１０】
以下、図面を参照しながら、本発明の一実施形態に係る切削加工機の実施形態について説明する。なお、ここで説明する実施形態は、本発明を特に限定することを意図したものではない。また、同じ作用を奏する部材・部位には同じ符号を付し、重複する説明は適宜省略または簡略化する。
（【００１１】以降は省略されています）

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