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公開番号
2025095494
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-26
出願番号
2023211531
出願日
2023-12-14
発明の名称
プリンタ
出願人
ブラザー工業株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
B41J
2/325 20060101AFI20250619BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約
【課題】特定の種類のカセットが装着部に装着された場合に、インクリボンの搬送不具合を抑制することに貢献するプリンタを提供する。
【解決手段】プリンタは、スプールを正転方向に回転させる正転駆動と、スプールを逆転方向に回転させる逆転駆動とを、クラッチ機構を介して行う駆動機構と、装着カセットを検出するセンサと、センサからの検出信号に基づいて、装着状態であることを検出した場合、サーマルヘッドによる印刷開始前に、逆転駆動を駆動機構に実行させる第一制御部とを備える。第二カセットは、スプールが支持部から脱落した状態から支持部に支持される状態に第一カセットよりも復帰しにくい。第一制御部は、装着カセットが第一カセットの場合、逆転駆動を第一所定量、駆動機構に実行させ(S24)、装着カセットが第二カセットの場合、逆転駆動を第一所定量よりも多い第二所定量、駆動機構に実行させる(S27)。
【選択図】図11
特許請求の範囲
【請求項1】
媒体と、インクリボンと、前記インクリボンを巻き取るスプールとが収容されるケースを有し、前記スプールを回転可能に支持する支持部が前記ケースに設けられるカセットを用いて印刷を行うプリンタであって、
前記カセットが装着される装着部と、
前記インクリボンを用いて前記媒体に印刷を行うサーマルヘッドと、
前記スプールが前記インクリボンを巻き取る正転方向に回転する場合、前記スプールが前記正転方向とは反対の逆転方向に回転する場合に比べて、前記スプールへ伝わる力を小さくするクラッチ機構を介して前記スプールを回転させる駆動機構であって、前記スプールを前記正転方向に回転させる回転方向への正転駆動と、前記スプールを前記逆転方向に回転させる回転方向への逆転駆動とを行う駆動機構と、
前記装着部に装着された前記カセットである装着カセットを検出するセンサと、
前記センサからの検出信号に基づいて、前記カセットが前記装着部に装着された装着状態であることを検出した場合、前記サーマルヘッドによる印刷開始前に、前記逆転駆動を前記駆動機構に実行させる第一制御部と
を備え、
前記第一制御部は、
前記装着カセットが第一カセットの場合、前記逆転駆動を第一所定量、前記駆動機構に実行させ、
前記装着カセットが、前記スプールが前記支持部から脱落した状態から前記支持部に支持される状態に前記第一カセットよりも復帰しにくい第二カセットの場合、前記逆転駆動を前記第一所定量よりも多い第二所定量、前記駆動機構に実行させる
ことを特徴とするプリンタ。
続きを表示(約 2,600 文字)
【請求項2】
媒体と、インクリボンと、前記インクリボンを巻き取るスプールとが収容されるケースを有し、前記スプールを回転可能に支持する支持部が前記ケースに設けられるカセットを用いて印刷を行うプリンタであって、
前記カセットが装着される装着部と、
前記インクリボンを用いて前記媒体に印刷を行うサーマルヘッドと、
前記スプールが前記インクリボンを巻き取る正転方向に回転する場合、前記スプールが前記正転方向とは反対の逆転方向に回転する場合に比べて、前記スプールへ伝わる力を小さくするクラッチ機構を介して前記スプールを回転させる駆動機構であって、前記スプールを前記正転方向に回転させる回転方向への正転駆動と、前記スプールを前記逆転方向に回転させる回転方向への逆転駆動とを行う駆動機構と、
前記装着部に装着された前記カセットである装着カセットを検出するセンサと、
前記センサからの検出信号に基づいて、前記カセットが前記装着部に装着された装着状態であることを検出した場合、前記サーマルヘッドによる印刷開始前に、前記逆転駆動を前記駆動機構に実行させる第一制御部と
を備え、
前記ケースは、前記支持部が設けられ、前記スプールの軸線が延びる軸方向に直交する直交方向に延びる支持壁を含み、
前記支持壁には、前記支持部の周縁から前記直交方向において外側に向かって所定の幅を有し、前記軸方向において前記支持壁のうち前記ケースの中心を向く面から前記ケースの外側に向かって凹む凹部が設けられ、
前記カセットの種類には、
前記凹部の前記軸方向の高さが第一高さである第一カセットと、
前記凹部の前記軸方向の高さが前記第一高さよりも高い第二高さである第二カセットとがあり、
前記第一制御部は、
前記装着カセットが前記第一カセットの場合、前記逆転駆動を第一所定量、前記駆動機構に実行させ、
前記装着カセットが前記第二カセットの場合、前記逆転駆動を前記第一所定量よりも多い第二所定量、前記駆動機構に実行させる
ことを特徴とするプリンタ。
【請求項3】
前記媒体を搬送する搬送部と、
前記プリンタにおける前記媒体の搬送経路において前記サーマルヘッドよりも下流に位置し、前記媒体を切断するカッタと
を備え、
前記ケースには、前記カセットにおける前記媒体の搬送経路の最下流に位置し、前記媒体を前記ケースの外へ案内する案内部が設けられ、
前記カッタは、前記装着状態において、前記プリンタにおける前記媒体の搬送経路において前記案内部よりも下流に位置し、
前記第二所定量は、前記案内部から前記カッタまでの前記搬送部による前記媒体の搬送量以下である
ことを特徴とする請求項1または2に記載のプリンタ。
【請求項4】
前記第一制御部は、
前記検出信号に基づいて、前記装着状態で前記プリンタの電源がOFFからONになったことを検出した場合において、前記装着カセットが前記第二カセットの場合、前記装着状態で前記プリンタの電源がOFFからONになったことが検出されてから1回目の前記サーマルヘッドによる印刷開始前に、前記逆転駆動を前記第二所定量、前記駆動機構に実行させる
ことを特徴とする請求項1または2に記載のプリンタ。
【請求項5】
前記第一制御部は、
前記検出信号に基づいて、前記カセットが前記装着部に装着されていない非装着状態から前記装着状態に切り替わったことを検出した場合において、前記装着カセットが前記第二カセットの場合、前記非装着状態から前記装着状態に切り替わったことが検出されてから1回目の前記サーマルヘッドによる印刷開始前に、前記逆転駆動を前記第二所定量、前記駆動機構に実行させる
ことを特徴とする請求項1または2に記載のプリンタ。
【請求項6】
前記装着部に設けられ、前記スプールに嵌る軸を備え、
前記駆動機構は、
前記正転駆動と前記逆転駆動とを行うモータと、
複数のギヤによって構成され、前記モータと前記軸とを連結するギヤ列と
を含む
ことを特徴とする請求項1または2に記載のプリンタ。
【請求項7】
前記装着部に設けられ、前記スプールに嵌る軸を備え、
前記駆動機構は、
前記正転駆動と前記逆転駆動とを行うモータと、
前記モータと前記軸とを連結するギヤと、
前記軸に装着され、前記軸と前記ギヤとを連結するクラッチバネである前記クラッチ機構とを備え、
前記クラッチバネは、
前記駆動機構が前記正転駆動を行う場合に拡径し、
前記駆動機構が前記逆転駆動を行う場合に縮径する
ことを特徴とする請求項1または2に記載のプリンタ。
【請求項8】
前記第一制御部が前記逆転駆動を前記駆動機構に実行させた場合、前記サーマルヘッドによる印刷開始前に、前記正転駆動を前記駆動機構に実行させ、前記スプールを前記正転方向に回転させる第二制御部を備え、
前記第二制御部は、
前記装着カセットが前記第一カセットの場合、前記逆転駆動を前記第一所定量、前記駆動機構に実行させ、
前記装着カセットが前記第二カセットの場合、前記逆転駆動を前記第二所定量、前記駆動機構に実行させる
ことを特徴とする請求項1または2に記載のプリンタ。
【請求項9】
前記第一制御部は、
前記装着カセットが、前記スプールが前記支持部から脱落した状態から前記支持部に支持される状態に前記第二カセットよりも復帰しにくい第三カセットの場合、前記逆転駆動を前記第二所定量よりも多い第三所定量、前記駆動機構に実行させる
ことを特徴とする請求項1に記載のプリンタ。
【請求項10】
前記カセットの種類には、前記凹部の前記軸方向の高さが前記第二高さよりも高い第三高さである第三カセットがあり、
前記第一制御部は、
前記装着カセットが前記第三カセットの場合、前記逆転駆動を前記第二所定量よりも多い第三所定量、前記駆動機構に実行させる
ことを特徴とする請求項2に記載のプリンタ。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、プリンタに関する。
続きを表示(約 2,900 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1に記載のプリンタではカセットが印刷に用いられる。カセットはケースを備える。ケースには媒体とインクリボンとリボン巻取スプールとが収容され、巻取支持孔が形成される。リボン巻取スプールは巻取支持孔によって支持され、回転することでインクリボンを巻き取る。プリンタはカセット装着部とサーマルヘッドとを備える。プリンタは、カセット装着部にカセットが装着された状態で、インクリボンを用いてサーマルヘッドによって媒体に印刷を行い、使用されたインクリボンをリボン巻取スプールに巻き取らせる。
【0003】
特許文献2に記載はクラッチ機構を開示する。クラッチ機構は、インクリボンをスプールが巻き取る方向にリボン駆動軸が回転した場合、リボン駆動軸に一定以上の負荷が発生すると、駆動機構からリボン駆動軸を介するスプールへの力の伝達を解除する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2010-234697号公報
特開平7-9747号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
例えば、カセットには、リボン巻取スプールまたは巻取支持孔の構造等の関係で、ユーザがカセット装着部にカセットを装着する場合に、リボン巻取スプールが巻取支持孔から、他の種類と比べて比較的脱落しやすい種類が存在する可能性がある。さらに、例えば特許文献2に記載のクラッチ機構が特許文献1に記載のプリンタまたはカセットに設けられることが考えられる。
【0006】
クラッチ機構がプリンタまたはカセットに設けられた場合、仮にユーザがカセット装着部にカセットを装着する場合にリボン巻取スプールが巻取支持孔から脱落すると、リボン巻取スプールがインクリボンを巻き取る方向に回転しても、クラッチ機構によってリボン巻取スプールの回転が規制される可能性がある。クラッチ機構によってリボン巻取スプールの回転が規制されると、リボン巻取スプールは、巻取支持孔に支持される状態に復帰することが難しくなるので、インクリボンを巻き取ることが難しくなる。リボン巻取スプールが巻取支持孔から脱落した状態で印刷が行われると、インクリボンがケースから飛び出す等、インクリボンの搬送不具合が生じる可能性がある。
【0007】
本発明の目的は、特定の種類のカセットが装着部に装着された場合に、インクリボンの搬送不具合を抑制することに貢献するプリンタを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の第一態様に係るプリンタは、媒体と、インクリボンと、前記インクリボンを巻き取るスプールとが収容されるケースを有し、前記スプールを回転可能に支持する支持部が前記ケースに設けられるカセットを用いて印刷を行うプリンタであって、前記カセットが装着される装着部と、前記インクリボンを用いて前記媒体に印刷を行うサーマルヘッドと、前記スプールが前記インクリボンを巻き取る正転方向に回転する場合、前記スプールが前記正転方向とは反対の逆転方向に回転する場合に比べて、前記スプールへ伝わる力を小さくするクラッチ機構を介して前記スプールを回転させる駆動機構であって、前記スプールを前記正転方向に回転させる回転方向への正転駆動と、前記スプールを前記逆転方向に回転させる回転方向への逆転駆動とを行う駆動機構と、前記装着部に装着された前記カセットである装着カセットを検出するセンサと、前記センサからの検出信号に基づいて、前記カセットが前記装着部に装着された装着状態であることを検出した場合、前記サーマルヘッドによる印刷開始前に、前記逆転駆動を前記駆動機構に実行させる第一制御部とを備え、前記第一制御部は、前記装着カセットが第一カセットの場合、前記逆転駆動を第一所定量、前記駆動機構に実行させ、前記装着カセットが、前記スプールが前記支持部から脱落した状態から前記支持部に支持される状態に前記第一カセットよりも復帰しにくい第二カセットの場合、前記逆転駆動を前記第一所定量よりも多い第二所定量、前記駆動機構に実行させることを特徴とする。
【0009】
第一態様によれば、第二カセットは、スプールが支持部から脱落した状態から支持部に支持される状態に、第一カセットよりも復帰しにくい。第二所定量が第一所定量よりも多いので、第二カセットが装着部に装着された場合に、プリンタは、駆動機構による逆転駆動によって、サーマルヘッドによる印刷開始前に、支持部によってスプールが支持される状態にスプールを復帰させやすい。これにより、インクリボンの搬送不具合が抑制される。よって、プリンタは、第二カセットが装着部に装着された場合に、インクリボンの搬送不具合を抑制することに貢献する。
【0010】
本発明の第二態様に係るプリンタは、媒体と、インクリボンと、前記インクリボンを巻き取るスプールとが収容されるケースを有し、前記スプールを回転可能に支持する支持部が前記ケースに設けられるカセットを用いて印刷を行うプリンタであって、前記カセットが装着される装着部と、前記インクリボンを用いて前記媒体に印刷を行うサーマルヘッドと、前記スプールが前記インクリボンを巻き取る正転方向に回転する場合、前記スプールが前記正転方向とは反対の逆転方向に回転する場合に比べて、前記スプールへ伝わる力を小さくするクラッチ機構を介して前記スプールを回転させる駆動機構であって、前記スプールを前記正転方向に回転させる回転方向への正転駆動と、前記スプールを前記逆転方向に回転させる回転方向への逆転駆動とを行う駆動機構と、前記装着部に装着された前記カセットである装着カセットを検出するセンサと、前記センサからの検出信号に基づいて、前記カセットが前記装着部に装着された装着状態であることを検出した場合、前記サーマルヘッドによる印刷開始前に、前記逆転駆動を前記駆動機構に実行させる第一制御部とを備え、前記ケースは、前記支持部が設けられ、前記スプールの軸線が延びる軸方向に直交する直交方向に延びる支持壁を含み、前記支持壁には、前記支持部の周縁から前記直交方向において外側に向かって所定の幅を有し、前記軸方向において前記支持壁のうち前記ケースの中心を向く面から前記ケースの外側に向かって凹む凹部が設けられ、前記カセットの種類には、前記凹部の前記軸方向の高さが第一高さである第一カセットと、前記凹部の前記軸方向の高さが前記第一高さよりも高い第二高さである第二カセットとがあり、前記第一制御部は、前記装着カセットが前記第一カセットの場合、前記逆転駆動を第一所定量、前記駆動機構に実行させ、前記装着カセットが前記第二カセットの場合、前記逆転駆動を前記第一所定量よりも多い第二所定量、前記駆動機構に実行させることを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)
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