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公開番号2025101496
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-07
出願番号2023218380
出願日2023-12-25
発明の名称電動コンプレッサの支持構造
出願人住友理工株式会社
代理人弁理士法人笠井中根国際特許事務所,個人,個人
主分類F16F 15/04 20060101AFI20250630BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】電動コンプレッサがより安定して支持されて、車両ボデー側への振動伝達が低減される、新規な電動コンプレッサの支持構造を提供する。
【解決手段】車両の電動コンプレッサ12を防振装置22によって車両ボデー側部材38に防振支持させる電動コンプレッサの支持構造10であって、電動コンプレッサ12は、電動モータ14によって回転駆動されるスクロール式の圧縮機構部16を備えており、電動モータ14と圧縮機構部16とが電動モータ14の出力軸20が延びる方向である出力軸方向で直列的に配されてケース18に収容されており、防振装置22は、電動モータ14の出力軸20方向における電動コンプレッサ12の両側にそれぞれ配されており、防振装置22,22は、ケース18において電動モータ14の外周を囲む筒状の収容部本体21に対して電動モータ14の出力軸方向の投影で重なる位置に配置されている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
車両の電動コンプレッサを防振装置によって車両ボデー側部材に防振支持させる電動コンプレッサの支持構造であって、
前記電動コンプレッサは、前記電動モータによって回転駆動されるスクロール式の圧縮機構部を備えており、
それら電動モータと圧縮機構部とが該電動モータの出力軸が延びる方向である出力軸方向で直列的に配されてケースに収容されており、
前記防振装置は、該電動モータの出力軸方向における該電動コンプレッサの両側にそれぞれ配されており、
それら防振装置は、該ケースにおいて該電動モータの外周を囲む筒状の収容部本体に対して該電動モータの出力軸方向の投影で重なる位置に配置されている電動コンプレッサの支持構造。
続きを表示(約 310 文字)【請求項2】
各前記防振装置の少なくとも一部は、前記電動モータのトルク反力に基づく前記電動コンプレッサのロール変位の中心軸上に位置している請求項1に記載の電動コンプレッサの支持構造。
【請求項3】
前記防振装置は、前記電動モータの出力軸方向における前記電動コンプレッサの両側に各1つが配されている請求項1又は2に記載の電動コンプレッサの支持構造。
【請求項4】
前記防振装置は、インナ軸部材とアウタ筒部材とが本体ゴム弾性体で連結された筒型防振装置とされており、該インナ軸部材の軸方向が前記電動モータの出力軸方向とされている請求項1又は2に記載の電動コンプレッサの支持構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、車両の電動コンプレッサを防振装置によって車両ボデーに防振支持させる電動コンプレッサの支持構造に関するものである。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、車両には、空調装置等の冷凍機を構成する電動コンプレッサが設けられている。電動コンプレッサは、例えば特開2016-138495号公報(特許文献1)に開示されているように、防振装置を介して車両ボデー側に取り付けられている。これにより、電動コンプレッサから車両ボデー側への振動伝達が、防振装置の防振作用によって低減されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2016-138495号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、電動コンプレッサには、レシプロ式、スクリュー式等の圧縮方式が異なる複数種類が知られているが、自動車等の車両に用いられる電動コンプレッサとしては、特許文献1に示されているようなスクロール式の採用が検討されている。スクロール式コンプレッサは、相互に差し入れられた渦巻状壁体を有する一対のスクロールが相対回転することによるスクロールの渦巻状壁体間の容積変化によって、それら渦巻状壁体間の気体を昇圧する。電動コンプレッサは、例えば、一方のスクロールが回転しないように固定的に設けられており、他方のスクロールが電動モータによって回転するようになっている。
【0005】
このようなスクロール式の電動コンプレッサでは、電動モータの回転出力の反力(トルク反力)に基づくロール入力と、ロール軸方向の入力と、ロール軸に対して直交する方向の入力とが、それぞれ作用する。特に、ロール軸に対して直交する方向の入力が大きくなる傾向にあり、ロール軸直交方向の振動の伝達が問題になり易い。
【0006】
ところが、特許文献1では、電動コンプレッサの重心を通るロール軸から離れた位置に防振装置が配されており、電動コンプレッサのロール軸から外れた位置で支持されている。その結果、電動コンプレッサに意図しない振れ等の振動が発生し易くなって、車両ボデー側への振動伝達を十分に抑えることが難しかった。特に、特許文献1では、電動コンプレッサの下側に防振装置が偏って配された下側支持構造であることから、入力に対する電動コンプレッサの意図しない振動がより発生し易かった。
【0007】
本発明の解決課題は、電動コンプレッサがより安定して支持されて、車両ボデー側への振動伝達が低減される、新規な電動コンプレッサの支持構造を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
以下、本発明を把握するための好ましい態様について記載するが、以下に記載の各態様は、例示的に記載したものであって、適宜に互いに組み合わせて採用され得るだけでなく、各態様に記載の複数の構成要素についても、可能な限り独立して認識及び採用することができ、適宜に別の態様に記載の何れかの構成要素と組み合わせて採用することもできる。それによって、本発明では、以下に記載の態様に限定されることなく、種々の別態様が実現され得る。
【0009】
第一の態様は、車両の電動コンプレッサを防振装置によって車両ボデー側部材に防振支持させる電動コンプレッサの支持構造であって、前記電動コンプレッサは、前記電動モータによって回転駆動されるスクロール式の圧縮機構部を備えており、それら電動モータと圧縮機構部とが該電動モータの出力軸が延びる方向である出力軸方向で直列的に配されてケースに収容されており、前記防振装置は、該電動モータの出力軸方向における該電動コンプレッサの両側にそれぞれ配されており、それら防振装置は、該ケースにおいて該電動モータの外周を囲む筒状の収容部本体に対して該電動モータの出力軸方向の投影で重なる位置に配置されているものである。
【0010】
本態様に従う電動コンプレッサの支持構造によれば、防振装置が電動モータの出力軸方向で電動コンプレッサの両側にそれぞれ配されて、それら防振装置が電動モータの出力軸方向の投影において電動コンプレッサの収容部本体と重なる位置に配置されていることから、電動モータの出力軸方向に対する交差方向の力が作用する際に、電動コンプレッサの振れなどの意図しない振動が発生し難い。それゆえ、電動コンプレッサが車両ボデー側に安定して支持されると共に、電動コンプレッサから防振装置を介して車両ボデー側に伝達される振動の低減が図られる。
(【0011】以降は省略されています)

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