TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
10個以上の画像は省略されています。
公開番号
2025101356
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-07
出願番号
2023218156
出願日
2023-12-25
発明の名称
演算増幅器
出願人
日清紡マイクロデバイス株式会社
代理人
弁理士法人栄光事務所
主分類
H03F
3/45 20060101AFI20250630BHJP(基本電子回路)
要約
【課題】トリミングの精度を向上した演算増幅器を提供する。
【解決手段】抵抗Rp11及び抵抗Rp12は、差動トランジスタQ1に直列接続される。抵抗Rm11及び抵抗Rm12は、差動トランジスタQ2に直列接続される。トリミング抵抗Rtp,Rtmは、抵抗Rp11及び抵抗Rp12の接続点と、抵抗Rm11及び抵抗Rm12の接続点との間に直列接続される。電流源4は、トリミング抵抗Rtpとトリミング抵抗Rtmとの間に接続され、トリミング抵抗Rtp,Rtmに電流I2を供給する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
第1の差動トランジスタ及び第2の差動トランジスタと、
第1の電源電圧が供給される第1の電源端子と、前記第1の差動トランジスタ及び前記第2の差動トランジスタのエミッタ又はソースとの間に接続された第1の電流回路と、
前記第1の差動トランジスタのコレクタ又はドレインと、第2の電源電圧が供給される第2の電源端子との間に接続された第1の抵抗素子と、
前記第2の差動トランジスタのコレクタ又はドレインと、前記第2の電源端子との間に接続された第2の抵抗素子とを備えた演算増幅器であって、
第2の電流回路と、
前記第2の電流回路からの電流が分流される、抵抗値が調整可能な第1の調整抵抗及び第2の調整抵抗とを備え、
前記第1の調整抵抗に流れる電流が、前記第1の差動トランジスタのコレクタ電位又はドレイン電位を調整し、
前記第2の調整抵抗に流れる電流が、前記第2の差動トランジスタのコレクタ電位又はドレイン電位を調整する、
演算増幅器。
続きを表示(約 1,500 文字)
【請求項2】
請求項1に記載の演算増幅器であって、
前記第1の抵抗素子は、互いに直列接続された第3の抵抗と第4の抵抗とを有し、
前記第2の抵抗素子は、互いに直列接続された第5の抵抗と第6の抵抗とを有し、
前記第1の調整抵抗及び前記第2の調整抵抗が、前記第3の抵抗及び前記第4の抵抗の接続点と、前記第5の抵抗及び前記第6の抵抗の接続点との間に直列接続された、
演算増幅器。
【請求項3】
請求項1に記載の演算増幅器であって、
前記第1の電流回路と前記第1の差動トランジスタと間に直列接続された第3の抵抗及び第4の抵抗と、
前記第1の電流回路と前記第2の差動トランジスタと間に直列接続された第5の抵抗及び第6の抵抗とを備え、
前記第1の調整抵抗及び前記第2の調整抵抗が、前記第3の抵抗及び前記第4の抵抗の接続点と、前記第5の抵抗及び前記第6の抵抗の接続点との間に直列接続された、
演算増幅器。
【請求項4】
請求項1に記載の演算増幅器において、
前記第1の差動トランジスタのコレクタ又はドレインと前記第1の電源端子との間に、前記第1の抵抗素子と直列接続された第3のトランジスタと、
前記第2の差動トランジスタのコレクタ又はドレインと前記第1の電源端子との間に、前記第2の抵抗素子に直列接続された第4のトランジスタとを備えた、
演算増幅器。
【請求項5】
請求項4に記載の演算増幅器において、
前記第1の差動トランジスタのコレクタ又はドレインと前記第1の電源端子との間に、前記第3のトランジスタ及び前記第1の抵抗素子に直列接続された第3の抵抗及び第4の抵抗と、
前記第2の差動トランジスタのコレクタ又はドレインと前記第1の電源端子との間に、前記第4のトランジスタ及び前記第2の抵抗素子に直列接続された第5の抵抗及び第6の抵抗と、
前記第1の調整抵抗及び前記第2の調整抵抗が、前記第3の抵抗及び前記第4の抵抗の接続点と、前記第5の抵抗及び前記第6の抵抗の接続点との間に直列接続された、
演算増幅器。
【請求項6】
請求項2,3,5の何れか1項に記載の演算増幅器において、
前記第1の差動トランジスタ側に接続された前記第3の抵抗の抵抗値が、前記第4の抵抗の抵抗値よりも高く設けられ、
前記第2の差動トランジスタ側に接続された前記第5の抵抗の抵抗値が、前記第6の抵抗の抵抗値よりも高く設けられた、
演算増幅器。
【請求項7】
請求項1に記載の演算増幅器において、
前記第1の電流回路及び前記第2の電流回路は、同じ電気的特性を有している、
演算増幅器。
【請求項8】
請求項1に記載の演算増幅器において、
前記第2の電流回路から供給される電流が、オンオフ可能に設けられた、
演算増幅器。
【請求項9】
請求項1に記載の演算増幅器において、
第3の電流回路と、
前記第3の電流回路からの電流が分流され、前記第1の調整抵抗及び前記第2の調整抵抗に並列接続された、抵抗値が調整可能な第3の調整抵抗及び第4の調整抵抗とを備え、
前記第2の電流回路及び前記第3の電流回路から供給される電流が、オンオフ可能に設けられ、
前記第3の調整抵抗に流れる電流が、前記第1の差動トランジスタのコレクタ電位又はドレイン電位を調整し、
前記第4の調整抵抗に流れる電流が、前記第2の差動トランジスタのコレクタ電位又はドレイン電流を調整する、
演算増幅器。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、演算増幅器に関する。
続きを表示(約 3,500 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、演算増幅器として図12に示されたものが提案されている(非特許文献1)。図12に示すように、演算増幅器100は、エミッタが共通接続された差動トランジスタQ1,Q2と、差動トランジスタQ1,Q2に電流を供給する電流源2と、差動トランジスタQ1に直列接続されたトリミング抵抗Rtp3と、差動トランジスタQ2に直列接続されたトリミング抵抗Rtm3とを備えている。
【0003】
トリミング抵抗Rtp3,Rtm3を調整することにより、演算増幅器100の入力オフセット電圧を0に調整することができる。なお、トリミング抵抗を調整する技術については、非特許文献2に記載されている。
【0004】
高速アンプでは、電流源2の電流値を大きくする必要がある。また、同相入力電圧が負電源電圧VEEまで低下しても差動トランジスタQ1,Q2が飽和しないようにトリミング抵抗Rtp3,Rtm3の抵抗値が低く設計されている。このため、トリミングの精度を上げるのが困難である、という課題があった。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0005】
日清紡マイクロデバイス株式会社、“1回路入り単電源高速オペアンプ”、[online]、[令和5年10月5日検索]、インターネット、<https://www.nisshinbo-microdevices.co.jp/ja/pdf/datasheet/NJM2716_J.pdf>
P.R.グレイ/P.J.フルスト/S.H.レビス/R.G.メイヤー〔共著〕、「システムLSIのためのアナログ集積回路設計技術 上」培風館 p.562-563
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、トリミングの精度を向上した演算増幅器を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前述した目的を達成するために、本発明に係る演算増幅器は、下記[1]~[9]を特徴としている。
[1]
第1の差動トランジスタ及び第2の差動トランジスタと、
第1の電源電圧が供給される第1の電源端子と、前記第1の差動トランジスタ及び前記第2の差動トランジスタのエミッタ又はソースとの間に接続された第1の電流回路と、
前記第1の差動トランジスタのコレクタ又はドレインと、第2の電源電圧が供給される第2の電源端子との間に接続された第1の抵抗素子と、
前記第2の差動トランジスタのコレクタ又はドレインと、前記第2の電源端子との間に接続された第2の抵抗素子とを備えた演算増幅器であって、
第2の電流回路と、
前記第2の電流回路からの電流が分流される、抵抗値が調整可能な第1の調整抵抗及び第2の調整抵抗とを備え、
前記第1の調整抵抗に流れる電流が、前記第1の差動トランジスタのコレクタ電位又はドレイン電位を調整し、
前記第2の調整抵抗に流れる電流が、前記第2の差動トランジスタのコレクタ電位又はドレイン電位を調整する、
演算増幅器であること。
[2]
[1]に記載の演算増幅器であって、
前記第1の抵抗素子は、互いに直列接続された第3の抵抗と第4の抵抗とを有し、
前記第2の抵抗素子は、互いに直列接続された第5の抵抗と第6の抵抗とを有し、
前記第1の調整抵抗及び前記第2の調整抵抗が、前記第3の抵抗及び前記第4の抵抗の接続点と、前記第5の抵抗及び前記第6の抵抗の接続点との間に直列接続された、
演算増幅器であること。
[3]
[1]に記載の演算増幅器であって、
前記第1の電流回路と前記第1の差動トランジスタと間に直列接続された第3の抵抗及び第4の抵抗と、
前記第1の電流回路と前記第2の差動トランジスタと間に直列接続された第5の抵抗及び第6の抵抗とを備え、
前記第1の調整抵抗及び前記第2の調整抵抗が、前記第3の抵抗及び前記第4の抵抗の接続点と、前記第5の抵抗及び前記第6の抵抗の接続点との間に直列接続された、
演算増幅器であること。
[4]
[1]に記載の演算増幅器において、
前記第1の差動トランジスタのコレクタ又はドレインと前記第1の電源端子との間に、前記第1の抵抗素子と直列接続された第3のトランジスタと、
前記第2の差動トランジスタのコレクタ又はドレインと前記第1の電源端子との間に、前記第2の抵抗素子に直列接続された第4のトランジスタとを備えた、
演算増幅器であること。
[5]
[4]に記載の演算増幅器において、
前記第1の差動トランジスタのコレクタ又はドレインと前記第1の電源端子との間に、前記第3のトランジスタ及び前記第1の抵抗素子に直列接続された第3の抵抗及び第4の抵抗と、
前記第2の差動トランジスタのコレクタ又はドレインと前記第1の電源端子との間に、前記第4のトランジスタ及び前記第2の抵抗素子に直列接続された第5の抵抗及び第6の抵抗と、
前記第1の調整抵抗及び前記第2の調整抵抗が、前記第3の抵抗及び前記第4の抵抗の接続点と、前記第5の抵抗及び前記第6の抵抗の接続点との間に直列接続された、
演算増幅器であること。
[6]
[2],[3],[5]の何れか1項に記載の演算増幅器において、
前記第1の差動トランジスタ側に接続された前記第3の抵抗の抵抗値が、前記第4の抵抗の抵抗値よりも高く設けられ、
前記第2の差動トランジスタ側に接続された前記第5の抵抗の抵抗値が、前記第6の抵抗の抵抗値よりも高く設けられた、
演算増幅器であること。
[7]
[1]に記載の演算増幅器において、
前記第1の電流回路及び前記第2の電流回路は、同じ電気的特性を有している、
演算増幅器であること。
[8]
[1]に記載の演算増幅器において、
前記第2の電流回路から供給される電流が、オンオフ可能に設けられた、
演算増幅器であること。
[9]
[1]に記載の演算増幅器において、
第3の電流回路と、
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、トリミングの精度を向上した演算増幅器を提供できる。
【0009】
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態(以下、「実施形態」という。)を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1は、第1実施形態における本発明の演算増幅器の一実施形態を示す回路図である。
図2は、図1に示すトリミング抵抗のトリミングについて説明するための説明図である。
図3は、図1に示す本実施形態の演算増幅器において、抵抗調整量ΔRに対する入力オフセット電圧のシフト量ΔVioをシミュレーションした結果を示すグラフである。
図4は、図12に示す従来の演算増幅器において、抵抗値調整量ΔRに対する入力オフセット電圧のシフト量ΔVioをシミュレーションした結果を示すグラフである。
図5は、図1に示す電流源2,4の温度特性が異なる場合と、同じ場合とにおいて、温度に応じた入力オフセット電圧を示すグラフである。
図6は、第2実施形態における本発明の演算増幅器の一実施形態を示す回路図である。
図7は、第3実施形態における本発明の演算増幅器の一実施形態を示す回路図である。
図8は、第4実施形態における本発明の演算増幅器の一実施形態を示す回路図である。
図9は、第5実施形態における本発明の演算増幅器の一実施形態を示す回路図である。
図10は、第6実施形態における本発明の演算増幅器の一実施形態を示す回路図である。
図11は、第7実施形態における本発明の演算増幅器の一実施形態を示す回路図である。
図12は、従来の演算増幅器の一例を示す回路図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
個人
電子式音響装置
1か月前
株式会社大真空
音叉型圧電振動片
1か月前
株式会社大真空
音叉型圧電振動片
1か月前
日本電波工業株式会社
ウェハ
1か月前
日本電波工業株式会社
ウェハ
1か月前
日本電波工業株式会社
ウェハ
1か月前
台灣晶技股ふん有限公司
共振器
1か月前
株式会社大真空
音叉型圧電振動デバイス
1か月前
太陽誘電株式会社
マルチプレクサ
1か月前
太陽誘電株式会社
弾性波デバイス
29日前
コーデンシ株式会社
複数アンプ回路
2か月前
ローム株式会社
半導体集積回路
1か月前
ローム株式会社
半導体スイッチ
13日前
矢崎総業株式会社
故障検出装置
2か月前
ローム株式会社
半導体スイッチ
13日前
株式会社コルグ
電源装置
1か月前
ローム株式会社
オシレータ回路
1日前
株式会社ダイフク
搬送設備
1か月前
台灣晶技股ふん有限公司
パッケージ構造
21日前
株式会社村田製作所
マルチプレクサ
1か月前
株式会社村田製作所
弾性波フィルタ
8日前
三菱電機株式会社
半導体素子駆動装置
1か月前
キヤノン株式会社
ADコンバータの補正手段
6日前
株式会社フジクラ
増幅回路
1日前
オムロン株式会社
ソリッドステートリレー
1か月前
セイコーエプソン株式会社
回路装置
28日前
三安ジャパンテクノロジー株式会社
弾性波デバイス
今日
三安ジャパンテクノロジー株式会社
弾性波デバイス
9日前
三安ジャパンテクノロジー株式会社
弾性波デバイス
1か月前
住友電気工業株式会社
増幅回路
27日前
ローム株式会社
半導体装置
28日前
住友電気工業株式会社
増幅回路
27日前
ローム株式会社
AD変換回路
1か月前
ローム株式会社
スイッチ回路
1か月前
住友電気工業株式会社
増幅回路
1か月前
ローム株式会社
スイッチ回路
1か月前
続きを見る
他の特許を見る