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公開番号2025101220
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-07
出願番号2023217896
出願日2023-12-25
発明の名称クレーン装置、クレーンシステム及び制御方法
出願人三菱重工業株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類B66C 13/32 20060101AFI20250630BHJP(巻上装置;揚重装置;牽引装置)
要約【課題】バケットで掴んだゴミの特性を精度よく計測できるクレーン装置を提供する。
【解決手段】クレーン装置は、下端側が開閉可能に構成されたゴミを掴む把持部と、前記把持部の上端側に固定された天板部と、前記把持部が掴んだゴミの特性値を計測する計測装置と、を備え、前記計測装置が前記天板部に設置される。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
下端側が開閉可能に構成されたゴミを掴む把持部と、
前記把持部の上端側にて固定された天板部と、
前記把持部が掴んだゴミの特性値を計測する計測装置と、
を備え、
前記計測装置が前記天板部に設置される、
クレーン装置。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
計測装置は、電磁波を照射するとともに空間の電磁波を検出するセンサ部と、前記センサ部によって検出された電磁波の特性値を計測するVNA(Vector Network Analyzer)と、前記VNAが計測した前記電磁波の特性値から前記把持部が掴んだゴミの特性値を計算するコンピュータと、前記VNAと前記コンピュータに電力を供給するバッテリと、
を備える、請求項1に記載のクレーン装置。
【請求項3】
前記バッテリは、前記天板部に固定される、
請求項2に記載のクレーン装置。
【請求項4】
前記計測装置は、
前記センサ部と、前記VNAと、前記コンピュータと、を収容するコンテナをさらに含み、前記コンテナが前記天板部に固定される、
請求項2又は請求項3に記載のクレーン装置。
【請求項5】
前記コンピュータは、前記把持部がゴミを掴んだ状態で計測された前記電磁波の特性値と、前記把持部がゴミを掴んでいない状態で計測された前記電磁波の特性値と、から前記ゴミによる前記電磁波の減衰率を計算し、当該減衰率を誘電率に変換し、ゴミの誘電率とゴミの特性値の関係を示す検量線と変換した前記誘電率とに基づいて、前記ゴミの特性値を計算する、
請求項2又は請求項3に記載のクレーン装置。
【請求項6】
請求項1または請求項2に記載のクレーン装置と、
前記計測装置が計測した前記ゴミの特性値に基づいて、前記クレーン装置を制御する制御装置と、
を備え、
前記ゴミの特性値が閾値の範囲内であれば、前記制御装置は前記把持部が掴んだゴミを焼却設備へ投入する、
クレーンシステム。
【請求項7】
前記閾値の範囲は、前記ゴミの特性値の目標範囲の中央値である、
請求項6に記載のクレーンシステム。
【請求項8】
前記閾値の範囲は、前記計測装置が計測する前記ゴミの特性値に、前記計測装置の計測誤差を加算した後の値が所定の目標範囲に含まれるように設定される、
請求項6に記載のクレーンシステム。
【請求項9】
請求項5に記載のクレーン装置と、
前記計測装置が計測した前記ゴミの特性値に基づいて、前記クレーン装置を制御する制御装置と、
を備え、
前記制御装置は、前記把持部がゴミを掴んだ後に当該ゴミを離すよう制御し、
前記計測装置は、前記把持部が前記ゴミを離した後に前記電磁波の特性値を計測して、その特性値を前記コンピュータに登録する、
クレーンシステム。
【請求項10】
下端側が開閉可能に構成されたゴミを掴む把持部と、前記把持部の上端側にて固定された天板部と、前記把持部が掴んだゴミの特性値を計測する計測装置と、を備え、前記計測装置が前記天板部に設置されるクレーン装置又は前記ゴミの焼却設備を、
前記計測装置が計測した前記ゴミの特性値に基づいて制御する、
制御方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、ゴミのクレーン装置、クレーンシステム及び制御方法に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、ゴミを焼却又はガス化するゴミ処理炉と、処理前のゴミを貯留しておくピットと、ピット内のゴミをゴミ処理炉の投入口へ投入供給するクレーンを備え、クレーンのバケットに水分計(静電容量計)が設けられているゴミ処理炉装置が開示されている。特許文献2には、バケットに設けられた開口部に装着される耐食性の電磁波透過部材と、電磁波透過部材を通してバケット内のゴミに電磁波を照射し当該ゴミの水分率を計測する非接触式水分計を備えるゴミ焼却施設が開示されている。
【0003】
特許文献1、2の技術では、ゴミの水分計測結果に基づいて、クレーンの動作制御を行っている。しかしながら、特許文献1、2のようにバケットの把持部(爪の部分)に計測装置を設けると、バケットで把持するゴミの量に応じて、把持部の閉まり方が変化し、対になる計測機器間の距離や相対的な角度の変化等、計測対象物以外の要因により計測結果が変化することとなり、水分率やLHV(Low Heating Value)の計測精度が低下する可能性がある。さらに、計測装置のメンテナンスや不具合を生じた際の交換時において、把持部に計測機器が設置されていると、把持部に付着したごみを清掃する(洗い流す)必要があり、時間と手間を要する。このため、クレーンを停止させる時間も長くなり、クレーンの稼働率にも影響を及ぼす可能性がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2017-180962号公報
特開2022-074240号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
バケットで掴んだゴミの特性を精度よく計測できるクレーン装置が求められている。
【0006】
本開示は、上記課題を解決するクレーン装置、クレーンシステム及び制御方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示に係るクレーン装置は、下端側が開閉可能に構成されたゴミを掴む把持部と、前記把持部の上端側にて固定された天板部と、前記把持部が掴んだゴミの特性値を計測する計測装置と、備え、前記計測装置が前記天板部に設置される。
【0008】
本開示に係るクレーンシステムは、上記のクレーン装置と、前記計測装置が計測した前記ゴミの特性値に基づいて、前記クレーン装置を制御する制御装置と、を備え、例えば、前記ゴミの特性値が閾値の範囲内であれば、前記制御装置は前記把持部が掴んだゴミを焼却設備へ投入する。
【0009】
本開示に係る制御方法では、下端側が開閉可能に構成されたゴミを掴む把持部と、前記把持部の上端側にて固定された天板部と、前記把持部が掴んだゴミの特性値を計測する計測装置とを、備え、前記計測装置が前記天板部に設置されるクレーン装置または前記ゴミの焼却設備を、前記計測装置が計測した前記ゴミの特性値に基づいて制御する。
【発明の効果】
【0010】
本開示のクレーン装置、クレーンシステム及び制御方法によれば、LHVや水分率などのゴミ特性を精度よく計測することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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